・・・九州での予定を無事に終えて広島に向かうと追いかけるように台風4号がやって来ました。幸運にも広島を直撃することはなく、13日のコンサートも、14日の公開レッスンも大きな影響を受けることなく無事行うことが出来ました。またコンサートでは直前に主催者である
El Condor で拝見した19世紀オーストリーアの制作家ブッヘル Joann Bucher の楽器をお借りしてプログラムを追加して演奏することにしました。ブッヘルはシュタウファー直系の製作家で素晴らしい鳴り方をしています。
演奏会のプログラムは予定していたもの全て(上記)に加えて、ソルの作品44から13曲をブッヘルで演奏。7番の「クラシックギター名曲小品集」と8番「11月のある日」の間で演奏したのですが、ソルやコストの練習曲・小品とブローウェルのモダンな音楽に挟まれて、単に音色の違いだけではなく、同じ作曲家の音楽でありながらアーティキュレーションやテンポの設定に大きな違いが出てくることをお楽しみいただけたのではないかと思います。とても面白い経験となりました。El
Condor のオーナー藤井寿一氏のご好意に感謝いたします。
この楽器の情報はエルコンドルのサイトに詳しくのっています。また9月29日には滋賀県の観峰館でシュタウファー等の19世紀ギターを使ってコンサート「
19世紀ギターの精華」があります。皆さん是非オリジナルの音色を聞いてみて下さい。
(藤井眞吾/7月17日)