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Guitar Study

《夜想曲 ~鳥の歌による》Nocturno sobre “El Cant dels Ocells” by Shingo Fujii

作品研究
Nocturno
sobre
"El Cant dels Ocells"
2.逆さまのレセルカーダ
 
「夜想曲」初演演奏会
 
更新/2011年5月10日
 
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Nocturno sobre "El Cant dels Ocells" para 3 guitarras
~「夜想曲~鳥の歌による」ギター三重奏のための

h2.逆さまのレセルカーダ(a-b)

 

 

富川君、大島君、栗田君へ

 「2.逆さまのレセルカーダ(a-b) Recercada al contorario」というタイトルは、すでにネタ晴らしをしているようなものです。そのことは先日、青葉台でもお話しして、あとで栗田君が「その話を聞いて、鳥肌が立った」と言っていましたね。(鳥の歌だけに、鳥肌はいいかもしれません)もうおわかりのように、そしてタネも仕掛けもなく、「鳥の歌」の旋律を単純に逆行したもので、同じような仕掛けは古くからあって、有名なところではバッハのフーガの技法にもみられます。
 カノンにしたら一カ所、平行の四度となるところがあります。これは中性の音楽ではむしろ美しい響きでしたし、ルイス・ミランやオルティスなどでも決してさけていた響きではありません。「レセルカーダ recercada」はスペイン語で、一般的にはイタリア語の「リチェルカーレ recercare」という言葉を使います。言うまでもなく15~16世紀のスペインの音楽を模倣しています。本当に当時の音楽だと思って演奏して頂きたいので、楽譜にはフレーズやダイナミックスなど、一切の記号を書き入れたくありませんでしたが、最小限のものにととどめました。
 コロコロとした音色、ちょうどリュートやヴィウェラのトリオを聞いているようなサウンドが出てくるといいな、と思っています。  ところで「主題を逆さまに読んで・・・、それが新たな音楽になっている、・・・それで?」 と思われるかもしれません。で、「別に・・・」というエリカ様のような返事が答えです。あくまでも作曲上の「遊び」。でもそれが音楽であることには違いはありません。「a」「b」ふたつがあります。これはどちらかだけを演奏しても構わないかもしれません。全体のバランス、音楽の流れで判断してください。

藤井眞吾 (4/29)


 
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