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《アルペジオ Giuliani の Op.1》
by Shingo Fujii
sankaku
sankaku
~アルペジオ~
Giuliani の Op.1

練習の仕方~その2

No.36からは以下のようなパターンが始まります。これは No.50まで15個もの連続したパターンですが、ここでも先に紹介したような練習方法を適用して下さい。そして理解したルールにのっとって、楽譜を見ないで練習して下さい。

105

ここでも上声の「場合」を整理してみましょう。

106

1.上声に音がひとつ(=4通りの場合)
 「●○○○」 「○●○○」 「○○●○」 「○○○●」
2.上声に音が連続してふたつ(=4通りの場合)
 「●●○○」 「○●●○」 「○○●●」 「●○○●」
 *最後のパターンは繰り返したときに連続する
2.上声に音が連続せずにふたつ(=2通りの場合)
 「●○●○」「○●○●」
3.上声に音がみっつ(=音がないところがひとつ= 4通りの場合)
 「○●●●」「●○●●」「●●○●」「●●●○」

先ほどの例でもそうなのですが、なぜ「 上声に音がみっつ」と考える替わりに「音がないところがひとつ」と考えるかと言いますと、「三つの音のことを考える」よりは「ひとつの音の事を考える」方が単純で簡単だからです。ただし「音があるところ」を考えるか、「音の無いところを考えるか」という、それだけの違いです。その発想の切り替えをして下さい。

この No.50 にむけての15個のパターンではもうひとつ重要なことを考えてみたいと思います。それは右手の指使い、指の組み合わせについてです。