第3節「基本的なことの整理」
一年間の連載で以下のような内容をお話ししてきました。概略をまとめました。
1- 右手と左手の基礎練習について（第1回〜第3回）
2- 楽譜を読むことについて（第4回〜第6回）
3- 音量と音色について（第7回〜第9回）
4- 左右の手の関係について（第10回〜第11回）
特に「1.右手と左手の基礎練習について」と「2.楽譜を読むことについて」の二つの内容はそれぞれが「技術的基礎の見直し」と「音楽の基礎能力」に対応していますので、出来れば今一度読み返してみて下さい。いずれも極めて基本的なことで、これらを深く理解しているかどうかが、ステップアップするためには極めて重要です。
いっぽう「3.音色について」と「4.左右の手の関係について」は基礎的なものをどのように応用していくか、また演奏をどのように構築していくか、ということと関わっています。基礎技術の応用はこれから無限に広がって行きますから、その第一歩であったと言っても良いでしょう。
今は皆さんに演奏技術や能力の基礎訓練が如何に大事であるかを理解して頂いたと思いますので、説明もなく「うさぎ跳びを百回しなさい」と言っているわけではないことを受け入れてもらえると考え、あえて今一度「毎日基礎練習をやって下さい」と申し上げます。簡単で基本的指の動作が出来るようになれば、かならず演奏技術は向上し、それに伴って音楽の表現も豊かになっていくことが期待できます。これ以外に「ギターが上手になる妙薬」はどこを探しても見つかりません。
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