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2008年3月の Diary
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● テキサスで《天使の協奏曲》
2008年3月30日(日)

昨日、ビルから来たメールによるとテキサスで行われたフェスティバルで《天使の協奏曲》の演奏が大成功を収めたそうです。指揮はマイケル・クヴァンツ氏。「... I just finished performing Concerto de Los Angeles in Brownsville, TX. It was a big success! We did it with a small group, about 18 guitarists of intermediate level, but they worked really hard and did an excellent job, I think. So, this piece has some real power with audiences! 」と書いてくれています。演奏が終ってすぐのようで「We had dinner at a Japanese Teppanyaki restaurant tonight after the concert, and toasted you with Sapporo Beer!」と、ありがとう! 私達は6月に北京で《天使の協奏曲》を演奏の予定です。(写真は昨年GFA2007でのもの)

● ホセルイス、追悼作品 ALMA
2008年3月29日(土)

ギター三重奏の為の新作を上梓しました。池田慎司さん、岩崎慎一さん、富川勝智さんの三人によるコンサート「ホセルイス・ゴンサレス追悼記念コンサート」の為の。委嘱作品です。タイトルは「ALMA(魂)」と言いますが、恩師ホセルイス先生への思いを込めて作りました。作曲が一週間以上遅れてしまって演奏者の方々には大変ご迷惑をおかけしたと思います。でも三人ともに素晴らしい演奏者の方々なので、きっと素晴らしい演奏をしてくれると思います。皆さんどうか聞きに行って下さい。(・・・作品の詳細とコンサート情報はこちら)

● やはり駄目、岡田ジャパン
2008年3月27日(木)

このTOPページの一番下にこの様な・・・、Google検索を設置しています。

ここに何か言葉をいれて、その言葉に関連する記事がないかを調べるものです。実はこれは私自身のために設置しています。「・・・あの曲について解説をアップしたのはいつだっけ?」「最近バッハを弾いたのはいつ?」などなど、結構活用しているのです。因みに「サッカー」と言う言葉を入れてみたら4つの該当がありました。なんと2005年のDiaryで、やはりバーレーン戦への不満を書いていました。それにしても「岡田ジャパン」全然駄目ですね。オシム監督によるあのきびきびしたチームと同じチームとは思えません。皆さんも下の「検索」に何か言葉を入れて、他のページもご覧下さい。

● メモリアルコンサート
2008年3月24日(月)

3月22日に神奈川県青葉台の「フィリアホールリハーサル室」で「J.L.ゴンサレス メモリアルコンサート 」が開催されました。演奏者は、井桁典子、渋谷裕美、藤井眞吾、手塚健旨、伊藤博志、斎藤明子の七名。長時間に渡る演奏会でしたが沢山の方々が、私達の演奏を通じてマエストロの面影を偲んで下さったことと思います。終演後は出演者と関係者によるパーティーで再び、マエストロ・ホセルイス・ゴンザレス氏の思いで話に花が咲きました。沢山の弟子を育てたマエストロ、なかでも多くの日本人の弟子を育てたホセルイス氏ならではの光景でした。

● マエストロ・ホセルイスの思いで
2008年3月21日(金)

ホセルイス先生がマドリッドで急逝されて10年が経ちます。今年各地で追悼コンサートがその弟子達の手によって開催されています。 私は1981〜82、1985〜86にスペインで先生に教えを受けました。あのように身近な存在として教えていただけたことは、私の人生にとって掛替えのないことでした。先生は音楽や演奏に関しては大変厳しい方でしたが、お人柄はとても優しく温かな方です。沢山の想い出があります。明日、青葉台で沢山の弟子達、懐かしい仲間も集まって追悼コンサートが有ります。押し入れから先生の思いでの写真をと思ったのですが、何処にあるのか全く解らず、とりあえず出てきたごく一部のものをここに公開します。

● レオナルドのの新作《五つの小品》
2008年3月20日(木)

お彼岸の今日、生憎の天気でしたが、自宅でレッスン。今私の生徒達はこの曲を勉強している人が沢山います。レオナルド・ブラーボ作曲の《五つの小品》。先月フォレストヒルから出版になりました。初めて聞いたレオナルドの演奏会でも彼は何曲か自作の作品を披露していました。この曲はレオナルドが自分の生徒達のために書いたような、愛情に溢れた美しい曲です。技術的にも極めて易しく、でも曲は魅力的な音楽に溢れています。極めて詳細な指使いが付いていますので、本当に練習曲としても最高です。またこの曲集が今年の九州ギター音楽コンクールの一時予選と本選の課題曲に指定されています。こう言った曲を果たしてどんなふうに演奏できるか・・・、真の音楽性が伺えると思います。

● 《練習曲の様々》を終えて
2008年3月16日(日)

19世紀のギター音楽は信じ難いほどの速度で成長し、その資産を後世に残しましたが、百数十年を経た今はその全貌を知ることが出来ません。それはひとつには楽器そのものが著しく変化したことが理由であると思います。Early Music とカテゴライズしてきた16〜17世紀の音楽(ルネッサンス、バロック)の復興と同様に、今私達は19世紀のギター音楽に新たな光を当てなければ行けないと思っています。そして新たな視点と、その向こうには新たな音楽の喜びがあるだろうと信じています。これからも、時間が許すかぎりこの企画を継続していくつもりです。(全文を読む)

● 旅立ち
2008年3月15日(土)

演奏会を終えてから気の置けない友人達と飲みに行きました。そして私の教え子で、坂本和穂君も久し振りに顔を見せてくれて、彼と2年前から約束していた「よしなが」での飲み会となりました。坂本君はこれまで教えてきた若者の中でも抜群の腕前と理解力、そして努力をしてきた生徒でした。2年前に京都大学の大学院に進みこの度修士課程を終え就職が決まりました。もうすぐ京都を、そして学びの地を旅立つので、皆で坂本君を祝うという会にもなりました。彼の音楽に寄せる情熱は素晴らしいものが有り、進路に関する悩みも相当なものがありましたが、自信の決断で自分の人生を切り開きました。立派なことです。妥協を許さない性格、彼の音楽はまさに清廉で潔い音楽でした。彼のような青年がギター音楽の世界に足を踏み込んでくれたら、それは素晴らしいことだと、私以上に知っている人はいないでしょう。しかし人生は一度しかありません。そして音楽はまた何時か出来るのです。坂本君は2年間の勉学を経て人間としても大きくなったことを、その表情や態度から、眩しいほどに見せてくれました。若者が社会に旅立つ瞬間とは美しいものです。以前に「閉じてこそ新に開く 」というエッセイを書きました。人間は人生のなかでいくつもの決別をしなければなりません。堂々と、良き決別をしなければ、良き未来を迎えられないでしょう。4年間坂本君を教えることが出来たことは私にとっても誇りですし、彼の成長はそれ以上に意義深いことです。素晴らしい「旅立ちの日」でした。

● ドメーヌ・ド・ロステ
2008年3月14日(金)

アートステージでのコンサートは、会場が京都の古い町家を改修したもので、とても雰囲気がいい事に加えて、1部と2部の間の休憩では飲み物で喉を潤していただくという、すばらしいサービスがあります。これはアートステージの本田さんご夫妻のご理解と協力が無ければ実現できないことなのですが、特に奥様のいれて下さる紅茶は最高です。またワインはいつも直前に私が演奏する曲目に合ったものをと仕入れて下さるのですが、明日はご覧のワイン「 ドメーヌ・ド・ロステ」(詳細は主催のマンサーナのブログをご覧下さい)。フランス南部はラングドック地方のワインです。明日の作品はソルとカルカッシ、つまりスペイン人とイタリア人でありながらともにパリを中心に活躍した作曲であることから、このワインを選んで下さいました。さあ明日の《練習曲の様々》、そしてワインが楽しみです。

●ブッヘル、シュタウファーの弟子
2008年3月13日(木)

もうすぐアートステージでのコンサート《練習曲の様々》です。今回は1830年頃に製作されたオリジナルの楽器、ヨハン・ブッヘル(ブッヒャー?)作の楽器を使用します。シュタウファーの弟子だそうで、シューベルトやジュリアーニ、メルツなどが使用したとされています。表面板には4カ所の割れの修復が見られますが、音は極めて良い状態です。サドルが修復されているようで、おそらくオリジナルのものより(オリジナルは上向きのヒゲ模様であったろうと思われますが)かなり質量のあるものに付け替えられているようで、機会があったらここは治したいと思ってます。音に大きな影響がありますから。もっと軽やかになるでしょう。またネックと指板も付け替えられたのではないかと思うのですが(表面板にその痕跡らしきものが見えます)、しかし指板幅はシュタウファーなどの標準的な「狭い」ものです。弾き易さから言えばもう少し広いほうが弾き易いです。弦長は61cm。ペグはかなりがたがたの状態でしたが、ここ数日の奮闘努力の甲斐が有り、全く完ぺきな状態になりました。「ピタッ!」と止まります。調弦は心配なしです!
演奏曲目はソルのOp.31の練習曲、24曲全曲。これは昨年演奏したOp.44よりも少し前に作曲されたもので、後半には有名な練習曲なども含まれ、全体にかなりのボリュームです。23番から24番目にいたる2つのホ長調の曲は、最高に綺麗です。 他にカルカッシの「イシスの神秘による変奏曲」など。是非聞いて欲しいコンサートです!

●受講生募集中!
2008年3月10日(月)

まだ少し先の話ですが、5月18日のアートステージ567での公演は「コンサートと公開レッスン」です。コンサートは約1時間のプログラム。あとは恒例の公開レッスンです。大阪の会場(FANA)でのレッスンも含めるとこれまでに13人の受講生がいたことになりますが、いつもとても楽しく色々な勉強をすることが出来たと思っています。特に会場はとてもアットホームで和やかな雰囲気、本当に音楽に集中して勉強できるという雰囲気が最高です。聴講されている方々もとても熱心で、いつも食い入るように見てられます。・・・と言うわけで、今年の最初の公開レッスン受講生を募集中です。今年もどんな方にお会いできるか楽しみにしています。
アートステージ567での今度のコンサートは今度の土曜日、15日に《練習曲の様々》、もうすぐです! それから翌週は横浜で《J.L.ゴンサレス メモリアルコンサート》、そして翌日は横浜の「ギターサロン和韻」で公開レッスン及び個人レッスンです。こちらはもう受講生がだいぶ決まっているようですが、希望される方は主催者に問いあわせて見て下さい。またこのときにはレッスンの合間に「ミニコンサート」も予定しています。お近くの方、是非聴講にもいらして下さい。

●ひと足早い春
2008年3月9日(日)

快晴、春の陽気です。戸外はやっとそんな空気になりました。待ち焦がれていた春がもうすぐそこにやって来たと感じられる日でした。北海道育ちの私には「春到来」という言葉はひときわ大きな感動をもって聞こえるのです。と言っても函館あたりの三月は、京都に比べるとまだまだ冬。もう2週間もすると九州南部では桜の開花が見られるというのですから、日本はつくづく広いと思います。我が家にも大きな桜の花が開花しました。長女が念願の大学に合格! ここ数日の不安が一瞬にして吹っ飛び、腰が抜けるほど喜びました。我が家に、ひと足はやい春が来ました。

●テンポ Tempo
2008年3月5日(水)

私は男三人兄弟の真ん中、兄と弟がおります。年齢も近く、育ち盛りの頃には母は食事の量や、おやつの準備だけでも大変であったと思います。私にとって重要なことはともかく兄よりも弟よりも早くおやつの席に着くこと、さらにはそのおやつが母の包丁によって切り分けられたとき、一体どれが一番大きいかを、間違うことなく判断し、より大きなものを獲得する、ということでした。(・・・続きを読む)

●ひなまつり
2008年3月3日(月)

三月三日、雛祭りでした。我が家は「女」ばかり。以前いた飼い猫は全部メスでしたから、多勢に無勢を絵に描いたようなもの。今は2匹のデブ猫はともにオスですが、すでにオスギとピーコですから、あまり加勢にはなってくれません。ひな人形が居間に飾られて、二人の娘達は大喜び。女房も心なしか、嬉しそう。女房と娘が嬉しければ、親爺も嬉しいに決まってます。私が子供の時、端午の節句には私の親爺が家の門に大きな木を括りつけて 、こいのぼりを盛大にあげていたことを、そしてその時の親爺の嬉しそうな顔を思いだします。三人の息子をもって、こいのぼりをあげていた親爺の気持ちが今になって解るような気がします。・・・だったら今日の夕食、もっと楽しそうに振舞えばよかったと反省しています。 私以外はけっこうはしゃいでいましたから。男親はこういう時に、けっこう右往左往してしまいます。雛祭り・・・、か。

●もう3月
2008年3月2日(日)

もう3月です。厳しかった寒さにも少しずつほころびが見えてくるようになりました。先月のコンサートがおわってから、ずっとコンピューターに縛りつけられて楽譜浄書の日々。やっとめどが立って、今度は自分の作曲作業に突入。来月各地で初演戴くギターの三重奏曲です。詳細はまた後ほどお知らせします。今月は15日にアートステージで《練習曲の様々》、19世紀のオリジナルギターを使用します。22日は横浜での「J.Lゴンサレス メモリアルコンサート」に出演します、翌23日は横浜の「ギターサロン和韻」で公開レッスン(受講生募集中)です。
昨日と今日は大阪でP.シュタイドルのコンサートとマスタークラス。彼とは昨年ロサンジェルスで偶然に一緒に食事をする機会があったのですが、今回は久し振りに彼の演奏を堪能。共演した宮下祥子さんも立派な演奏。ステージ上の彼は豪放磊落な印象ですが、マスタークラスでは緻密で誠実な音楽の作りを披露。またテクニックに関する考え方もとても興味深く拝聴しました。

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