(追記1)ここでは「同一弦」を反復して弾き、弦を移動するとき「順指」と「逆指」という考えがあることを説明したつもりでしたが、曲を演奏するとき、なるべく「逆指」が生じないようにその指使いを考える事は重要です。しかし実際の演奏に際しては、まったく「逆指」が生じないように演奏する事などは、余程の幸運がない限り無理なのであり、またそのことにこだわりすぎると、かえって演奏がぎくしゃくしてしまう、という事さえあります。極論をすれば、「逆指」を苦にせず「順指」と同じように演奏出来るようになる事が理想であり、また普段の練習でそのことを意識して十分に練習する事は更に重要であるという事を追記しておきます。(2014/5/9 記)
(追記2)【課題 1-1】で示した開放弦による右指のみの練習は、単純ですが、極めて重要です。必ず毎日練習する事。特に「アポヤンド」と「アルアイレ」の両方でやる事を忘れないように。譜例では「音が2個」の場合と「音が3個」の場合のみを示しましたが、それはひとつの弦上で音の数が「偶数」のときと「奇数」のときでは弦を移動する時の指の役割が(すなわち順指であるか逆指であるかということ)ちがうからですが、それに加えて「音が4個」の場合「音が5個」の場合」も必ず練習して下さい。 また、奇異な練習に思われるかもしれませんが「音が1個」の場合も練習して下さい。最初は難しいでしょうが、個々での練習の目的を集約したような効果を得る事ができます。(2014/5/9 記)
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