Diary
2007
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●今月も終り・・・
2007年3月31日(土)
今月もあっという間に終りそう・・・、と思っているうちに本当に今月最後の日となりました。風邪をひいて寝込んでおりました。今年は風邪をひくことなく順調だと喜んでいたのですが、どうも先日大阪に出たときに「拾った」ようです。
●生徒達からもらった幸せ
2007年3月22日 (木)
3月21日に私の生徒達による小発表会を行いました。立命館大学で4年間学び、その間私の元で4年間ギターを勉強してきた竹形将之君が大学を卒業と同時にレッスンも一段落ということで、皆で行った竹形君の「追い出し発表会」のようなものです。竹形君はレッスンもとても一生懸命で、在学中には「第12回名古屋ギターコンクール第2位」、「第13回山陰ギターコンクール第3位入賞」また一昨年は広島で開催されたD.ラッセル氏のマスタークラスでも勉強を積み重ねました。何と言っても今回の演奏「組曲二長調(S.L.ヴァイス)」は本当に立派な演奏でした。4月からは社会人として厳しい毎日が続くことと思いますが、しっかりと勉強して、また音楽を楽しめる生活を築きあげることを願っています。
生徒の演奏を聞いていると心臓がドキドキすると、よく色々な人から聞いてきましたが、実は私はそんなことは少しもありませんでした。皆とても良く弾いていて、音楽が立派で、聞いていてとても楽しかったです。誰もが「これからの成長が楽しみだな〜」と思わせてくれました。本当に有り難いことです。
聞きに来て下さった皆様本当に有難うございました。こうして聴衆の前で弾くということは何よりも勉強になることです。これからも楽しい生徒達と私も一緒に勉強をしていこう・・・、そんな気持ちにさせられました。
●ギター名曲・小品アンケート
2007年3月20日 (火)
先日(3月17日)コンサートシリーズの《点と線の音楽》を終了しました。とっても寒い日でしたが、寒さにも関わらず会場には一杯の方々がおいで下さいました。本当に有難うございます! 秋透さんの新作「Day for Night」はとても好評でした。久し振りにルネッサンス作品の演奏のため7弦ギターを使用しましたが、この楽器の次の登場は近いうちに「バッハコレクション」となるでしょう。
次回は4月15日(日)で久々に「コンサートと公開レッスン」で、現在受講生を募集中です。 またコンサートは《誰もが奏でるギター名曲小品集》ということで、 初心者の方やギターを始めたばかりの方々が必ずと言っていいほど勉強される小品集を演奏したいと思っています。ギターのこういった小品は演奏が容易でありながら、素晴らしく綺麗なものが多く、またそれはある意味、良い演奏をするのは難しいと思っています。こういった作品の録音も少なく、またコンサートで取り上げられることも少ないので、今回是非それに挑戦してみたいと思っています。私の興味ある作品は「予告」として当該ページにてお知らせしていますが、皆様にとっての「想い出のギターの小品名曲集」がどのような曲であるのかを教えていただきたく、主催・マンサーナのサイトにアンケートページを設けてもらいました。左のボタン「ギターの名曲・小品アンケート」からもジャンプすることができます。皆さんの想い出是非お聞かせ下さい!
● Day for Night
2007年3月20日 (火)
明日の演奏会は「点と線の音楽」と言うタイトルで、なんだかライヒの Electric counterpoint ばかりを宣伝してしまったかもしれないけど、勿論そのほかにも是非聞いて戴きたい曲が沢山ある。実は「初演」となる曲が一曲あって、それは秋透(あきとおる)さんの「Day for Night」 という小品です。これは少し以前にチェンバロのために書かれた三曲からなる「Ricercares」という作品の第1曲で、今回私の為にギター版を作って下さいました。ギター版と言ってもかなり大胆な加筆・改編が行なわれており、殆どギターの為のオリジナル書き下ろしのような感じです。この曲は更に連作として続く予定で最終的には「ギターの為の12のリチェルカーレ」となる予定です。スケッチを含めるとすでに6曲が手元に届いています。
「Day for Night」はF.トリュフォー監督作品「アメリカの夜」の原題でもありますが、本来の意味は映画で、昼間に撮影する夜のシーンと言うことだそうです。 まだ適当な邦題を決めかねていますが、これは抜群の出来です。素晴らしく綺麗! お楽しみに!
●エレクトリック・カウンターポイント
2007年3月14日 (水)
今週の土曜日、スティーヴ・ライヒの Electric counterpoint という曲を演奏します。この曲はあらかじめ10以上のパートを録音しておいて、その録音を再生しながらソリスト(Live)が演奏するという形で書かれています。三つの楽章が有り、1楽章と3楽章は8年くらい前に東京のスタジオをで録音、2楽章のみその4年後(つまり割りと最近)自宅で録音しました。ですから録音作業は気が遠くなるほど大変な作業なのですが、結局はこの曲は録音がちゃんと出来ていなければまったく話しにならないですし、あとになってみると録音作業は非常に面白い作業でもあるのです。今だったらもっと上手に録音できるのにな、と思うのですが、なかなかそれも大変です。
実際の演奏ではですから再生器械が必要になるのですが今回はアートステージ567の本田さんがいつも一回のお店で使ってられるステレオをお借りします。 なかなか演奏できるチャンスの無い曲ですが、素晴らしい作品で、私の大好きな曲でもあるので、皆さんこの機会に是非聞きにいらして下さい。
●受講生の募集
2007年3月9日 (金)
ギターの「公開レッスン」と言うものが一般になってきたのは十数年前、二十年くらい前からのことではないかと思っています。以前は「マスタークラス」と言う形で相応のレベルを受講生に求め、資格の審査なども有り、内容も高いものであっただろうと思います。ただ、レッスンの内容やレベルは受講生のレベルが高ければ必ずしも高いということではなく、それは当然先生の教え方にも大きく依存しているわけです。私の先生であった故ホセルイス・ゴンザレス氏、そして現在世界のトップクラスと言って間違いないD.ラッセル氏も、演奏ばかりでなくその指導も超一流であると思います。特に彼らの資質は公開のレッスンでも遺憾なく発揮されていました。勿論私のことをこういった方々に並べて申し上げる気持ちなど毛頭ありませんが、「公開レッスン」という勉強の仕方では、受講生のレベルではなく、そこにいる「先生と受講生」そして「聴講生達」によって成り立つものであると、そのためにも4月と6月に開講する講座に、より色々な方の参加・応募があれば、と思っている次第です。
●点と線の音楽
2007年3月8日 (木)
松本清張の代表作に「点と線」という作品がありますが、今回の私のコンサートシリーズのタイトルは「点と線の音楽」です。抽象的なタイトルですが、あまり難しいことをやるつもりは全くありません。「点=リズム」そして「線=メロディー」と言うくらいの例えで、ルネッサンスからバロックの時代に確立されたフーガの技法は「横の流れ(旋律)」がいかに重なり合うのかという芸術であり、スティーブ・ライヒに代表されるミニマリズムではその音楽の出発点は「点」とも言えるほど微細な音の素材に由来しているからです。またライヒがロック・ギタリストであるP.メセニーの為に書いたこの作品はある意味でバッハにおいて頂点を極めた対位法作品に対して、配置された対旋律が漸次的に色合いとリズムを変化させてゆく独自の手法であるとも言えます。 旋律が持つ無条件の官能的喜び、点と点が複合的に作り出す空間、そう言ったことを楽しんでいただければと思っています。
●上野芽実リサイタル
2007年3月6日 (火)
3月3日、お雛祭りの日に博多で上野芽実さんのリサイタルがありました。若々しくエネルギー溢れる演奏でした。ブローウェルの練習曲などでは小品をまとめあげる才能もひかり、ソナタなどの大曲とのバランスもよく、また上野さんの先生である中野義久氏との二重奏「紺碧の舞曲」で鮮やかに会を締めくくりました。アンコールでのご挨拶がちょっとだけ「宮崎弁」が聞かれて、初々しく、また可愛らしく、本当に将来が楽しみです。これからも良い勉強を続けられることを心から願っています。写真は終演後の上野さん、そしてもう一人の先生である、レオナルド氏、中野氏です。
●暖冬
2007年3月1日(木)
暖冬だ、暖冬だと言っていても、どうせ冬は寒いものさ、とたかをくくって今まで過ごしてきましたが、今年は記録的な「本当の暖冬」だったようです。世界の異常気象の現れなのかもしれません。地球規模の異変が関係しているのなら早く何とかしなければいけません。
ブログの書き込みをやめて、更新をしなくなったら、何だかとても気が楽になりましたが、どうもここのHPにはブログの時のような呑気な書き込みができなくなっていることに気付きました。気を取り直してこちらの Diary も気楽に書いていこうと思います。しかしインターネットとは不思議なものです。「Diary 日記」などと言いながら、結局は人様に呼んでもらうことを前提に書いているのですから、本当の意味では日記には成り得ないのかもしれません。明日から博多です。

from Nov. 19th 2002
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