藤井眞吾のコンサートシリーズ TOP藤井眞吾のコンサートシリーズ vol.45《Asturias》藤井眞吾のコンサートシリーズ vol.46《黒いデカメロン》
藤井眞吾のコンサートシリーズ
両国ギターセミナー
「天使の協奏曲」洗足の学生と
奥野隆&渡部友美ジョイント
藤井眞吾のコンサートシリーズ vol.46《黒いデカメロン》


 
2010
 
2009

 
 
藤井眞吾のギター・ココログ
2010年7月の Diary
2010


明日は、黒いデカメロン

2010年7月30日(金)

2010_07_s_2  さて明日は《黒いデカメロン》、藤井眞吾コンサートシリーズの第46回です。私は同タイトルでCDもリリースしておりますが、何回弾いても良い曲です。弾きながら作品と対話が出来ると言うか、毎回何か違った感触や風景が見えてきます。
 それから前半では久しぶりにコストの Andante Op.39。これも大好きな曲です。前半はクラシックとロマン派ばかりを演奏しようと思いますが、先日の「はじまりの音楽」のツアーでも弾いて好評をいただいた「ギターの小品名曲集」も演奏します。ソル、カルカッシの練習曲や「白鳥の歩み」「ノクターン」「ラグリマ」などです。
 今月に入って、ギターの鳴り方がまた良くなってきました。先日のツアーの時はまた、最高の状態だったのですが、京都に帰ってから、少し鳴り方が「硬く」なって来た感じです。でも勿論、良い音してますからご心配無く。今夜、少し弦を張り替えて、バランスを変えてみます。
 ところで左のチラシ・・・、誰も「突っ込んで」くれなかったので自分で突っ込みます・・・「メロンじゃなくて、デカメロンやろ!」。
 さあ、後半のプログラムを練習します・・・。では明日会場でお目にかかりましょう!
(チケットお問合せ/マンサーナ 075-972-2834)

 


9月は福岡で

2010年7月29日(木)

2010_hajimari_fukuoka_s  先日、「はじまりの音楽」出版記念コンサート第1弾を、山口県山陽小野田市と宮崎県日向市で無事に終える事ができましたが、おかげさまでどちらも大好評でした。さて9月はいよいよ、出版元のフォレストヒルのある福岡市で第2弾を開催しますが、これは特別プログラムです。

・・・特別である理由その1〜「はじまりの音楽」の作曲依頼者であり、全曲の最初の初演者でもある井桁典子さんにお出で頂き、一緒に演奏いたします。

・・・特別である理由その2〜しかも、井桁さんはコンサートの翌日(19日)に、彼女のもうひとつの顔でもある、アンドーヴァーの講座も一日開講します(詳細はこちらのチラシをご覧ください)。

・・・特別である理由その3〜フォレストヒルのギター科講師である、中野義久さん、松下隆二さん、池田慎司さんと私の作曲作品を演奏します。最新作の三重奏「夜想曲〜鳥の歌による」のほか三重奏「River Run」そして四重奏「Air」です。

・・・特別である理由その4〜「はじまりの音楽」は本来「生徒と先生」を想定して書いた曲ですので、私が長年フォレストヒルで教えて来た生徒の中から、松本富有樹君と阿部美穂さんにも2曲ずつ演奏してもらいます。

・・・と、色々なことがあって本当に「特別な」コンサートになりますので、皆さん是非聞きにいらして下さい。コンサートは9月18日(土/6:30開演)、キリスト教会館4F礼拝堂です。

 


宮崎のマンゴー

2010年7月27日(火)

2010_mango  うわっ、これは何かと言うと「赤いデカメロン」! ・・・ではなくて、マンゴーです。先日宮崎県日向市で演奏会をしましたが、一緒に「はじまりの音楽」を演奏して下さった方々から頂いたお土産、・・・宮崎特産のマンゴーです。とっても濃厚、美味しくいただきました。ありがとうございます!
 ところで今月の「藤井眞吾コンサートシリーズ vol.46
《El Decameron Negro〜黒いデカメロン》と題して演奏いたします。先日の山口県宮崎県で演奏した「ギター小品名曲集」も、好評につき演奏します。今回は色々な作曲家、色々な作品がありますので、「プチ・リサイタル」の様な感じでお聞きいただけたら、と思っています。
 チケットは「マンサーナ tel.075-972-2834」です。

 


アンサンブル講習、日向市

2010年7月26日(月)

2010_hyuga_07   リサイタルを無事に終えて、昨日は上ノ山ギター教室の皆さんがやっているギターアンサンブルのレッスンでした。皆さんは9月26日の九州ギターフェスティバルに出演の予定で、演目は私の書いた「さくら」「あんたがたどこさ」(ギター四重奏バージョン)ということで、午前中には個人レッスンを二人、午後からアンサンブルレッスンをしました。
 皆さん、とても良く練習ができていて、レッスンも極めて順調に進みました。勿論、もっと時間や、期間があれば、相応の勉強はできるのですが、今回は全員で基本的な指揮法のことも学びながら、「ギターのアンサンブル」について勉強してみました。独奏とアンサンブルの違い、実際に指揮者との間で何が重要なのかをお話ししながら、指揮の下に演奏できるように、すなわちアンサンブルとしても、ステージの上で「生」の演奏が出来るようにと言う訓練です。時間はあっと言う間にたってしまいました。予定を変更して、宮崎空港から空路、伊丹空港へ帰り着いたのは夜の8時半。日向市から宮崎空港へは思いのほか便利がよく、また久しぶりの宮崎空港は、施設の最高の利便性と、空港内の完備された美しさがとても印象に残りました。

 写真はレッスンを終えた後、会場となった「音楽堂」前での皆さんとの記念写真です。Photoalbum もご覧ください。

 


日向市で

2010年7月25日(日)

2010_hyuga_01  昨日24日は宮崎県日向市の「音楽堂」でリサイタルでした。後半の「はじまりの音楽」は当地の上ノ山修先生初め、その生徒の皆さん六名(清水イチコさん、有田英道さん、上ノ山泰子さん、鈴木和代さん、鮫島葉子さん、橋口孔賢さん)と一緒に演奏いたしました。皆さんとはその前日(23日)リハーサルをやったのですが、とても良く準備されていて、安心しましたがそれでも練習は長時間に渡りました。
 会場となった「音楽堂」は4年前にたてられたもので、今回の出演者である清水イチコさんの設計だそうです。とても素敵な、そして小さな会場ながらゆったりとした奇麗な、柔らかな響きが特徴です。前半では山陽小野田市でのリサイタル同様、メルツ、小品集、武満の編曲作品、アルベニスを演奏しました。
 「はじまりの音楽」は七人の共演者、やはり演奏者一人一人の音色の違いや、個性の違いが、各楽曲に変化を加えて、とても面白いものになりました。曲が進むに連れて、聴衆がどんどん入り込んでくる様子が、こういった会場では特に手に取るように感じられます。打ち上げも楽しかったです。またお隣の大分県佐伯市からも沢山の方が聞きに来て下さって、佐伯市は細君の故郷ですから、私にとっても第2の故郷、とても嬉しかったです。日向市の皆さん、そしてお出で頂いた皆様方、本当にありがとうございました。(Photoalbum

 


日豊本線の旅

2010年7月23日(金)

2010_0709_senzoku  昨日は博多で、9月18日にやるリサイタルのための練習を。今回は新作の「夜想曲〜鳥の歌による」をフォレストヒルの主任教授である、中野義久さん、そして池田慎司さんのお二方と私の三人で演奏するので、その練習を夜に行ないました。
   今日は少し早起きをして、朝食は博多駅で。一路、宮崎県日向市へ向かっております。久し振りの「日豊本線」での旅、相変わらずノンビリ走っています。今日は、明日のコンサート主催者である上ノ山先生をはじめ、同教室でギターを勉強される六名の方々とのリハーサルがあります。いろいろな方々との演奏はそれだけ変化も生まれるのではないかと楽しみにしています。 もう直ぐ日向市に到着します。

 


山陽小野田市

2010年7月22日(木)

2010_07_21  昨日は山陽小野田市でのリサイタルでした。15日の大雨の影響で開催が出来るか心配されましたが、無事開催の運びとなりました。
 吉岡さんとは二日間入念な練習をしましたが、本当に素晴らしい「はじまりの音楽」を共演して下さいました。12曲の曲順も毎回、演奏会、共演者によって曲順も違うのですが、今回も吉岡みさえさんとの曲順でしたが、どれも素晴らしく、とっても気持ちいいい流れを作ってくれました。
 会場には沢山のお客さん、皆さんが「はじまりの音楽」を楽しんで下さいました。勿論、第1部のソロも楽しく演奏させて頂きました。さて、次は24日、宮崎県日向市です。


 


九州、課題曲レクチャー

2010年7月20日(火)

2010_lecture  昨日、博多の西南学院で今年の九州ギター音楽コンクールの「課題曲レクチャー」が行われました。(詳細)今年は前日に深夜から明け方4時まで、6時間近くに渡る勉強会を経てこのレクチャーに臨みました。「人様の前で」何かを述べると言うことは大変なことです。これは「演奏する」と言うこととひどく共通したことです。
 レクチャーには大勢のギター関係者、愛好家が集まりました。四人の講師は(私を含めて)、限られた時間の中で最善を尽くしたと思いますが、欲望は尽きるところがありません。来年もこのレクチャーが行われる予定ですので、こういう機会をきっかけにギターの音楽にどんどん興味を持って頂きたいと思います。さて、私は今日山陽小野田市に移動。明日のコンサートで共演する、吉岡みさえ先生と入念なリハーサルを終えました。昨日もレクチャーの後に、3時間練習をしていましたので、今日のリハーサルはすこぶる良い出来上がりでした。明日の演奏会がとても楽しみです。皆さんぜひ聴きにいらして下さい!


 


立派な演奏会でした

2010年7月18日(日)

2010_07_17  京都地方は昨日は祇園祭の「山鉾巡航」、快晴に恵まれ、梅雨が明けたようです。奥野君と渡部さんの演奏会に出かける前、車の中から見えた空はちょうど二人のチラシにあったような「夏の青空」
 演奏会は「フレッシュコンサート」のタイトルに相応しい、爽やかで、若さに溢れた立派な演奏でした。会場には彼らと一緒に私の教室で勉強してきた友人、また新聞やチラシで予約してくれたお客さんで一杯でした。
 最初のソルは音楽的な仕上げに苦労をしましたが、オープニング飾るのに相応しい演奏になったと思います。前半の残りは渡部さんのソロでブローウェル、そして二重奏でブローウェル、とても良かったです。
 後半は奥野君のソロで、ジュリアーニ、ポンセ、そして二重奏でサティー、と「はじまりの音楽」。私も楽しめました。二人のマナーも初々しいものでしたが、とても好感の持てるものであったと思います。立派な演奏会でした。
 明後日は福岡で「課題曲レクチャー」、今日これから出発します。


 


8月にフェニックスホールで

2010年7月16日(金)

Phoenix_01_s  心配していた山陽小野田市の「避難勧告」は同市のHPによると「解除」され、「避難準備情報」に変更されました。また先ほど、主催者の方から「開催します」との連絡をいただきましたので、ほっとしています。しかし天気予報によると、山口県の西部は今週も不安定な気圧が続くようで、まだ警戒はしなければならないようです。

はじまりの音楽〜発 売記念コンサート
藤井眞吾ギターリサイタル
〜ギターの名曲と日本の旋律
 

・・・もうひとつお知らせです(左のチラシ)。来月8月30日に大阪のフェニックスホールで福田進一さんとW.カネンガイザーさんの演奏会があります。私の作品「紺碧の舞曲」も演奏されますので、皆さんぜひ聴きにいらして下さい。また30日と31日には公開レッスンも行われます。詳細情報はこちらです。


 


山陽小野田市の水害

2010年7月15日(木)

Asagawahannrann  日本全国が局地的豪雨で、各地に被害が出ていますが、今日午後のニュースで山陽小野田市で大きな水害があったと報じられました。心配になって、今度の演奏会の主催者に問い合わせると、コンサート会場となっている山陽小野田市文化会館あたりの被害がひどいそうです。
 インターネットで調べてみると、宇部日報のブログに厚狭地区の状況が見られました。(写真は宇部日報社のブログから転用)

 ”十五日未明から降り続く大雨で、山陽小野田市は午前六時半に災害対策本部を設置した。厚狭川の水位は上昇し、午前八時半に同川周辺の厚狭地区、出合地区、 厚陽地区の三千三百六世帯・八千七十五人に避難指示を出した。・・・”

…ということで、文化会館のあるのがまさにこの厚狭地区らしく、夜になって、文化会館は水害から避難した人達の避難場所となっている、という情報が入ってきました。現状では、来週21日の演奏会がどうなるか解りませんが、一刻も早い天候の回復、そして山陽小野田市の避難を強いられている方々の回復を願うばかりです。演奏会に関しては、当ブログで報告いたしますので、前売り券を購入された方、演奏会に行こうと思ってられた方は、このブログ、あるいは主催者にお問い合わせください(吉岡みさえギタースタジオ Tel. 090-8996-7980 /マネジメント・フォレストヒル音楽工房 Tel.092-715-3828)。


 


カルカッシ、奥が深いです

2010年7月14日(水)

2010_lecture_s  来週の月曜日(19日)は福岡市の西南コミュニティーセンターで「課題曲レクチャー」があります。今年の九州ギター音楽コンクールの課題曲をテーマに四人の講師がレクチャーをしますが、今年は私も講師に加えて頂きました。私が担当するのか「練習曲 Op.60-7&16(M.カルカッシ)」「スペインのフォリアによる変奏曲(M.ジュリアーニ)」「フーガ BWV998(J.S.バッハ)」です。
 昨夜カルカッシの練習曲について原稿をまとめていましたが、なかなか奥が深いです。普段自分が感じたり考えたりしていることというのは、いざ他人に伝えるとなるとなかなか上手に伝わらないものです。それはこうして、あらためて原稿に書き出してみると、よくわかることで、一体どのように説明したら良いものかという話の道筋や、そのための資料を客観的に見つめ直さなければなりません。解っているつもりだったものが、じつは全然解っていなかったり、曖昧だったりすることもあります。ともすると、自分の頭の中をさらけ出すだけで、だらだらと喋ってしまいそうなので、やはりよく熟考し、整理しなければなりません。
 大変面白いレクチャーになりそうですので、コンクールに出ようと思っている方や、今回の課題曲に興味のある方は、ぜひ聴きにいらして下さい(詳細)。


 


奥野隆君

2010年7月12日(月)

Tomomi_01  今週の土曜日(17日)の「第1回フレッシュコンサート」のもう一人の出演者、奥野隆(おくのたかし)君をご紹介致します。
 彼は高校生の時から私のところにレッスンに来るようになりましたが、プロヘの道を希望し、その後広島のエリザベト音楽大学へ進学、昨年卒業しました。現在は故郷の滋賀県南草津市に帰り、ギター教室を開きながら演奏活動を開始しています。すでにいくつかのコンクールで入賞暦を持っている腕前です。大変誠実な人柄で、彼の音楽はいつも音楽本来の喜びに満ち溢れています。現在も私のところで勉強を続けていますが、彼自身もプロの教師として、そして演奏家として活動しながら、更に腕を磨いて行って欲しいと思っています。今回の独奏曲はジュリアーニの「嬉遊曲 Op.78」 という大変渋い曲、そして名作、ポンセの「南のソナチネ」を演奏します。皆さん是非聞きにいらして下さい。

「奥野隆 & 渡部友美 ジョイントリサイタル 7月17日(京都)」

 


ブラボー、学生達!

2010年7月11日(日)

2010_0710_senzoku  この春から洗足学園音楽大学で教える事は、私にとって新しい仕事でしたから、様子を慎重に理解すること、そして諸々の判断を慎重に行うことを心がけてきました。しかしそう言う状況にあっても、学生達に教えることや、最大の目的である「天使の協奏曲」の練習では安易な方向の選択や、妥協をすることは出来ませんでした。
 特にこの二週間は厳しい練習を行いました。もっとも気をつけたことは、いわゆる「練習」をさせることではなく、音楽会というのは不特定多数の、そして音楽に身を委ねることを目的として会場に足を運ぶ人たちに対して、いったい自分たちが何が出来るのか、何をすべきかを教えることでした。それはいうまでも「音楽を聴かせること」「音楽をすること」なのですが、この二週間の練習では、彼らの一人一人が音楽を自らの手で作り上げられるようになること、でした。協奏曲では、特に私の指揮棒のもとに統率された音楽、そして本番のステージの上で生きた音楽を作り出す、訓練と、その勇気や意欲を生み出すことでした。
 昨日の本番は、本当に素晴らしい演奏でした。私は正直に言うと、4月に初めて彼らと会ったとき、3ヶ月間でこんな演奏をしてくれるようになるとは思えませんでした。でも、昨日の演奏は、本当に立派でした。おそらく彼らの持っている最高の演奏をしてくれたのではないでしょうか。コンサートの最初に私も一緒に演奏した五重奏曲「Ground」でもオープニングを飾るにふさわしい演奏を、大学院生達がしてくれました。教え子達がこんな素晴らしい演奏をしてくれるというのは、本当に嬉しく、幸せなことです。500人の会場(みなとみらい小ホール)は満席でした。


 


いよいよ明日が本番

2010年7月9日(金)

2010_0709_senzoku  洗足学園音楽大学の「夏の音楽祭」いよいよ明日が本番です。最後の練習のため、今日もやってきました。まずは私の作曲した「Ground(5重奏)」そして、私の担当曲ではありませんが「カルメン組曲(4重奏)〜W.カネンガイザー編」も少し聴かせてもらいました。だいぶ良い感じになってきました。
 6時からは「天使の協奏曲」。ソリストを務める橋爪君も準備万端です。オーケストラは自分の役割、音楽全体の中で「何をすべきか」がだいぶ理解できてきたので、音楽の表現がかなり明確になってきました。あとは明日の本番です。ゲネプロが10時からなので早起きしなければなりません。


 


渡部友美さん

2010年7月7日(水)

Tomomi_01  来週の土曜日(17日)は私の企画で「第1回フレッシュコンサート」を京都の poco a poco HALL で行いますが、出演は私の愛弟子二人、渡部友美(わたなべともみ)さんと奥野隆(おくのたかし)君です。今日は渡部さんをご紹介致します。
 彼女は昨年、立命館大学を卒業し、現在もプロとしての活動をスタートするべく、私のもとで勉強を続けています。広島の出身で、彼女が広島でギターを習っていた徳武先生からの依頼で私が教えるようになりました。もう4年くらい前のことです。最初のレッスンの時、八幡市の駅に現れた彼女の出で立ちは、まさに「今風」で、私は内心「・・・わあ〜、本当にギターをやるのかな? お茶でも飲んでもらって、レッスンはお断りしようかな・・・」と思ったものでした。しかし我が家に着くと、玄関で脱いだ靴のそろえ方、挨拶の言葉遣い、何処をとっても立派で、そして何よりもギターの演奏はとても自然でなめらか、好感の持てるものでした。
 学生の間は、まあまあ「普通に」レッスンに通うという感じでしたが、2〜3年前には山口ギターコンクールの中級の部で銀賞、そしてやはり私の生徒と一緒に参加した重奏の部で、見事に金賞を受賞しました。渡部さんは、いわゆる「ギターマニア」ではないけれど、ギターが大好きで、なにより自然な音感と、リズム感、そして抜群のアンサンブル能力を持っています。彼女よりも達者に指が動き、難しい曲を弾きこなす若者は沢山いますが、彼女のように素直で、自然な音楽を作り出せる人は私の生徒の中でも多くはいません。今は毎週独奏のレッスンで、練習曲やクラシックの代表的作品、そして二重奏のレッスンに精を出しています。
 今回は奥野君との二重奏の他に、独奏でL.ブローウェルの「簡素な練習曲集10曲」「舞踏礼賛」という現代の作品に挑戦します。写真は今回の演奏会のために撮影したものの中で、宣伝用には仕えなかったけれども、最も彼女らしい、ほのぼのとした雰囲気を伝えているものです。今回のブローウェル作品ではなかなかシャープで力強い一面を見せてくれています。のんびりしているようですが、芯の強い渡部友美さんの演奏を、皆さん是非聞きにいらして下さい。

「奥野隆 & 渡部友美 ジョイントリサイタル 7月17日(京都)」

 


練習と本番の違い

2010年7月5日(月)

2010_0705_senzoku  今日は再び洗足音楽大学。前期最後の授業でした。「天使の協奏曲」は4月から練習を積んできていますから、勿論その練習の成果は顕著に伺うことが出来ます。しかし、まだ「音楽をする」とか「演奏をする」というレベルでの緊張感は少なく、あと一週間の大きな宿題を抱えて練習を終わりました。
 また追加となった曲目で、私も一緒に演奏するギター五重奏曲「グリーンスリーブスによるGround」は今日が二回目の練習でした。メンバーは大学院生の四人、今日は細部の説明、色々な音楽的な要素を整理していくと、演奏は見違えるように良くなってきました。しかし協奏曲とは違って、一人一人の演奏レベルが問われる演目なので、あと五日間の研鑽が望まれることは言うまでもありません。皆さん、是非若者達の演奏を聞きにいらして下さい。「洗足学園音楽大学ギター科 夏の音楽祭 7月10日 2:30開演/みなとみらい小ホール
。写真はまた原先生のブログから拝借致しました。

 


両国ギターセミナー

2010年7月4日(日)

2010_0704_hananomai  今日は昨年に引き続き《両国ギターセミナー》。今回はアンサンブル講座も開設し、朝の10時から午後1時まで、私が2001年に作曲したギター四重奏のための「四つの素描 Cuatro Apuntes」という曲を合奏で勉強。楽譜は事前に配布せず、始まる直前に渡して、皆さん初見で、勉強。楽曲の仕組み、構成、パートごとのポイントを押さえていくと、三時間の練習でこんなに立派な演奏が出来るようになりました。ご覧下さい
 昼食を挟んで午後2時から夜8時半まで、8人の公開レッスン。非常にレベルが高かったですね。コンクールを目指しているという学生達、そしてギター歴が相当あると思われるベテランの方々も、二重奏、独奏とハイレベルな演奏を聞かせてくれました。朝からギター漬けの一日でしたが、とても充実して楽しい一日でした。写真は両国駅前にある「はなの舞」での打ち上げ風景。みんな、とっても元気です。実は昨日、益田正洋さんと講習会の間に「はじまりの音楽」を何曲か披露しようか、という話をしていたのですが、その時間すら見つけることが出来ない、タイトなスケジュールでした。

 


こんな時代になりました

2010年7月3日(土)

2010_0704  昨日、金曜日はいよいよ本番が来週の土曜日(10日)にせまった洗足音楽大学の学生達と「天使の協奏曲」の特別練習。急に決まったスケジュールだったので、参加できる人数は少なかったですが、それでも私にとっては貴重な時間となりました。
 溝の口から品川まで来るともう11時近く。遅い夕食を済ませて、ホテルのTVでサッカーWカップを見ていると、家内から電話。教育TVでこんな番組をやっていると・・・。なんとピノック、パユ、マンソン、と言う組み合わせでバッハの夕べ。ピノックの演奏は言うまでもなく、パユは本当に素晴らしい音色で、モダンのフルートであることは一切関係なし。マンソンのバロックチェロは驚くほど高い技術で、バッハの無伴奏や、ソナタでの通奏低音を楽しませました。やっとこういう時代になったんですね。良いことです!
 おかげでサッカーは見逃し、さあ寝ようか、と思ったら番組は間髪を入れず「ベルリン古楽アカデミー」のブランデンブルグ協奏曲を三曲。番組が終わったら3時過ぎ。でもいずれも音楽を楽しませてくれました。
 今日は個人レッスンを三人。明日からの両国ギターセミナーで定員が一杯になってしまって、それではとホテルに来てもらうことになりました。熱心な三人なだけに楽しみです。

 


7月になりました

2010年7月1日(木)

201007_tomato  あっという間に7月になってしまいました。我が家のトマトも生長するはずです。今月から来月にかけては、沢山の演奏会や講習会がありますので、忘れないうちにご案内をしておきます。

 7月4日「両国ギターセミナー」〜東京の両国で開催。午前中はギターアンサンブル、午後は公開レッスンです。
 7月10日「洗足学園音楽大学ギター科 夏の音楽会」〜横浜みなとみらいで、学生達が「天使の協奏曲」など意欲的なプログラムに挑戦します。
 7月17日「奥野隆&渡部友美ジョイントリサイタル」〜二人の生徒が京都で演奏会をします。独奏二重奏ともに、とっても頑張っています。是非聞きにいらして下さい。祇園祭の真っ最中!
 7月19日「九州ギター音楽協会 コンクール課題曲レクチャー」〜福岡市で、今年のコンクール課題曲についてのレクチャーです。あまり堅苦しく考えずに、楽しいお勉強会くらいで参加してみませんか? 講師も色とりどり、今回は私も参加します。わたしは「練習曲(カルカッシ)」「スペインのフォリアによる変奏曲(ジュリアーニ)」「フーガ(バッハ)」についてお話しします。
 7月21日〜「藤井眞吾リサイタル〜はじまりの音楽発売記念(山口)」コンサートツアーのスタートです。まず第1弾は山口県山陽小野田市で吉岡みさえさんと共演します。
 7月24日〜「藤井眞吾リサイタル〜はじまりの音楽発売記念(宮崎)」第2弾は宮崎県日向市、上ノ山先生をはじめとする、地元の愛好家の皆さんとも一緒に「はじまりの音楽」を演奏します。山口、宮崎ともに、勿論ソロプログラムもあります、今回は「ギターの小品・名曲」を中心に色々な曲を演奏する予定です。
 7月31日「藤井眞吾コンサートシリーズ《黒いデカメロン》」〜恒例のコンサートシリーズ、今回は「黒いデカメロン」をはじめとした少し硬派なプログラムで、「ミニ・リサイタル」のような内容。webフライヤーが活かしてるでしょう? ・・・と、これで7月が無事に終わるはずですなのですが、健康と無事故を祈りつつ頑張ります。

 


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更新2010年9月27日