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Nocturnal
by B. Britten

VI. 夢見るように Dreaming

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この変奏の最初の和音は、先の変奏で説明したように(5. 行進曲のように)、なんと幻想的で開放的なのでしょう。私はこの和音を弾くその瞬間、そしてその余韻が永遠に続けばどんなに幸せかと、いつも思います。ここでの音の動きはまるでダウランドのリュート曲を思わせるような書き方です。そして何度か挿入されるハーモニックスは「三度と四度」そして「順次進行」という二つの要素から構成され、まさに夢見るような響きを持っています。最後のハーモニックスは、勿論次のの変奏「7. 優しく揺れて」へと繋がります。研ぎ澄まされた緊張の瞬間です。