より現代的な指使い
No.50 での指使いについてお話する前に、この楽譜で使われている「指記号」について説明します。これらは当時、ドイツ圏で使われていた指の記号なのですが(現在でも時々ドイツの出版物などで見られることがありますが)、「・」をスタッカート記号と間違えないように注意して下さい。

ジュリアーニは上声の第1弦を専ら「中指=m」を用いるように指示していますが、これ現代のテクニックから見ると決して合理的ではありません。四つの音を全て「a
m a m」で練習して下さい。最初はこの指使いだけをゆっくり練習して下さい。慣れてきたら低音の「p
i p i」と連動させます。
この指使いのルールは全ての場合に適用させます。ですから No.36では「a」を、No.37では「m」を、No.38では「a」を、No.39では「m」を用いて下さい。以下同様に。これは大事な練習です。
他の練習をもう少し整理してみましょう。 |