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Nocturnal
by B. Britten

II. 非常に興奮して Very Agitated

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分散和音(アルペジオ)の様に聞こえる出だしも、実は主題となっている「来れ深き眠りよ」の旋律動機を反復したものです。中間部から後半にかけてのホ調の分散和音と、その転調は曲の興奮した感じを高めますが、最後のテンポのスローダウンは続く変奏ヘ幻想的なつながりを見せています。楽譜に表記されたように正しく連符を演奏することが、クールなテンポ変化への秘訣です。単に「rit.」と書かずに、この様に音価として書く方法は20世紀のいわゆる「現代音楽」ではしばしば見かけられます。このテンポの緩みはそのまま「3.休み無く」ヘとつながります。