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Lesson レッスン

Lesson レッスン
~大先輩達が生徒!

 ギターを初めて教えたときには、生徒の誰もが私より若く、教えるということがなんの抵抗もなく受け入れられたのですが、いつの日か直に、私より年上の人が習いに来るようになりました。若いときにはそのことがとても窮屈だったのですが、現在は私より年上というと、もう仕事を引退された方などもいらっしゃって、まさに人生の大先輩ばかりです。
 若いときからギターをやっていた人・・・、仕事をやめたからギターでも始めてみようという人・・・、ずーっと何十年も色々な先生に習っていたけどなかなか上手くならないから先生をまた変えたと言う人・・・、色々な方がいらっしゃいます。でもこういう方々に共通して言えることは、皆とても「まじめ」です。一部の大学生のように「なんか、カッコイイ曲二三曲弾けたらイイナ~、みたいな~」とかふざけた事は決して考えていません。皆かならず「ギターが上手くなりたい」という一念で習いに来ています。
 ただ「上手くなりたい」という思いも様々です。あくまでも趣味で楽しむためにと言う方は勿論、若かったころ夢に思っていた曲を弾けるようになりたいという方、還暦にはデビューコンサートを、という意気込みの人、様々です。そういう意味では若い世代の生徒よりも様々な目的があって、教え甲斐もあるのです。またこう言った年代の方は、練習も熱心です。とても良く練習してこられます。福岡のAさんなどは「青春時代の空白を取り戻すんだ!」とスゴイ情熱で、ここ二年間で信じられないくらいの上達振り、今では周りの若者たちに檄を飛ばしています。その分とても勉強熱心です、当然ながら。

 したがって教えるものとしては非常に責任が重大です。悪いクセのある人は、一日も早く治してあげたいと思います。「夢」と考えている憧れの曲が一日も早く弾けるように、頑張って教えてやりたいと思います。「いえ、私は楽しければいいのですから」と言う人も、結局は一番の楽しみは「上手くなること」だと直ぐに気付きます。ですから私は、ご年配の方のレッスンでも、決して特別な教え方はしません。若い者たちと同じように、何もかも、勉強してもらうことにしています。それが一番楽しいですし、上達するにはそれが近道です。私はおそらく「上達しなくても良いんですよ・・・」と言う人には絶対教えることはないでしょう。お互いに時間の無駄ですから。