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ホセルイス先生の演奏はギターの機能を熟知したもので、魔法のように聞くものを虜にします。よく先生の「美音」のことが代名詞のように取り沙汰されましたが、それはいわゆる「美音」というよりは、ギターの「本当の音」と言いたいような音でした。美しいということだけを追い求めた結果ではなく、音楽を歌い上げること、そして作品全体の中でのフレーズというものをいつも考えての、「結果の音」であったと思います。
音楽本来の持つ緊張感の作り方は素晴らしいものがありました。そして対照的にゆったりとした広がりのある表現は、他の追随を許さないスケールの大きさでした。あのような音、あのようにスケールの大きな演奏は、もう二度と聞けないのかもしれません。
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