2009年6月の Diary

2009

 
※「Diary(日記)」は藤井眞吾のギター・ココログでご覧下さい
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フランス便り、上野芽実さん

2009年6月29日(月)

フランスのストラスブールに留学中の上野芽実さんから昨日うれしい便りをもらいました。地元の小学校で子供たちのために演奏することになったので、是非日本の音楽を演奏したい、というメールを少し前にもらっていたので、つい先日出版したばかりの「はじまりの音楽」と以前に編曲していたフルートとギターのための「浜辺の唄」「荒城の月」などを送ってあげました。そして届いたのがこの写真です。残念ながら演奏者である本人は写っていないのですが、興味津々で見つめる子供たちの生き生きとした表情が伝わってきます。上野さんはフルートとの二重奏で、「さくら」「あんたがたごこさ」「浜辺の歌」を、そして独奏でブラジルの音楽などを演奏したそうです。

 

 


モニカ、「地平線の協奏曲」練習

2009年6月28日(日)

今日はアンサンブルモニカの練習日、私は午後から「地平線の協奏曲」の練習を聞かせていただきに行きました。マンドリン合奏の曲は始めて書いたのですが、マンドリン特有のトレモロ奏法が実際にはどのように聞こえるのか、アーティキュレーションはどのようになるか、音色の変化はどうか、ギターとのバランスはどうか、など沢山の未知数はありましたが、皆さん一生懸命練習して下さっており、私の耳に届いたマンドリン合奏の音色は、私が期待していた通りのものでした。4時過ぎに、ソリストの益田正弘さんも合流、全体を通しての練習となりました。今回のコンチェルトには、独奏者にいくつかの技術的にも音楽的にも難しいことを課しているのですが、益田さんは見事に乗り越えてくれているようです。本番は7月11日、船堀大ホールです。あと二週間、皆さん是非聞きにいらして下さい! 新しいマンドリン合奏曲の誕生となることと思います。

 

 


両国で公開レッスン

2009年6月27日(土)

ご覧のように後ろにあるのは「土俵」。相撲を見に来たわけではありません。両国で開催された公開レッスンを終えて、打ち上げの会場がここです。「花の舞」というお店、お店の中に土俵があります。午前中にはアンサンブルモニカのギターパートのレッスン、そして午後からは公開で個人レッスン、一日中喋っておりましたので、ビールが旨い! 個人レッスンは中学一年生から社会人、プロを目指す若者と様々でした。益田正洋さんの生徒を中心とした8名でした。皆、とても元気。最も印象で的だったのはレッスンの中での指摘を、殆どの生徒がその場で理解でき、実行できたこと。これは大事なことです。当然のことながら打ち上げも元気! それから今日は私の誕生日、皆さんに祝っていただきました。有難うございます。無くなった私の父は相撲が大好きでした。まだ生きていたなら、一度こんなところに連れてきたかったと思いました。きっと父も私の誕生日を祝ってくれたことでしょう。

 

 


誕生日プレゼント

2009年6月25日(木)

ひと足早い誕生日プレゼントを家族からもらいました。美術を勉強している長女が描いた絵を、デザインをやっている家内が印刷屋に頼んで Tシャツにプリントしてもらったのだそうです。とても嬉しいです。一体いつ頃から娘がこういう絵を描くようになったのかわかりませんが、とってものびのびしていて、明るく、見るものをして楽しい気分にさせてくれます。これは世界に一枚しかないTシャツです。早速明日からこれを来て東京に行ってこようと思っています。

 

 


福田進一、ギターリサイタル

2009年6月21日(日)

お二人の生徒に無理を言って午前中にレッスンに来てもらい、午後から宝塚のベガホールで開催された福田進一さんのリサイタルを聞きに行って来ました。前半ではタレガを、後半では現代の作品を。どれも大変エキサイティングで独自の音楽世界を楽しませてくれました。会場も満席、素晴らしい演奏会でした。今回は特に「音」が良かった! 終演後楽器を見せてもらいましたが、出来上がったばかりの Luigi Locatto 氏の作品。音の伸び、粘り、音の広がり、どれをとっても最高の楽器でした。主催者による打ち上げパーティーも賑やかでしたが、まだ時間が早かったので、梅田へ出てもう一杯。すると東京から来ていた NH 嬢から福田君にメールが入り、合流。懐かしい友人もいて、二次会でも食べ、飲んで(写真)、更に「ラーメンが食べたい!」の一言で三次会へ。しかし何故か閉店間際のお寿司屋さんへ。久し振りに飲んでしまいました。

 


STUDIO73

2009年6月20日(土)

コンサートシリーズ、今月は大阪府高槻市のSTUDIO73に移して行いました。私はこの会場で17回の演奏会をしてきました。STUDIO73の企画/主催による演奏は今回が最後となります。プロとして演奏活動を始めてから今日まで、私はこの会場に育てられたと言っても過言ではありません。50人ほどの会場、客席の一人一人の息遣いが伝わってきます。ということは私の息遣いも、そして私の感情の起伏もきっと皆に伝わってしまうのだと思うと、とても緊張する場所でした。ここで演奏するたびに自分の音楽の未熟さや、演奏技術の拙さを痛感し、反省したものでした。それでも次から次へと新しい音楽、あたらしいコンサートを作りたいと、毎回勇気を奮い立たせられ、今日までやって来ました。プログラムは毎回凝ったものでした。そういう音楽会のやり方を理解し、支えて来て下さったのが、川中洋子さんと野上君の二人です。この二人とは STUDIO 意外でも仕事をやってきました。長い間本当に有難うございました! 今年一年間が終ったら、また一緒に何か新しいことをやりましょうね!

 


作曲者の手稿譜

2009年6月15日(月)

近年の研究の成果で、20世紀の作品の作曲者による手稿譜が続々と公開(出版)されています。今週の土曜日に SUDIO73 で演奏会がありますが、このときスペイン(カタロニア)の作曲家、フェデリコ・モンポウの作品を弾きます。ギターのためにはわずかの曲しか残していませんがいずれも作者独特の神秘的な響きの作品です。この作品はフランスのサラベール社 Edition Salabert から出版されてましたが、近年イタリアのベルベン社 Berben から作者の手書き譜つきで新しい版が出ています。サラベール版はセゴビア編で、これは広く知られたものです。しかしギターを弾かなかったモンポウの書いたオリジナルにはセゴビア編で私達が知るものとはいくつか異なる部分があります。それは単に「音」の違いだけではなく、作品本来のイメージや、表現のアイデアなど、「作曲者はこういうことを望んでいたのではないか?」と思わせる部分が沢山あります。今回は《コンポステラ組曲》のなかから「前奏曲」「コラール」、そして「歌と舞曲第6番」の「歌」を自編で演奏する予定です。「ムニェイラ」は目下練習中。

 


「はじまりの音楽」発売

2009年6月07日(日)

今日は横浜の市が尾公会堂で井桁ギター教室の主催による「アンサンブルコンサート」、私は主催者の井桁さんと一緒に「はじまりの音楽」から6曲をお披露目演奏。正式には今日が「はじまりの音楽」の発売日です。お陰様で楽譜は本日で100部を完売! サインも沢山しました。やはり実際に演奏を耳にすると楽譜の売れ方が違いますね。また「CDはないんですか?」と言う声も多く、有り難いかぎりです。コンサートには9つの合奏団が出演、さらに江部賢一氏を中心としたゲスト演奏など、盛り沢山で大変賑わいました。写真は終演後の会場での打ち上げ(終了後)。向かって右が井桁典子さん、左は司会進行をしてくれた藤井さん。そして後ろにうっすらとさりげなく写っているのは多治川君。意外に剽軽です。さらに二次会では、駆けつけてくれた益田君、作曲の富山君、大御所・江部賢一氏、さらにはスタッフとしても活躍した、富川君、丸山君、井上君、谷川君などと久し振りに飲み、楽しかったです。盛り上がりました!

 


公開レッスン

2009年6月06日(土)

今日は午前中は青葉台で井桁典子さんと明日のリハーサル。午後から渋谷で公開レッスン(主催/富川ギター教室)。今回は「アンサンブルをテーマに」レッスンで、こういうやり方は私にとっても極めて興味深く、また今後もこう言った二重奏や三重奏などをテーマにした公開でのレッスンはもっとやっていきたいと思っています。最初は、尾野さん、丸山君、多治川君による「River Run」。来月のコンサートで演奏してくれるそうです。とても良く練習ができていました。皆さん是非演奏会を聞きに行って下さい。あとは今回出版になったばかりの「はじまりの音楽」。受講者はギターを始めてまだ2〜3年という人達が中心でしたが、こちらもとても良く練習ができていて、ですから一人一人の技術的勉強や、音楽的な勉強を効率良く進めることが出来たと思います。(「はじまりの音楽」は本当に教材としても良く出来た曲集だと実感!)公開レッスンが終るころには山形から帰って来たばかりの福田進一さんが合流(乱入?)。レッスン受講生や聴講生達と一緒に打ち上げ会場へ。若者たちは予想だにしなかった福田君の登場にかなり興奮気味。 福田君は相変わらずのサービス精神で、若者たちに沢山色々な話をしてくれ、大盛り上がりでした。ところでこの写真は、よくよく見ると昨日の物と良く似ている・・・、それもそのはず同じときの写真ですが、富川君の隣にいる美しい女性は富川教室の S さん。彼女は「はじまりの音楽」から「たこたこ上がれ」「朧月夜」を演奏してくれました。公開レッスンの模様は尾野さんのブログに報告されていますので是非ご覧下さい。

 


富川勝智の19世紀ギター

2009年6月05日(金)

富川君が19世紀ギターでコンサートをするというので、予定を一日早めて東京へ聞きに参りました。しかも会場は天真庵というお蕎麦屋さんだというから、黙っているわけには参りません! 押し上げにある会場は初めて、雨も降り、演奏会にはいささか遅刻してしまいました。プログラムはディアベリ、カルリ、カルカッシ、ジュリアーニ、ソル、コスト、ボッシュ、フェレール、と多岐に渡り、まさに19世紀のギター音楽の神髄とも言えるような、真珠のような小品が多く、とても楽しめました。天真庵のお蕎麦も流石。なんだか贅沢な時間を過ごさせていただきました。帰りの電車で人身事故があり、青山一丁目で動かず、銀座線に乗り換えました。写真はその時の一枚。渋谷に到着したのは1時ごろでした。

 

 


「はじまりの音楽」出版間近!

2009年6月02日(火)

いよいよ「はじまりの音楽 第1集」の楽譜がフォレストヒル FORESTHILL より出版となります(税込み 2,100円)! この曲集は「生徒と先生」が一緒に勉強するための二重奏曲集です。収録曲は「1. 揺篭のうた (草川 信/藤井眞吾)」「 2. さくら (日本古謡/藤井眞吾) 」「3. 春の小川  ( 岡野貞一/ 藤井眞吾)」「 4. ひとめふため (京都地方童謡/藤井眞吾)」 「5. 凧凧あがれ (日本民謡/藤井眞吾)」「 6. かごめかごめ (日本民謡/ 藤井眞吾)」「 7. 朧月夜  ( 岡野貞一/ 藤井眞吾) 」「8. 一月一日  (上 真行/藤井眞吾)」「 9. あんたがた何処さ(日本民謡/藤井眞吾)」 「10. 春が来た  (岡野貞一/藤井眞吾)」「 11. お正月  (滝廉太郎/藤井眞吾)」「 12. 海  (井上武士/藤井眞吾) 」 です。殆どが 1st guitar(生徒)がメロディー、そして 2nd guitar(先生)が伴奏という形です。クラシックギターではメロディーを学ぶため、という教材が少ない中、この編曲集は教材としてばかりでなく、古い日本の音楽に親しんでもらうためにも、自信の作品集です。沢山の方々にお楽しみいただければ、と願っております。
 また、 この曲集の発売を記念して6月7日には「横浜青葉公会堂(田園都市線「市ヶ尾駅」 徒歩8分)」で「ギターを楽しむ会、井桁ギター教室」の主催による「アンサンブル・コンサート」で井桁典子さんと一緒にゲスト演奏をいたしますので、是非聞きにいらして下さい。またその前日、6月6日にはこの曲集を題材とした公開レッスン(主催/富川ギター教室)も行い、現在聴講生を募集しています。お時間のございます方はいらしてみませんか? 曲集の詳細はこちらをご覧下さい。

 


今月の予定

2009年6月01日(月)

 もう6月です。ということは、私は今月27日に55歳になってしまいます(!)。私が大学院を中退し、結婚し、スペインへ留学したのが27歳でしたから、その二倍の年月が経ったということになります。本当に恐ろしく時間の経つのは早いです。
 今月は6日に渋谷で公開レッスン(主催/富川ギター教室、聴講生のみ募集中) 、翌7日は井桁ギター教室の発表会でゲスト演奏(「はじまりの音楽」を演奏します)。そしてこの日は「はじまりの音楽」の発売日です。英語タイトルは The Dawn of Music となりました。良いタイトルです! お近くの方、是非聞きにいらして下さい。
 そして20日は、私にとって忘れられない会場、小屋、である大阪府高槻市の STUDIO73 でのラストコンサート(コンサートシリーズ vol.33《讃歌》)です。皆さん、是非いらして下さい。色々な想い出が走馬灯のように私の脳裏を駆け巡ること間違いありません。淋しい気持ちがいっぱい、でもそういう感情を抑えて、精一杯の演奏をしたいと思います。
 27日は誕生日、・・・じゃあなくて東京で公開レッスン。お問合せは「藤井眞吾公開レッスン in 錦糸町」まで。受講生は既に決定していますので、聴講生募集中です。そして実は翌日28日は先日上梓したばかりの「地平線の協奏曲」の練習会です。はたして、どんなサウンドになっているかとても楽しみです!


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更新2009年7月3日

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