藤井眞吾、京都でのコンサートシリーズ
 
2009

 
 
藤井眞吾のギター・ココログ
2010年2月の Diary
2010


ベルタ

2010年2月28日(日)

2010_0228_berta ワシントンにはベルタ・ロハスさんと言う素晴らしいギタリストがいらっしゃることを聞いていました。昨年のも日本公演をされているのでご存知の方々も多いと思います。昨日のコンサートにも足を運んで下さり、色々とお話をしました。今日はちょっと遅めの昼食をご一緒しました。中央がパラグアイ出身のベルタ、右端がこちらでミュージックショップを経営するミューラさん。

ここはMatisse というお店ですが、ワシントンのもっとも典型的な「Brunch」を頂くことにしました。ミューラが色々説明してくれたんですが、もう名前を忘れてしまいました。たしか、Mimosa というシャンパン入りのジュース、ベニエ、それから卵ののった、なんとか・・・という、とっても食べやすくて美味しかった。帰ってきてから、泊めてもらっているカースタイン夫妻にそのことを話すと「ああ、それはとってもいい、典型的なこの地方のブランチですよ」と言ってくれました。Matisse もこのへんでは有名なお店だそうです。それにしてもお店のお兄さんに撮ってもらったこの写真は、まるで私の手が2メートルもあって、ミューラの肩まで伸びているように見えます。この手はベルタの手です。

 夜はカースタインご夫妻のお友達がやってきてパーティー。奥様のエリザベスはごく数年前にご結婚されたとのこと、意中の人となったのはアンドリューと言う、きわめて「温厚」そうなかた。(今回の演奏会で、地元ワシントンポスト紙のインタビューの中で、カネンガイザー氏が「 Shingo FUJII は温厚なひとです」と答えていましたが、きっとそれを知ったら日本に居る私の友人の多くは、ワシントンポストに抗議のメールを送ることでしょう)まだ三ヶ月の POPY という名前のダックスフンドを連れてきました。演奏家になることを夢見ながら、PEABODYの音楽院でハープを勉強しているそうです。シャルロッテの焼いてくれたミディアムのステーキも、アンドリューが持ってきたアップルパイも最高。楽しいパーティーでした。

 


天使の協奏曲

2010年2月27日(土)

2010_0227_concierto夜の8時に「Wikkiam Kanengiser」リサイタルが開催され、その第二部で「天使の協奏曲」が演奏されました。会場はBethesda-Chevy Chase High School。大きなオーディトリウムで、ソリストのみ、マイクを使用していましたが、エアコンの音がいささか気になったのが残念でした。しかしカネンガイザー氏のソロは勿論のこと、Julian Gray氏の指揮する Peabody の20名の学生達も大変熱い演奏を聴かせてくれ、最終楽章が終わると会場は総立ちで演奏者を讃えました。私もステージの上で紹介され、写真はその紹介の後ステージ下からこっそりと iPhone で撮影したものです。そのうち、もう少しましな写真が手に入ると思います。アンコールには最終楽章がまるまる演奏されました。学生達もJulianも大満足の様子、終演後には沢山のひとが祝福にやって来てくれました。

 


Peabody

2010年2月26日(金)

2010_0226_rehearsal 今日は午後からリハーサルで(・・・といっても今回は私は全くのゲストなので、何も練習するわけではないのですが)、カネンガイザー氏とコンサートを主催するマーロウギターシリーズ事務局のレジス氏の運転で Peabody 音楽院まで行ってきました。Peabody は三人のギターの先生がいるそうですが、今回私の「天使の協奏曲」を担当して下さったのは Julian Gray 氏です。
リハーサルは三時間行われ、ここまでよく練習がされてきたことを十分に感じさせました。夜は市内で、トニーの経営するお店(TonyはBrian Head氏のギターの先生)で、最高のクラブ・ケーキ(蟹の身)をいただきました。写真はリハーサルに出かける時のカネンガイザー氏。ワシントンはまだあちこちにたくさん雪が残っています。

 


ワシントン

2010年2月25日(木)

2010_0225_washington_01 成田からデトロイトを経由して、やっとワシントンに到着しました。やはり海外入国は直行便の方が良いようです。思わぬ時間を取り、空港で出迎えてくれた Timo は三時間以上も私を待たせることになりました。ビルより私の方が早くつく予定でしたが、結局殆ど同時にワシントン入り。ベルタ・ロハスさんと合流して夕食を食べに行きましたが、さすがに本日5食目はあまりお腹に入りませんでした。ワシントンのレーガン空港 DCA から見た夜景はとても奇麗でした。

 


新しい(?)コンピューター

2010年2月22日(月)

2010_0222_ibook 旅行の時にも、メールのチェックは不可欠です。またインターネットで情報を確認したり、時には出先でそれ以外の作業もコンピューターでしなければならないことがあります。これまでは娘のお下がりである iBook(シェル)を持ち歩いていましたが、「重い」ことと能力不足で、買い替えを考えていましたが、全てを新しくすることが出来ない理由があり、仕事の環境を含めて、ずっと対策を考えていました。また最近になって家で使っているデスクトップマシン(Apple Quick Silver)の騒音が気になり出し、これもなんとか解決したいと思っていましたが、つい先日「iBook G4」を買いました。クラシック環境をどうしても手放す事ができないための選択です。また出歩く時に、度々にデータをメモリーにコピーして歩く煩わしさから解放されたく、これをメインマシンにと言うことでの選択です。といっても、勿論これは「中古」、もう6年前の機種ですが、インターネットで探して購入しました。モニターは12インチですから、コンパクトで非常に良いです。CPUは1.2GHzですが、これまでのG4 Quick Silver は933MHz ですから、よりハイスペックです。メモリーも最大の1.25GBに増設。私にとってはほぼ十分な環境です。

 もうひとつのプランは、これまで家で使っていたメインマシンを OS9 起動の専用機にしようと言うことで SANWA製のパソコン自動切り替え機「SW-KVM2LU」をあらかじめ購入しておきました。ノートパソコンにも対応しているからです。モニター解像度も十分保証されているので「これで完璧!」と、意気揚々セットアップしてみると、なんと iBook はモニターの外部出力は「ミラーリング」に歯科対応しておらず、19インチのモニターに映し出されるのは「1024 x 768」のぼんやり画面。がっかりして、昨夜何気なくインターネットで調べてみると、なんとこの仕様は Apple の意図的なもので、ファームウェアの書き換えで、「ミラーリング」から解放して「マルチモニター」も可能であるとのこと。情報が沢山載っていました。早速試してみると、あっさりと19インチのモニターは「1280 x 1024」に。これで二つのコンピューターを同じ解像度で切り替える事ができます。そして外出の時も、自宅での仕事とほぼ同じ環境を持ち歩く事ができるようになりました。しかも無線LANが利用できますから、特に海外では便利です。明後日からアメリカに行きますが、準備の一部が整ったと言うわけです。

写真の右手に見えるのが、これから私のパートナーとなってくれる iBook 君。そして左手に見えるのがモニターとその後ろに長年付き合ってくれたG4マシン。キーボードの後ろに見えるのが切り替え機です。

 


アンサンブルの醍醐味

2010年2月21日(日)

2010_0220_ensemble 昨日20日(土)に《アンサンブルの醍醐味》と題して藤井眞吾コンサートシリーズ第41回を行いました。演奏には松岡滋さん、岩崎慎一さんのお二人に共演して頂き、二重奏と三重奏。二人とも抜群のアンサンブルセンスで、練習もとても濃密で楽しいものでしたから、本番にもそれが十分に現れました。二重奏ではソルと私の自作品をそれぞれの演奏者とやりましたが、いずれも素晴らしい内容であったと思います。また三重奏ではまさに三人の音楽がひとつになって、三重奏ならではの音楽をつくりあげる事ができたと思います。
意外だったのは沢山のひとから「アンサンブルの演奏会は珍しいから、とても面白かったです」と言われたことでした。・・・そうなんですね、ギターでのこういうプログラムはまだまだ一般には「珍しい」のですね。(私にとっては日常生活のように、普通のことなのですが・・・)でもだからこそ、もっともっとこういうプログラムをやって行きたいと、つくづく思いました。大好評の演奏会でした。また会場の NIJO poco a poco HALL もこの編成にはとっても相応しい環境を与えてくれた気がします。次回も、乞うご期待!

 来月はちょっと変わったタイトルで《音楽の彼方で》、3月20日、今度はいつものアートステージ567です。

 


花の命は・・・

2010年2月19日(金)

2010_02_flower 「花の命は短くて苦しきことのみ多かりき」とは昭和の小説家で詩人の林 芙美子(はやし ふみこ、1903年12月31日 - 6 月28日)がよく色紙に書いたと言われる句ですが、先日の演奏会で頂いたお花の命は長くて、まだ我が家の玄関や私の部屋で奇麗な姿を見せてくれています。たいてい、こういう切り花はせいぜい一週間で枯れてしまいますが、今回の花束はなんと明日で三週間にもなります。すごいですね。うれしいです。

いよいよ明日は藤井眞吾コンサートシリーズ vol.41 《アンサンブルの醍醐味》です。今日は松岡君と練習。明日三人揃っての演奏が楽しみです。当日お見えになる方はマンサーナに残席の確認をされた方が良いでしょう。メール、あるいは電話「075-972-2834(朝9時から)」で、どうぞ。

 


チョコレート

2010年2月18日(木)

2010_choco「おそくなりましたが・・・」といって、きょう生徒がレッスンの時にチョコレートをプレゼントしてくれました。いくつになっても、うれしいもので、しかもとっても美味しいチョコレート。実はわたしはチョコレートは大好きです。

レッスンのあとは生徒二人と演奏会の相談を。こんど六月くらいに私の生徒二人に演奏会をさせようと計画中です。もうアマチュアとしての勉強は卒業した二人は、こんどは「聞き手」を強く意識した演奏を勉強をしていかなければなりません。まだまだ課題が一杯の二人、勉強の内容も、目指すものもきっと違う二人ですが、若いうちに経験しなければならないことがあります。今度の演奏会はきっと勉強になるでしょう。詳細が決まりましたらお知らせしますので、皆さんぜひ聴きにいらして下さい。

さて私は、明日は松岡滋さんと明後日の演奏会の練習です。先日は岩崎さんと二人で練習しましたが、二人だけでの練習は三重奏の場合も意味があります。「マイナスワン」がはっきりしていますから、これは理屈で言うと全員が居るのと同じことなのです。勿論、二重奏の練習も。今度の土曜日、藤井眞吾コンサートシリーズ vol.41《アンサンブルの醍醐味》は残席が僅かです。ご予約はマンサーナまで「Tel.075-972-2834」。

 


うどんすき

2010年2月11日(木)

2010_udonsuki 今日の夕食は「うどんすき」。
我が家の「うどんすき」はまずあらかじめ「麺つゆ」を用意します。これは大分産の椎茸、北海道産昆布、そして鰹節でしっかり出しをとります(インスタントでもOK)。次に鍋に水を張って、やはり椎茸と昆布で出汁をとります。このときは鰹節は入れません。出汁がでたら、白菜、しめじ、などの野菜と豆腐、白滝(マロニーでも良いですが)、そしてお肉(牛肉/豚肉)、またひき肉をお味噌で味付けしたものをスプーンで丸めて入れ、蓋をします。二三分待ったら、もうOK。
うどんは市販の「半生」のもの、を「普通」「細めん」「きしめん」と三種類用意しました。市販のビニールパックの安いものを使う場合は、ひと玉ずつザルに出してお湯でさっと洗い、水をきっておきます。乾麺を使っても勿論OK。乾麺の方が麺のコシをたのしめます。鍋に適宜うどんを放り込みながら、あらかじめ作っておいた麺つゆをつけて食べます。釜揚げうどんのような感じです。お肉は「しゃぶしゃぶ」のような感じで食べた方が美味しいでしょう。
残ったスープは勿論翌日の「おじや」となります。様々な食感と、こくのあるスープ、そしてやわらかいうどんののどごしが命です。

 


九州

2010年2月9日(火)

九州日曜日から九州、福岡へ行っておりました。

私は九州ギター音楽協会が主催する「九州ギター音楽コンクール」で審査委員長を務めていますが、今年がその最終年、五年目に当たります。諸々の改革報告、今後の方針、そして最大の目的は今年の課題曲を最終決定することでした。私は同協会の会員や理事ではありませんが、今回は審査委員長として理事会に参加させて頂いたわけです。昨年は賞金が大きかったこともあり、参加者の数レベルともに極めて高かったと思いますが、今年もそれ以上を期待したいと思います。課題は今年も厳しいですよ! 近々同協会のホームページで発表されますので、そちらをご覧ください。

 翌日からはフォレストヒルのギター科「プロ養成コース」の生徒を中心に13名のレッスンを二日間行いました。こちらでの私のレッスンは不定期に行われますが、平均すると年に四回くらいレッスンをしています。基本的に「公開レッスン」の形で行われ、熱心な学生達は午後から夜にかけてのレッスンに参加します。最近は学生の年齢がどんどん低くなっており、将来が楽しみです。しかしそれに伴って、より基礎的な教育、本当にプロとしてやって行くための様々な角度からの教育が必要です。

 写真は理事会が終わってから北九州の池田慎司さん、山口の吉岡美砂恵さんと一緒に食べに行ったパスタ屋さんのディナーメニューの前菜です。

 


アンサンブルの醍醐味

2010年2月5日(木)

今日は今度のコンサートシリーズで一緒に演奏して戴く、松岡滋さんと岩崎慎一さんと練習をしていました。今月は《アンサンブルの醍醐味》と題して二重奏や三重奏ばかりをお聞きいただきます(ソロはありません!)。これは私の最も好きな分野なのです。ですから練習も大好きで、今日は一日中とっても楽しかったのです。松岡さんや岩崎さんにとっては8時間もの練習は「労働基準法」ぎりぎりの重労働であったと思いますが・・・。私の作曲したものはあまり技術的に難しくないので、音楽的なことが確認できれば、お二人はたちまち見事に演奏してくれます。最大の難関はバッハです。BWV527のトリオソナタをやるのですが、沢山のことが盛り込まれていて、これを完全に演奏するのは至難の業です。しかしギターの音色で聞くバッハは最高に美しく、皆さんに是非聞いていただきたいと思っています。そのほかにはソルの二重奏曲、そして私の作品からは、「紺碧の舞曲」「三つの断章(新作)」「リバー・ラン」、それから「はじまりの音楽」より「さくら」「かごめ」「お正月」を新しく書いた三重奏版で演奏します。皆さん是非聞きにいらしてください!(詳細)

 


団子より花

2010年2月4日(水)

以前は「花より団子」などと嘯いておりましたが、やはりお花をいただくと嬉しいものです。先日の演奏会で、ギターパートにエキストラ出演をしてくれていた私の生徒のご両親が、わざわざ遠方からお見えになってご覧のような豪華な花束を頂戴しました。戴いてから四日が経ちますが、まだ我が家の玄関に芳しく彩りを添えてくれています。まるで絵に描いたようですが、これは本物のお花です。「私の生徒のご両親」と言っても、私より遥かにお若く、初めて実際にお会いして、色々とご挨拶をさせていただくと、自分の責任の大きさ、重さをあらためてひしひしと感じます。生徒がしっかりと成長し、プロとしてやっていけるようにすることは、簡単なことではありません。何よりも本人の自覚と努力が必要ですが、私が、彼ら/彼女達をしっかりと指導し、導かなければならないということを、この花を見るたびに改めて自分に言い聞かせています。

 


地平線の協奏曲、関西初演を終えて

2010年2月1日(月)

1月31日、京都の ALTI で「チルコロ・マンドリニスティコ・フィオレンティーノ」の特別演奏会で《地平線の協奏曲》が再演(関西初演)されました。私(指揮)が立ちあっての練習は昨年の12月から3回、そして本番前日にソリストの福田進一氏が合流して、合計四回の練習を行いました。この曲を演奏するためにマドラの賛助出演(藤原恭子さん)、マンドセロの賛助出演(長嶺賀子さん)、コントラバスの賛助出演(前田惠里さん、山田尚嗣さん)、そしてギターパートの賛助出演(・・・続きを読む)

 


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更新2010年9月27日