私の大好きな唱歌のひとつ、そして岡野貞一氏の旋律はいつも爽やかで味わい深く大好きです。高野辰之の歌詞は三番までありますが、現在は以下のように言葉が変えられています。
春の小川は、さらさら行くよ。
岸のすみれや、れんげの花に、
すがたやさしく、色うつくしく、
咲けよ咲けよと、ささやきながら。
「小川」に対して、「行くよ」と言う日本語はやはりおかしいと思います。「さらさら流る」という日本語は美しいですね。編曲は旋律伴奏という極めてシンプルなものですが、1st
guitar は左ページでは「単旋律」、右ページではそれに簡単な伴奏が加わります。音楽的には右ページの方がまるで、演奏者が増えたような、音の厚みが得られるはずですが、それは
1st guitar が左ページの時と同様に、メロディーを厚みのある音で演奏できた場合の話です。右ページの 2nd guitar
は四分音符を中心としたゆったりとした響きになりますが、それに 1st guitar の「きざみ」が加わります。

旋律の弾き方、歌い方を学ぶと同時に、右ページでは「同様の旋律のクオリティーを崩さない」ということが課題です。このことはこのサイトの同コーナー「右手の動き」で解説をしていますのでご覧下さい。あえて
1st guitar には運指を書きませんでした。沢山の可能性がある、運指はそれぞれに特徴があるので、色々とためしてみて欲しいからです。決して固定的に考えないように。
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