CHAPTER 3.
右手と左手の同期
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第2節「右指を戻す」
左右の同期を練習するための予備練習として、次の【課題3-1】【課題3-2】【課題3-3】をやってください。
【課題3-1】は「次に弾弦する指が指示された正確なタイミングで弦に触れ、音を消す」練習です。スタッカートの練習と言ってももいいでしょう。闇雲に音を消すのではなく、楽譜に指示された(休符)タイミングをメトロノーム であわせながら、正確に練習してください。 |
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【課題3-2】は3拍子(〜小節内に音が奇数個ある)ですから、次の小節では同じ拍でも指が周期的にかわることに注意して下さい。一拍目へのアクセントにも注意。気をつけることは【課題3-1】と同じです。いずれも様々な指の組み合わせで練習してほしい のです。 |
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【課題3-3】では親指を伴ないますから、右手全体の動きにも注意してください。付点のリズムの間に【課題3-1】【課題3-2】にならって、適宜休符を入れながらゆっくり練習してください。ここでもやはりメトロノームにあわせながらやりましょ う。 |
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以上の練習では「音を出すこと」よりも「音を出す前に指を弦にいつのせるのか」ということに注意しながら練習します。弦に指をのせる動作にも注意してください。このとき決して指先の爪から弦に触れないこと。そうするとカチカチという雑音がた くさん聴かれます。まず指先の「肉の部分」が弦に触れ、少し弦を押したとき、やっと 爪が弦を押さえるという段階を理解してくださ。きれいな音を出すための秘訣です。
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