Diary 2007 11月
2007
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
今月も終わりです。京都にいたのはほとんど1/3。九州ギターコンクールの審査員に始まり、フォレストヒルでのレッスン、山口大学マンドリンクラブのレッスン(・・・そういえば明日が定期演奏会ですね、頑張って下さい!)、広島でのレッスンとゲスト演奏、大阪での公開レッスンとコンサート、立命館大学ギター部のレッスンと定期演奏会、函館でのアンサンブル講座《アンサンブルの楽しみ》、リサイタル、安田ギター教室によるレッスンとアンサンブル講習会《Sakura》・・・。博多でレッスンしていたときにはまだTシャツを着ていたのですが、函館では雪に見舞われました。日本は広い!そもそもこの忙しさは先月LAに行ったときから始まりました。帰国した二日後がアートステージ567、そして九州に旅立ったのでした。12月はずうっと京都にいます。でもやらなければいけないことが山ほど溜まってしまいました。15日は再びアートステージ567で《ノクターナル》です。
本日、立命館大学ギター部の定期演奏会がありました。今年は合奏で、私が書き下ろした《Rhapsody Japan》を演奏戴きました。指揮は石井麻衣子。この曲は日本の古謡、唱歌、民謡(わらべ歌、遊び歌)などを6曲題材としたものです。序奏に続いて「さくら」「花」「とおりゃんせ」「かごめかごめ」「浜辺の歌」「ずいずいずっころばし」「ふるさと」と言う内容です。立派な演奏でした。作品のアイデアを十分に表現し、正確且つ、表情も豊かな演奏に仕上がっていました。この大学のギター部との付き合いはもう3年目になります。最初の年はムソルグスキーの「展覧会の絵」、昨年はチャイコフスキーの「くるみ割り人形」の編曲でしたから、今年ははるかに自由に、そして部員の技術レベルも考慮しながら作品を書くことが出来ました。大学生のこう言ったクラブ活動での合奏に関しては折に触れながら、その問題点や今後の可能性を論じてきました。同大学がこの3年間の経験を忘れることなく今後に受け継ぎ、さらに向上してくれることを望んでいます。立命館の諸君、ありがとう!
コンサートシリーズ、いよいよ今年最後となります第15回はブリテンの「ノクターナル」です。私がこの曲を初めて聴いたのは高校生の時、NHK-FMから流れてきたJ.ブリームの演奏は、それまでに聞いたこともないような神秘的な音楽でした。大学生になってすっかりこの曲の虜になりました。演奏することの喜びばかりでなく、作曲という行為がいかに知的で、そして独創性を求められるものかを教えてくれました。若いときにはこの曲を弾くためにギターを弾いているようなものでした。・・・勿論それはもう以前の話しですが、それだけに思いで深い作品です。今年最後のアートステージ567、このコンサートがもうひとつの思いでとなれば、と思っています。
11月25日に安田ギター教室の主催で、函館市内の教会を会場にもうひとつの「アンサンブル講座」を開講しましたので、「番外編」としてその様子もご報告いたします。メンバーは安田ギター教室の方々、そして18日、19日の《Air》に参加された方々もいらしてやはり30人くらいの合奏となりました。課題の曲は私が編曲した《Sakura》、4部編成の合奏で、楽譜は当日配布しました。つまり皆さんには「初見」で勉強してもらいました。・・・それには深い深い意味があったからです。(・・・続きを読む)
この写真は21日にとったもの。実家の庭です。今日も景色は変わりません。気温は少し上がりましたが、雪景色は相変わらず。私があんなことを書いたものだから、きっと神様が雪のプレゼントをしてくれたのでしょう、・・・とはFMいるかの山形さんのお言葉。こんな雪景色を楽しむのは一体何年ぶりでしょう。今日は函館でギターを勉強する方々の個人レッスン二日目。小学生が二人。とても元気です。ためらうことなく、どんどん音楽を勉強して欲しいです。大事なことは「良い音楽を知ること」「良い演奏を聞くこと」「良い音を聞くこと」です。勉強の仕方は色々あるのです。十人十色、画一的な勉強の仕方など意味がありません。小さな生徒達は興味を一層深められるように、積極的に勉強して下さい。
昨日はここ数日の疲れをとるべく、ちょっとのんびり。夜は某所の母校同窓会があったので、急遽参加させていただきました。100名位 の方がいらして、地元での母校出身者がどんどん増えていることを痛感しました。20日のリサイタルに来て下さった方も沢山いらして嬉しかったです。 そして今日はレッスン。終了後は生徒達としばらくお茶を飲んでいろいろと歓談。やっぱり先日の《Air》は楽しかったとか、これからは指揮法も勉強しようとか、色々な話を。気がついたら9時半。またまた「虎の介」へラーメンを食べに行きました。写 真は味噌野菜ラーメンと餃子。満足。
昨日函館のFMいるか「暮らしつづれおり 人ネットワーク」に出演しましたが、FMいるか 807BLOGにその時の様子がアップされています。私はこの番組のパーソナリティーを務める山形敦子さんのファンです。何故かというと、話の進展がとてもクリアーでテンポも軽快、そしてこちらに上手に話をさせてくれるからです。この番組は二回目だと思うのですが、特に今回は25分間二人(そして写 真に写っている生徒の尼岡敬子さんも交えて)と三人で、物凄い集中度でお話しをしてしまいました。きっととても上手に情報が網羅されたと思うのです。彼女のこの進行役としてのライブ感覚、軽妙さ、面 白さは、某国営放送のアナウンサーとは比較にならないほど素晴らしいのです!(写 真は同ブログから拝借いたしました! ご免なさい!) 今日は母の誕生日でした。80歳!誕生パーティーに出かける夕方は冷え込みも一層厳しく、道路は完全な氷、物凄い交通 渋滞でした。
とうとう《Air》の演奏が終りました。立派な演奏でした。会場から割れんばかりの盛大な拍手。合奏団のメンバーの顔は思わず笑みでほころびます。最後の和音が芸術ホールの奥の方まで、静かに長く消え入ったとき、私もとても充実した気分になりました。二日間の練習は大変でしたが、とても楽しく、その成果 が遺憾なく発揮されました。函館のギタリスト達に最高の拍手を送りたいと思います。(・・・続きを読む)
凄いことになってきました。昨夜帰りのタクシーでは外の景色は 吹雪でしたが、運転手さんは「明日にはどうせ溶けるんですよ」と言っていたのに、なんと吹雪は続いて、今日は一面 雪だらけになってしまいました。ドライバー達は慌ててスノータイヤに履き替えています。ホテルの窓からの景色も一面 雪化粧。もうどこにも出かけられません。いえ、出かける気がしません。外は全く静寂の世界です。《Air》が演奏されるためにこれ以上の設定はありません。そして練習最終日も最高の練習ができました。
(・・・続きを読む)
さあ! いよいよ練習が始まりました。ココまでは《Air》についての楽曲解説、および奏法解説を連載してきましたが、本日11月18日に、とうとう函館で練習がスタートいたしましたので、その模様をレポートしていこうと思います。今日は練習に先駆けて、2時10分から函館のFM局、FMイルカの番組に生出演させていただいて、色々お話をさせていただいたのですが、スタジオに着くと何と函館山は雪景色! 早速その景色を写 真に・・・。
私がスペインのアルコイという町でギターを教わった、ホセルイス・ゴンザレス氏はよく「右手は芸術家、左手は労働者」という言い方をしていました。だから愛好家の方達もついつい右手のことばかりに興味がいってしまいがちで、いわゆる「タッチ」に関しては一家言をお持ちの方が多いようです。左手のことに関しては既にお話しましたので、今度は右手「芸術家」についてお話しましょう。確かに、右手の具合によってギターの音色が美しかったり、汚かったりしますし、多くのギタリスト達は爪の形や長さ、そして手入れの仕方に腐心しています。しかし、その前に右手とギターの関係、あるいは「何故ギターは鳴るのか」という基本的な原理を整理しておく必要があるでしょう。 (・・・続きを読む)
私はラーメンが大好きで、各地に行くと必ずと言っていいほどその土地のラーメンを食べてみます。今度も久々に函館のラーメンを楽しみにしているのですが、私が子供の頃にはラーメンといえば「塩」と決まっていましたし、チャーシューに支那竹に「なると」、刻んだネギに胡椒、丼はいわゆる中華丼でそのうち側には独特の模様がついていたものです。「喜」と言う字を2つつなげた「喜喜」という模様や角張ったら旋状の模様のものもありました。こちらは「雷文(らいもん)」と言うのだそうですが、ギターを弾いている自分の左指を見るたびに、この「雷文」を思いだしてしまいます。 (・・・続きを読む)
私が九州のコンサートツアーをする時には必ずマネージャーの車で、どこまででも移動します。実は私は車が苦手だったのですが、最近はそれが苦にならなくなりました。何年か前から(・・・いや、かなり前から)助手席に座ると、目の前には「カーナビ」がついていて、これがとても面白くて、これを見ていると車酔いはしなくなったのです。「カーナビ」と言うのは不思議なものです。自分が今どこにいるのかを、まるで雲の上にいる天使の目から教えてくれる訳ですから。私達がギターを弾くとき、自分の左手がどこにあるかも、同じように見ることが出来ればとてもよいわけです。(・・・続きを読む)
この写真はつい先日(11月8日)に広島のあるホテルに泊まったとき、友人と呑んでいい気分で帰ってくると、ロビーで飾り付けが行われていたものです。言うまでもなく「クリスマス・ツリー」。途端に酔いが覚めて、思わずシャッターを押してしまいました。そして世間ではこのホテルのみならず、あちこちで同様の電飾が二ヶ月も先のクリスマスへむけて不気味なカウントダウンを開始しています。一体こんな習慣が当たり前のようになってしまったのは何時の頃からなのでしょう。そもそも何故我々に本国民が国家をあげてイエス・キリストの誕生を祝うのか? いや、祝ってなどはしない・・・、それは重々承知なのだけれど、だからこそもう少し遠慮深気にやってはどうかと、何時も思うのです。12月25日に色褪せたクリスマス・ツリーをみるのは、ひどく辛いものです。(・・・続きを読む)
夕方に広島について、レッスン。夜は友達と夕食。丁度、徳武君が弾いていると言うので近くのスペインレストランへ乱入。タイミングよく、徳武君の演奏中でした。ディアンスのタンゴやアルハンブラの思いで、などを聞かせてくれました。徳武君は相変わらずの切れ味ある演奏で楽しませてくれました。しばらくの間スペイン料理を楽しんで、今度は更に友達が増えて「シェーナ SCENA」というお店へ移動。永谷佳子さんという若くて素敵なソムリエールのいらっしゃるお店でワインと料理を堪能しました。残念ながら永谷ソムリエールとのツーショットはピンボケのため、友人達との写 真です。後ろは徳武君、中村君、そして私の隣はピアニストの千恵ちゃんです。明日は広島のラファエル教会で、川本ギター教室の発表会(六時半〜 )。ゲスト演奏しますので、お近くの方是非聞きに入らして下さい。