藤井眞吾のコンサートシリーズ
CONCERT SERIES
in SHANGHAI [Sep.4]
in 福岡 [9月18日]
in 長崎 [9月21日]
in 京都 [9月25日]
藤井眞吾のコンサートシリーズ vol.46《黒いデカメロン》


 
2010
2009

 
 
藤井眞吾のギター・ココログ
2010年9月の Diary
2010


やっとさわやかな季節に

2010年9月26日(日)

2010_0925

 やっと爽やかな空気が感じられようになりました。
 昨日の「藤井眞吾 コンサートシリーズ2010 vol.47《 ギターが語る時》」は、8月をお休みして2ヶ月ぶりの開催でしたが、本当にさわやかなお天気で、じっくりギターの音色と音楽をお楽しみ頂けたことと思います。ソルの作品44は如何でしたでしょうか? 私はこの曲を弾いている時、いつも、本当に時間を忘れてしまいます。良い曲です! 

 来月は10月23日(土)です。まだ内容は決めていませんが、近々アップいたします。

 


ギターが語る時

2010年9月25日(土)

2010_09_s  このコンサートシリーズ、今日が第47回目ですが、先月初めてお休みをしました。上海、韓国、山形県庄内,そして再び上海と本当に忙しい一ヶ月でしたが、また同時に充実した時間でもありました。
 今回のテーマは「ギターが語る時」、少し抽象的なタイトルです。私達が楽曲を演奏する時、演奏者は作品の「最善の姿」を追い求めて演奏している筈です。それはあたかも建物の設計図を正確に追う建築家の目にも似ているはずです。音の強さや音色、適正なテンポやその変化・・・、全てが重要な要素です。
 しかしそういった事と同時に、作者がその作品の中で語ろうとしたメッセージや、その作品が生まれる経緯などが、重要な場合もあるのです。武満徹がなぜギターのためにポップスを編曲したのか・・・、超絶技巧の持ち主ジュリアーニがこれほどまでに簡素な音楽を書いていたのは何故なのか・・・、ブローウェルにとって「黒いデカメロン」という作品が持つ意味とは何なのか・・・、そんなことを考えながら弾いてみる、聞いてみるといつもとは違った何かが聞こえてくる筈です。中でもF.ソルの「作品44」は彼の作曲家人生の集大成とも言える「ギター教則本」を上梓した翌年に出版されており、そこには彼の演奏家/作曲家としてのあらゆるメッセージが込められている、・・・とさえ私は思うのです。しかもそれは1831年当時のパリのギタリスト達だけに対してではなく、現在の私達にも深い意味を持っています。
 こういった経緯や背景をギターが語り始めた時、やっと「音楽がはじまる」と私は思うのです。

・・・演奏曲目

 


懐かしい風景

2010年9月24日(金)

2010_nagasaki  こうやってみるとこの風景は私の故郷を思い出させます。そう、函館です。でもこの写真は長崎。コンサートの日、スタッフ等と「四海楼」にチャンポンを食べに行きましたが、その二階からの風景です。
 昨年、益田正洋さんのために「地平線の協奏曲」というギター協奏曲を描きましたが、それは彼と私の中に共通してあるであろう「原体験」としての、この風景から楽想や題名を得たものでした。
 懐かしい・・・、といえば明日の演奏会も懐かしい曲を弾きます。ソルの「24の漸進的小品集 作品44」です。言うまでもなく初心者のための、易しい練習曲集ですが、晩年にソルが描いた「真心溢れる」音楽です。おそらく生徒、もしかしたら実際の生徒だけではなく、何年も先のギターを学ぶ人達への真摯なメッセージであったのではないかと言う気のする作品です。リサイタルとは違った内容でやって来たこのコンサートシリーズですが、やはりこういう音楽を演奏できると言うのが、この「藤井眞吾 コンサートシリーズ」の特徴です。いままでも何度か弾いてきましたが、今回久しぶりに、また弾きたくなりました。是非お聞きください。お問合せ「マンサーナ Tel075-972-2834」です。

 


こころホール

2010年9月23日(木)

2010_0921_nagasaki  演奏会は21日に終わって、昨夜京都に帰りました。今回のツアーは各地で色々な方々と「はじまりの音楽」を演奏していただいているのですが、山口修さんとの二重奏は私にとっても格別の楽しみでした。会場が「こころホール」という可愛らしい名前で、見た感じよりもはるかにギターの響きが豊かで、自然です。12曲はそれぞれに色々な性格の作品ですが、山口さんと二人で一曲ずつ音にしていく作業は、本当に楽しく、色々な事ができて、聞いてられる方々にもそれを楽しんで頂けたのではないかと思っています。演奏会場に足を運んで下さった沢山の皆様、本当に有り難うございました。
 昨日は朝からものすごい雨。雨脚が一瞬おさまった隙に、ホテルをチェックアウト。車中ではずっと寝ていましたが、長崎から博多に向かう間も、そして博多から京都に向かう間も、時折激しく雨が降っていました。今週末の土曜日(25日)は京都でコンサートシリーズ vol.47《ギターが語る時》です。

 

 

 


長崎到着

2010年9月20日(月)

2010_0920_nagasaki  長崎に到着しました。連休なので、福岡市内も、長崎市内も交通量が多く、少し時間がかかりましたが、無事にホテル到着。ホテルは長崎原爆資料館のすぐ近くにあります。今日はこれから山口修さんと「はじまりの音楽」リハーサルです。楽しみです。
 明日の演奏会は「音楽小屋 こころホール」で7時開演です。

 

 

 


アンドーヴァー講座

2010年9月19日(日)

AC3910F9-5F63-4FC8-B1A9-2C4F87740EB3 井桁典子さんによるアンドーヴァー講座が始まりました。

(追記)私は講座のすべてを聞くことはできませんでしたが、井桁さんによると30名の受講生は非常に熱心で、6時間の講義も集中力を切らすことなく最後まで、みなしっかりと勉強をしたそうです。また終了後も受講生からは再開講の声がたくさんあったようです。

 

 

 

 

 

 

 


博多での演奏会

2010年9月19日(日)

Rimg0394  昨日、博多での演奏会が終わりました。7月からここで練習をスタートしましたから、長い長いプロジェクトでした。今回も二日前から博多入りしての練習、共演頂きました皆様本当に有り難うございました。
 演奏会自体も二時間半近くを要する長いものでしたが、最後のサイン会では聴きに来て下さった方々は、変化に富んで大変楽しかったと、うれしいコメントを述べて下さいました。第1部は私の独奏、第2部は三重奏を二曲、そして第3部が「はじまりの音楽」全12曲、と言う構成で、当日のリハーサルから数えると6時間近くの間ギターを弾いていたことになります。
 また今回は遠方からも駆けつけて下さった方々が沢山いらして、会場は主催のフォレストヒルのお陰で満席でした。本当にお世話になりました、有り難うございます写真はアンコールで「Air」を弾いているところ。右から、中野義久、井桁典子、池田慎司、私)。次は21日長崎での演奏会です。

 


やっと練習が終わりました

2010年9月17日(金)

2010_09_17  昨日から博多に来ています。今日は横浜から、井桁典子さんが元気に合流。昨日、今日と明日の演奏曲の練習でした。今日は午後2時から11時半まで。
 今回(明日の演奏会)は「はじまり〜 」で四人の方々と共演します。さらに自作の三重奏を二曲。特に「夜想曲〜鳥の歌による」は複雑な曲なので、7月にも一度練習をしていて、そして昨日、今日とたっぷり練習をさせてもらいました(中野義久、池田慎司さんと共演)。
 写真は最後の練習「RIVER RUN」を終えてのショット(右から、松下隆二、池田慎司、井桁典子、そして私)。これは2004年の作品で、私自身もこれまで何度か演奏して来たので、練習は1時間で終わりました。それでも時計を見るともう12時近く。フォレストヒルでビールを頂いて、ホテルに帰りました。今日はゆっくり休みます。では皆さん明日の演奏会でお会いしましょう!

 


今週は博多で演奏会

2010年9月14日(水)

2010_hajimari_fukuoka  今週の土曜日(18日)は博多で・・・

はじまりの音楽〜発売記念コンサート
藤井眞吾ギターリサイタル
              〜ギターの名曲と日本の旋律
             

・・・です。ここにはフォレストヒルがあり、今回もフォレストヒルの主催ですが、「はじまりの音楽」の出版元でもあります。ここでも特別講師として永いこと教えてきましたので、沢山の生徒がいますが、今回は「はじまりの音楽」で生徒を代表して、松本君と阿部さんに共演をして頂きます。それから博多は特別プログラムで私の作曲作品から三重奏曲を二曲。「リバー・ラン」と最新作の「夜想曲〜鳥の歌による」を演奏します。これには、フォレストヒルの講師である、中野義久さん、池田慎司さん、松下隆二さんが共演して下さいます。またこの演奏会のために横浜から井桁典子さんが駆けつけて下さり、一緒に演奏して下さいます。(演奏曲目を公開しました
 井桁さんは翌日に「アンドーヴァー講座」も一日開講されます。
かなり盛りだくさんな内容です。皆さん聴きにいらして下さい。(お問合せ/FORESTHILL Tel.092-715-3828)

 


山口修さんのこと・・・

2010年9月10日(金)

Osamu_yamaguchi  もうすぐなのですが、9月21日(火)にながさきの「音楽小屋 こころホール(長崎市平和町11-14 岸本ビル2F Tel.095-807-4836)」というところで演奏会をします。これは「はじまりの音楽」出版記念のツアーの一環です。これまでに山口県の山陽小野田市、宮崎県の日向市、とやって参りましたが今月は18日の福岡県福岡市と、この長崎県長崎市です。
 「はじまりの音楽」は先生と生徒が一緒に勉強を出来るようにと、日本の民謡や唱歌をアレンジしたものですから、各地では色々な方々と私が二重奏をさせて頂いております。長崎では山口修先生に共演をして頂くのですが、実はその昔、私は山口修さんにレッスンをして頂いたことがあります。
 山口さんはたしか、わたしよりも1歳か2歳、お若い筈です。私が京都大学の大学院でまだ木材加工機械の騒音評価・・・、などという実験に明け暮れていた頃、山口さんは数々の海外のコンクールで優勝・入賞をされて、すでに我が国を代表するギタリストとして有名で、全国で大活躍をされていました。丁度、京都学生ギター連盟の招きで山口さんが京都に来られ、公開レッスンが行われましたが、その時私もレッスンをしてもらったのです。年齢が同じくらいと言うこともあって、とても期待しながら、ドキドキしながらレッスンを受けた事を昨日の事のように覚えています。会場は京都市の北にあるノートルダム女子大学の講堂。私が弾き始めると山口さんは、さっとステージの端の方へ行かれ、まるで客席で聞いているかのように、じっと最後まで聞いて下さった事が、強烈な印象として残っています。
 山口修さんにお会いするのも久しぶりですし、「はじまりの音楽」をご一緒して頂けると言うので、21日の演奏会はとても楽しみですし、30年前のドキドキをまた思い出しています。

 


9月の予定

2010年9月8日(水)

2010_08_fuji  上海から帰国の便でも台風の心配をしなければなりませんでしたが、無事帰国。日本もまだまだ暑いですね。とにかく上海での演奏会が成功で、ほっとしています。
 来週から早速次の演奏会です。
 「はじまりの音楽」出版記念の第2弾、先ず18日は博多、そして21日は長崎です。7月の山口宮崎、と同様にプログラムは「藤井眞吾ソロ+はじまりの音楽(二重奏)」と言う内容ですが、今回は博多と長崎ではソロのプログラムも大幅に違います。また博多(フォレストヒル)は私にとって「第2の活動拠点」と言っても良いところですので、ここには沢山の音楽仲間、そして生徒がいます。そこで18日の博多での演奏会は、三部構成で「藤井眞吾 作曲作品集」として、三重奏を2曲「River Run(池田慎司+松下隆二+藤井眞吾)」「夜想曲〜鳥の歌による(中野義久+池田慎司+藤井眞吾)」、さらに「はじまりの音楽」では、この曲集の作曲依頼者である井桁典子さんに横浜からお出で頂き6曲を共演、他の6曲は、中野義久氏、私がこれまで教えて来た生徒から、松本富有樹君、阿部美穂さんにも出演頂き、賑やかでバラエティーにとんだ内容です。主催は「フォレストヒル Tel.092-715-3828」、皆さんぜひ聴きにいらして下さい。
 そして21日の長崎は実に私にとって20数年ぶりの公演となりますが、ここでは山口修先生が「はじまりの音楽」で共演して下さいます。大変楽しみですが、このことについては後日また書きたいと思います。ソロプログラムでは「黒いデカメロン」ほかを追加します。
 25日は京都でのコンサートシリーズ。《ギターが語る時》と題して、ソルの作品44他を演奏します。主催は「マンサーナ Tel.075-972-2834」です。
 (*写真は先日、羽田空港から伊丹空港へ向かう機内から見えた富士山です)

 


やっと夏が終わる

2010年9月6日(月)

2010_0907  今日はいよいよ、上海最終日です。実は先月3日にこちらに来て、今回の演奏会のための練習とレッスンを三日間やって、7日からは韓国に行き、約十日間毎日キムチを食べて日本に帰り、庄内のフェスティバルに行き、そのあと大阪のフェニックスでのカネンガイザー氏&福田進一のフェスティバルを聞いて再び上海に来ましたから、ずっと上海にいて、その間に韓国と日本に立ち寄ったような感覚すら覚えます。実際に泊まっているホテルも同じ、こうしてブログを書いていても、まるでずうっとここでブログを書いていた様な気がしてしまいます。
 たとえば一ヶ月前、ここにいたときは、庄内で演奏した四部の合奏曲「Rondo〜ひまわり」はまだ完成していませんでした。ここで毎夜、作曲をしていた事を昨日の事のように思い出します。長く、しかし充実した2010年の夏でした。特に、一昨日のここ上海でのカネンガイザー氏との演奏会が大成功に終わった事は、とても嬉しいですし、また今日から再出発した「上海ギター楽団 Shanghai Guitar Chambers」がとてもいい感じで船出した事も、うれしさを何倍にもする要因です。今日は一日中、彼らと来年の演奏会のプログラムを練習していました。また楽しみがひとつ増えました。写真は練習の前に食べたラーメンです。これは上海音楽院のすぐ近くにある「真鍋」という、おそらく日本資本の「喫茶店」で、学生などとよく行くのですが、私はときどきここでご覧のようなラーメンでお昼を済ませます。麺は細めのスパゲティーでないか? ・・・と思わせるようなものですが、スープはとっても美味しいいです。値段は一般の上海のお店に比べると、破格に高く「30元(約370円)」です。
 明日、日本へ帰ります。今度は博多(18日)長崎(21日)で演奏会です!

 


上海でのコンサートシリーズ第3回

2010年9月5日(日)

2010_0904  昨日は上海でのコンサートシリーズ第3回で、W.カネンガイザーと私。前半がカネンガイザー氏のソロで、後半は私の作曲作品でした。
 ソロプログラムは、ファリャ、ソル、タレガ、ブローウェル、ボグダノヴィッチ、ヘッド。私の作品からは「紺碧の舞曲(カネンガイザー&私)」「リバー・ラン(カネンガイザー、デニー&私)」「天使の協奏曲(ソロはカネンガイザー、指揮は私)」。実はカネンガイザー氏は一ヶ月の及ぶツアーの疲れもあって、おそらく上海についてから風邪を引きました。演奏会当日である昨日も午前中にレッスンなどあったのですが、朝食のときの様子を見て、キャンセルすることをアドバイス。案の定、午前中はしっかり睡眠をとる事に(・・・実は私も少し風邪がぶり返し、私も爆睡)。リハーサルでも鼻がぐすぐす、大変辛そうでした。写真はそのリハーサルが終わったところ。独特の円形のステージ上で「仁王立ち」。
 しかし本番になると、凄まじい集中力で見事な演奏。客席は拍手の嵐。前半が終わったところで、もうカーテンコール。そして圧巻は後半の私の作品での演奏。「紺碧の舞曲」は本当に素晴らしかったですし、「リバー・ラン」もデニーとのアンサンブルを見事にコントロール。「天使の協奏曲」では、上海音楽院の学生達をリードしつつ本当にすばらしい演奏をしてくれました。演奏が終わると、会場がスタンディングオベーション。アンコールが終わって、楽屋に帰っても拍手が鳴り止まず、再びステージに挨拶へ。
 聞きに来てくれた人達も、そして出演者も、関係者の人達も、心の底から喜んでくれました。上海のギター界の歴史に新しい1ページを開いたと、デニーが言っていました。ウィリアム・カネンガイザーというギタリストの底力を改めて見た気がします。
 カネンガイザー氏は早朝の便で、LAに帰国。私は今日一日、再始動する「上海ギター室内楽団」のミーティング。こちらの前途はまだまだ多難のようです。

 


中国版高菜ラーメン?

2010年9月3日(金)

2010_0903  今日の昼食は宿泊しているホテルで。軽く済ませて、と思ったので「麺」を頼みました。いくつかあったのですが、これは「Soup with noodle, preserved vegetable and pork」。まるで「高菜ラーメン」のようなかんじ。麺は細く、柔らかいのですが、スープはとても美味しいです。
 午後から再び「天使の協奏曲」など、明日の演目ののリハーサル。夜は上海ギター協会の主催で、歓迎晩餐会。上海料理をご馳走になりました。ビルはちょっと風邪気味です。

 


上海の夜

2010年9月2日(木)

2010_0902  昨日から上海に来ています。台風7号の影響が心配されましたが、多少飛行機が揺れた程度で、無事に到着。夜はかなり雨が降りました。今日、9月2日は午後から「天使の協奏曲」のリハーサル。そして、カネンガイザー氏によるマスタークラス、そして「River Run」「紺碧の舞曲」のリハーサルでした。6月、8月と練習の甲斐があって、学生達によるオーケストラはなんとか指揮について来られるようになりました。とはいえ、まだまだ訓練の足りないところはあるのですが、それは今後の課題とするつもりで、なんとか4日の演奏会への準備はできたと言う感じです。  夜は学生が夕食を付き合ってくれて、上海の町をぶらぶらしました。すると突然ビルが、とあるブティックの前で腰を下ろし、ギターケースを空けるとギターを弾き始めました。まったく楽しい人です。学生達は大喜び。

 


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更新2010年10月2日