変奏曲集
2009年11月27日(金)
明日は京都でのコンサートシリーズ第38回《変奏曲集》です。変奏するという手法はクラシック音楽では古くから使われていたものですが、類似した方法は、ジャズや民族音楽などでも頻繁に使われています。今回は主に19世紀の作品と、スペインルネッサンスの作品から変奏の手法を用いた音楽をお聴きいただきます。有名な《牛を見張れによる変奏曲
Gardame las vacas》はヴィエラのための作品ですが、クラシックギターのレパートリーとしても定着しています。この曲はロマネスカ
Romanesca と呼ばれる定旋律に「牛を見張れ・・・」と歌われるのですが、その上にヴィエラによる軽やかな装飾的旋律が加えられたものです。ナルバエス
Narvaez の作品として知られていますが、同時代のもうひとりのヴィエラ奏者、Alonso Mudarra にも同名の曲、すなわちロマネスカガあります。しかもギター(4コースのルネッサンスギター)の為と、6コースのヴィエラのためと二つの版があります。今回は有名なナルバエスのとムダーラのギター版をお聞きいただきます。そのほかにはジュリアーニの《スペインのフォリアによる六つの変奏曲》《アイルランド民謡による変奏曲》、ソルの《魔笛の主題による変奏曲》《マルボローの主題による変奏曲》などです。ご予約は
Manzana
マンサーナ(Tel.075-972-2834)まで。
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