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藤井眞吾 ArtStage567 コンサートシリーズ2008
~京都の烏丸夷川にある ArtStage567 を舞台に藤井眞吾が毎月お贈りするコンサートシリーズ
大会場でのリサイタルとは違った雰囲気、プログラムで、クラシックギターの味わいをお楽しみ下さい

vol.18
《練習曲の様々》
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program

1.24の漸進的練習曲 Op.31 全曲(F.ソル)
2.25の旋律的にして漸進的練習曲集 Op.60 より(M.カルカッシ)
3.イシスの神秘による変奏曲 Op.24(M.カルカッシ)

使用楽器/J.ブッヘル(1830年頃)


2008年 315日(土)7時 開演
会 場アートステージ567
    京都市中央区夷川通烏丸西入巴町 9-2 「コロナ堂」2F 
    Tel. 075-256-3759 *地下鉄「丸太町」6番出口より徒歩1分
入場料 ¥3,500
主 催 マンサーナ Manzana Tel.075-972-2834
予 約 インターネットからのチケット予約

昨年はソルの Op.44(全曲) を何度かお聞きいただきましたが、今年は Op.31を演奏します。同じようなコンセプトで書かれたこの練習曲集はより大規模な曲集です。「・・・様々」とタイトルにしましたが、もうひとつの練習曲は有名なカルカッシの Op.60から。これは昨年も何度かお聞きいただいたものです。使用する楽器は1830年頃製作の J.ブッヘル。シュタウファーの弟子で、そのレニアーニモデルと同じデザイン、爽やかな音色です。(藤井眞吾/08/02/16)

・・・コンサートを終えて

19世紀のギター音楽をピリオド楽器で演奏するというのは積年の私の希望でした。昨年の同シリーズ「藤井眞吾 ArtStage567 コンサートシリーズ2007 vol.12 《19世紀のギター音楽》(使用楽器=シュタウファー)」や観峰館でのコンサート「19世紀ギターの精華~オリジナル楽器による古典派・浪漫派の音楽(使用楽器=シュタウファー/F.C.マーチン)」そして広島でのコンサート「エル・コンドルサロンコンサート vol7~ 《藤井眞吾クラシックギター民謡と小品名曲集》(使用楽器~J.ブッヘル)」、また「サロンコンサート at FORESTHILL(使用楽器=L.パノルモ)」などはいずれも私にとって最高の機会でした。今回再びJ.ブッヘルでソル、カルカッシなどの作品を演奏できたこと、そして昨年の Op.44 に続きソルの Op.31 をお聞きいただくことが出来たことは最高の喜びです。
19世紀のギター音楽は信じ難いほどの速度で成長し、その資産を後世に残しましたが、百数十年を経た今はその全貌を知ることが出来ません。それはひとつには楽器そのものが著しく変化したことが理由であると思います。Early Music とカテゴライズしてきた16~17世紀の音楽(ルネッサンス、バロック)の復興と同様に、今私達は19世紀のギター音楽に新たな光を当てなければ行けないと思っています。そして新たな視点と、その向こうには新たな音楽の喜びがあるだろうと信じています。これからも、時間が許すかぎりこの企画を継続していくつもりです。

(藤井眞吾/2008年3月15日)

Fliers Gallery

sankaku 2008年の内容