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Guitar Study

《続・独習者のためのステップアップ講座》
by Shingo Fujii

 
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CHAPTER 1.
基礎練習について

 今月から独習者を対象に、練習の方法や、上達するために気をつけたいことを12回に渡ってお話ししてゆきます。私自身19歳まで独学でしたが、身近にギターを教えてもらえる先生がいないということは、必ずしも悪いことではありません。なぜなら、何よりも自分のペースで勉強ができますし、自由な発想を楽しむ事ができます。ただ気を付けていただきたいのは、常に「よく考え」「自分を律する」ということです。何故なのかをよく考え、たどり着いた理由に忠実であるべきです。それがきちんとできる独習者は、良き指導者に巡り会った時には、さらに上達が出来るでしょう。

第1節「基礎練習」

 「基礎練習」は「テクニックの練習」だけでなく、「音楽の基礎練習」でもあると考えて下さい。身体の訓練はテクニックを磨き、表現の方法を探ることは演奏を磨きます。ですから、この連載の前半では「テクニックのための基礎練習」を、そして後半では「音楽のための基礎練習」というようにポイントを絞ってお話し出来たらと思っています。
   ギターを演奏するためのテクニックは・・・

A - 右手の動き
B - 左手の動き
C - 左右の同期

・・・と明確に分けて考え、練習します。「C」の練習は常に「A」「B」の練習の後に行います。自分が「何の練習をしているのか」と意識すること、そしてそれを理解していることは、いつもとても重要なことです。無意味に思える反復練習を渋面でやっている人を時々見かけます。「その練習は何のためにやっているんですか?」と尋ねるとかえってくる答えはたいてい「はい、指を鍛えるためです!」と。ギターの基礎練習は「ボディー・ビルディング」ではありません。指を動かす筋肉を鍛錬する必要などほとんどありません。おそらく私たちがしなければいけないのは、指の動きを支配している「反射神経(運動神経)」、そしてそれを統合する「頭脳」の働きです。