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2009年4月の Diary
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2009

 
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上海公演-3
2009年4月26日(日)

コンサートは盛大に終了しました。ほぼ満席の聴衆は最後の天使の協奏曲が終ったとき何度も何度も沢山の拍手を下さいました。ここ上海にも様々な生徒がいます。今回は四日間彼らと過ごしましたが、その多くの生徒達と、様々な想い出を共有することが出来ました。おそらく彼らにとって私の個人レッスンも、そしてアンサンブルのレッスンも想像以上に厳しいものであったろうと思います。しかし一人も落伍することなく、最後までついてきてくれました。殊、アンサンブルに関して言えば、独奏のレベルが高いからと言って、アンサンブルの能力も高いわけではありません。クラシックギターの教育現場では顕著な傾向ですが、ここ上海でもその傾向があります。本番でも色々なことがありましたが、皆諦めることなく最後まで頑張りました。終演後楽屋を引き上げる私のところに、一人一人が挨拶に来てくれたことに感動しました。生徒達の顔つきと、目の色が変わっていたことが嬉しいです。素晴らしい六日間でした。
  写真は空港の喫茶店のテーブルの上。中国語の漢字がとても楽しいです。今から高校の大先輩(上海でお仕事を始められました)と、二年ぶりにお会いする予定です。まもなく帰国します。

 

上海公演-2
2009年4月25日(土)

一昨日、上海音楽院で「演奏家と作曲家の間で between guitarists and composers」と言うテーマでレクチャーコンサートをいたしました。会場にはギター科は勿論のこと、作曲科、ピアノ科、その他の器楽科、教師など沢山の方が聴講に来て下さいました。皆熱心に私の話と演奏に耳を傾けて下さいました。約2時間、とても楽しかったです。学生達の興味津々の熱い眼差しが、久々の感動を私に与えました。今日はこれから上海市内の、東方音楽センターと言う300人ほどの会場で演奏会です。プログラムは福田氏のソロと、葉教授のバイオリンとの二重奏以外は全て私の作/編曲作品ということで、とても嬉しく思っています。三日間のレッスンと、スケジュールを追加してのコンチェルト練習は相当にハードなスケジュールですが、今日はまだまだやることが残っています。果たしてどんな本番になるか、楽しみです。

 

上海公演-1
2009年4月22日(水)

昨日上海に到着。今回は上海音楽院のお招きで、マスタークラス、レクチャー、コンサートと言う内容ですが、コンサートでは私の作曲した《エアー》《パッサカリア》《天使の協奏曲》もやるので、そのための練習が忙しくなりそうです。上海音楽院のギター科教授の葉登民 Danny Yeh 氏と、当音楽院客員教授の福田進一氏、そして地元のギタリスト達と昼食会です。到着以来、美味しい上海料理をいただいています。昨夜の中国風しゃぶしゃぶとでも言ったら良いような鍋料理では食材のバラエティーばかりでなく、ソースに使う香辛料の豊かさも流石です。私が大好きなものばかり、たっぷりニンニクや唐辛子を入れていただきました。

 

旅の友
2009年4月20日(月)

先日アートステージでの「武満徹とブローウェル」を終えて、あらためてこの二人の作曲家の個性の強烈さを痛感しました。ブローウェルの執拗なまでのエネルギー、武満の空気のような透明感、いずれも何物にも替えがたい魅力です。さて、明日から上海です。「超」過密スケジュールです。福田君は上海はもう慣れたもので「気楽にやろうや!」と呑気なメールが来ていましたが、毎日朝9時から夜の9時まで、マスタークラス、アンサンブルレッスン、リハーサル、更に23日にはレクチャーまでやることになっているので、そのためのリハーサルは22日に済ませてしまわなければなりません。演奏会のためのコンチェルトの練習もかなり限られた弛緩なので、正直心配ではありますが、まあなんとか「勢い」で乗り越えましょう! さて写真は何かというと、演奏会やツアーの時にはラップトップパソコンを携帯するのですが、下の娘が札幌へ行くにあたり最新の MacBook White を買ってやったので、そのお下がりをもらいました。と言ってもこれまで愛用していたかなり古い iMac Shell と余り違いはないのですが、スペックが少し上で OSXが使えるので、これからはこれを使用します、しかし内蔵HDが10GBしかないので、色々探して、IDEの(SATA) 外付けHDD(120GB)をFire Wireで接続(ブート可能なケースを見つけて別々に購入、自分で組み立てました)、左に青白く見えているのがそれです。想像以上に快適に動いてくれます。これでメールのチェックもインターネットも OK です。無線LANも可能な状態にしました。まさに「旅の友」さあ、何でも来い!

 

上海公演
2009年4月17日(金)

来週から上海です。上海音楽院のお招きで、22日から三日間マスタークラスとレクチャーを開講します。福田君とも一緒でマスタークラスは彼が4講座、私が2講座、私のそのほかに「ギタリストと作曲家の狭間で between guitarists and composers」というテーマでレクチャーコンサートを行います。これは極最近依頼されたことなので、今はその準備に大忙しです。作品が誕生するまでに作曲家と演奏家がどのように関わっているかということを、実例を挙げながらお話、また演奏します。私の作曲した「チェロとギターのためのソナタ」をプロコフィエフコンクールで三位になったXie Guang-Yu(謝光禹)さんと演奏します。また学生のために書いた「フォリアによる変奏曲」は上海音楽院の学生達と演奏します。このレクチャーはとても楽しみです。25日にはオリエンタルアーツセンターという新しいホールでコンサートですが、このプログラムはまるで私のトリビュートをして下さっているかのようなプログラム、嬉しいかぎりです。《ラプソディー・ジャパン》《Air》《パッサカリア》《天使の協奏曲》、そして編曲作品では《どろぼうかささぎ序曲(ロッシーニ/ギター五重奏)》《間奏曲とスペイン舞曲第1番(ファリャ/ギター五重奏)》。とにかく、超過密スケジュール、マスタークラスとレクチャーの合間をぬって、学生達と三曲の合奏曲をリハーサルしなければなりません。(明日のアートステージ「武満徹とブローウェル」にも是非いらして下さい!)

 

FOLIOS
2009年4月12日(日)

まるでエジプトのピラミッドの中から発掘された古文書のように見えるこれは、武満徹氏の最初のギター曲「フォリオス FOLIOS」の初版(Salabert版)です。もう30年以上前のものですが、この楽譜を買ったとき、そして手にして開いたときの感動は今でも忘れることが出来ません。武満さん自身の手書きによると思われる子の楽譜は音楽と同様、個性的で汲めども尽きぬ味わいに溢れています。穴が開くほど見つめ、読み、弾いてきたこの曲、いまこの楽譜を開いても何か新鮮なものが込み上げてきます。今度18日(土)のアートステージ567でのコンサートシリーズは武満さんの音楽と、その影響を一時期強く受けたキューバの鬼才、レオ・ブローウェルの作品を演奏します。今回は個々の作品ごとにお聞きいただくのではなく、色々な曲の楽章をばらばらに、そして他の作品と連続して組み合わせながらお聞きいただこうと思っています。二人ともいわゆる「現代音楽」の先陣を切っていた人達ですが、特に武満さんの作品は、オリジナル曲であれ、ポップスのアレンジであれ、やはりそこに聞こえてくるのは「Takemitsu sound」だというのが、面白くも有り、凄いな・・・、といつも思うのです。とっても個性的で、きれいで、神秘的なギターの響きを聞きにいらして下さい!

 

八幡市の桜
2009年4月5日(日)

私が住んでいる京都府八幡市は桜の名所としても有名です。背割り堤には家族連れがやって来てバーベキューなどで盛り上がりますが、私は淀川沿いの桜の放列よりも、こちらの桜の方が好きです。これは石清水八幡宮のふもと、高良神社のある境内の桜です。ゆったりとした空間に桜だけではなく杉や椚などの大木が屹立し、深い緑を背景にして、真綿のように柔らかい桜の花が一杯に開きます。それはまるで春の生命が花びらとなって木々の緑から突出してきたような、そして宙に浮游しているような錯覚を覚えます。海外と違って日本では四月から新年度が始まり、新入生や新入社員が期待に胸膨らませるのは、この桜のシーズンがまさにそういう気分にさせるからなのではないかと家内と話しあっていました。駅前のコンビニが桜見見物客のために声高にお弁当を売っていたので、私達も思わずひとつ買って、背割り堤の桜景色を眺めながら頬張りました。やっと春らしい日がやってきました。(PhotoAlbum をご覧下さい)

 

札幌ラーメン
2009年4月3日(金)

せっかく札幌に来たのだから、と言うことで「ラーメン」を食べに行きました。初日の夜はタクシーの運転手さんの勧めで「けやき欅」というお店。味噌ラーメンです。流石に美味しい。そして昨日は娘と待ち合わせをしたビックカメラの直ぐ向かいにあった「一国堂」。ここでは醤油ラーメンを。コクのあるスープは腰のあるチヂレ麺と良くあって、一気に食べ、そしてスープを飲み干してしまいました。いずれのお店もカウンターのみのこじんまりしたお店でしたが、ラーメンは本当においしく、関西では味わうことの出来ない充実感です。といっても、けっして「押しつけがましい」とか「しつこい」味ではなく、麺は歯ごたえ、のど越しともに良く、スープは麺を引き立て、それでいて味わいが多様。「食物」とは「味わう」満足を与えなければいけない、と言うのが私の持論ですが、その全てを満たしてくれました。流石に本場。

 

札幌で「カニ」
2009年4月2日(木)

昨日から札幌に来ています。流石に寒い。千歳空港から札幌までの景色に木々の間に残雪白々と。市内の街角にも未だ雪は残っていました。久し振りの札幌は駅舎もすっかり替わり、市街地はひときわ整備されたような気がします。それにしてもこんなに交通至便なところに、そして市民生活とこんなに近距離に有りながら、広大な敷地を有する北海道大学というのは、やはり多くの若者が憧れても仕方ないというようなところです。実は私はあまり札幌という町を良く知りません。もう20年くらい目に彫刻の森美術館というところでコンサートをしたのが最後でした。その前には高校生の時に英語の弁論大会というのが北海道大学の中で開催され、母校の代表として参加したことがありました。もう40年近く前のことです。夜は札幌にいる叔父貴のお招きで、娘の大好きなカニ料理をご馳走になりました。

 

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