最近自分の生徒を教えながら、右手の指の使い方とそこから産み出される音の関係を教える事の難しさを痛感していました。なかでも「親指(p)」の使い方が好ましくない場合が多く、またそれを習得するには思いのほか時間がかかる事が解りました。
同じような構造、似たようなテクニックを用いているように見えますが、リュートやバロックギターは現代のギターとは基本的にかなり違うやり方で音を出します。それは19世紀のギターでさえも、多くの場合は現代のギターと違います。特に親指の使い方はかなり違うだろうと考えています。
ここでは「現代のギター」の場合の親指の使い方についての私の考えを述べます。
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