上海〜7
2009年10月19日(月)
上海最終日、今日は素晴らしい体験を三つしました。先ず最初は上海音楽院の学生達(大学部)10名と一緒に昼食会。Danny
先生はこういう機会を積極的にしばしば設けるのだそうです。学生だからといって安価なお店ではなく、極めて上等なレストラン(そして勿論「割り勘」)。豪華な食事を楽しみながら、先週一週間の「ギター週間」の話題で盛り上がります。彼らにとってもこういうイベントは初めての経験。これが更にインターナショナルなものになっていけば、彼らにとっても素晴らしい経験となるでしょう。そして昼食後には音楽院での授業を参観。この日はギターの授業で「ワークショップ」。先日のコンクールで「青年の部」で優勝したロッキー君が担当。モンポウの「コンポステラ組曲」について発表。作曲者の紹介、作品タイトルにまつわる話、楽曲分析、更にはエディションに関する疑問、などなど立派な内容のものでした。最後は私が弱冠補足を加えて90分間を終えました。ロッキー君は昨年の庄内のフェスティバルでも私のレッスンを受けましたが、それ以来わたしを「先生」と呼びます。今日も最後に「先生、謝謝!」と挨拶をしてくれました。写真はその一コマ。
夜は先日のコンクールで優勝した「青少年」「一般」の部門で優勝した学生とお母さん達と祝勝会・・・・、と思ったら地元のギター関係者や音楽院の担当教官などがずらりとそろって、結局私の送別会も兼ねての者となりました。学生達は私と話をしたがっている様子だったので、宴の半ばで席を移し、優勝をねぎらい、色々な話で盛り上がりました。中国は「一子政策」ですから、ここにいる人達は皆「一人っ子」、だからお母さん達も「目に入れてもいたくない」という様子で子供たちを見つめています。今回会った沢山の中国の若者たちの中の、一体何人がギタリストとして、あるいはギターの教師として活躍できるのかはわかりません。ただはっきり言えることは、彼らの多くが、日本の同じ若者よりもはっきりとした意識をもってギターを弾いていることは間違いがなさそうです。そういう彼らにできるかぎりの助けをすることが、当面の私の仕事として確実に増えてきそうです。明日帰国します。
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