Diary
2006
11

 

BLOG●南のソナチネ
2006年11月24日 (金)

12月3日「Fanaライヴ2006」での公開レッスン・受講生が米阪隆広(よねさかたかひろ )さんに決まりました。受講曲はポンセの代表作「南のソナチネ」です。 米阪さんはギタリストとして既に活動されている方で、これまでも何度か演奏会でお会いしたこと、一緒に飲んだことはあるのですが、演奏を聴かせていただくのは初めて。楽しみです! 今回は受講生は一人です。受講曲も長い曲ですし、時間をたっぷりとって勉強したいと思います。また同様の「コンサートと公開レッスン」は来年以降京都の「アートステージ567」で年に4回、開催していこうと思いますが、プロの演奏家、あるいはプロ志望の若者ばかりではなく、様々なレベルの方の受講をお待ちしています。今後の予定は近々私のサイトで発表の予定です。

BLOG●N.A.TのWebサイト
2006年11月22日 (水)

このブログの6/6でもご紹介しましたが、今年レコーディングをした私の作品「猫の組曲(フルートオーケストラのための)」の録音/編集を担当してくれたのが N.A.T でした。実は N.A.Tさんには7月の演奏会のビデオも撮っていただいて、今その編集作業を進めているのですが、なかなか素晴らしい出来上がりです(・・・ただし非売品!)。 最近N.A.TのWebサイトを立ち上げられました。まだ検索ではあまり出てこないようですので、ご紹介します。本業の録音、映像関係の情報のほかに、演奏会情報や、CD情報、さらにはダウンローダブルな独自のライヴ録音ファイルなど、音楽仲間には興味深い情報満載のサイトです。まだコンテンツは発展途上のようですが、更新の状況がこれから楽しみです。

BLOG●大阪でのコンサートと公開レッスン
2006年11月19日 (日)

12月3日に大阪のギター専門店 Fana で「Fanaライヴ2006」を開催します。内容は今年京都の「アートステージ567」で3回開催した「コンサートと公開レッスン」と同じく、約一時間のプログラムによるコンサート、そして一般募集による受講生の公開レッスンです。
コンサートでは「アートステージ567」でも演奏した、そして今年の総括のようなプログラムをと思っていますが・・・
● 24の漸進的小品集より Op.44/F.ソル
● 前奏曲と練習曲 / H.V=Lobos
● 聖母の御子/カタロニア民謡
  ほかにラウロの「ベネズエラワルツ」なども考えています。 前にもこのシリーズの公開レッスンについて書きましたが、これは決して「プロ志望」の人達だけのためのものではありません。むしろアマチュアの方や、限りなく初心者に近い方などにも受講生として参加していただきたいと考えています。レッスンの内容がその方が多岐にわたるからです。 主催のマンサーナによれば受講の申し込み締め切りが「本日 11/19」となっていますが、私はもう二三日待ってみようと思っています。独学の方、ギターを始めたばかりの方、20年ぶりにギターの勉強を再会した方・・・、そういう方々とも一緒に勉強したいと思ってます。是非ご応募ください。詳細と受講申し込みはこちらです。

BLOG●自家製ヨーグルト
2006年11月 7日 (火)

久しぶりにヨーグルトを作りました。学生時代はよく作っていたのですが、結婚してからは時々、そして最近はすっかりご無沙汰していました。ところが高校生の娘がこのごろよく食べるので(経済効果も鑑み〜)、久しぶりに作りました。
手鍋で「人肌」に牛乳を温め、ヨーグルトの「種」・・・、と言っても簡単なことで、娘の食べ残した市販ヨーグルトの箱のヘリにこびりついている奴をスプーンでこそげて、手鍋の牛乳に入れてよくかき混ぜる。砂糖を少し、これは「甘味」のためと言うよりはヨーグルトの発酵を助けるための「燃料」と思った方が良い。また「ゼラチン」を器に少しいれて、水を少々、よく「ふやかして」入れます。これも本来必要はないんですが、まあ舌触り、のどごし、好みの選択でしょう。
難しいのは「容器」。手鍋から人肌に暖まった牛乳を容器に移し、手早く密閉しバスタオルなどにくるんで、押し入れの布団の中で一晩眠らせます。昨日買い物にいったとき手頃で安い容器があったので(¥498)、二つ買ってきて早速作りました。味の方は今夜のお楽しみ。

BLOG●書院でアルゼンチンの音楽
2006年11月 7日 (火)

11月4日にレオナルド・ブラーボ氏のコンサートが行われました。会場は京都建築専門学校の「よしやまち町家校舎」。二階にある書院を会場にしました。お昼は一階で(おそらく学生さん達が勉強する木造の机で)、京都らしい食事をいただいて、アルゼンチンの大学では建築学も学んだと言うレオナルドはすっかり上機嫌です。
とにかく美しかった! 澄み切った空、柔らかい秋の日差し、中庭から香る穏やかな空気、滋味深い炊き込みのご飯、まろやかな湯葉の餡かけ、味わい深い大根の田楽。友人同士の談笑。神様が与えてくれた至宝の時はこればかりではありませんでした。
コンサートはアルゼンチンの音楽。鳴り止まない拍手。開演に先立ってレオナルドがが語った言葉・・・、「このように日本の伝統的で、素敵な場所で演奏できることは、私にとって大きな光栄です。世界には多くの文化があり、そしてそれぞれが独立したもので、その個性を守らなければ成りません。ですから今日は私は、私の祖国アルゼンチンの音楽を演奏します」というコメントは私たちの心を揺さぶりました。ユパンキの音楽は切ないばかりの旋律で、自作の作品では個性的な音の世界を展開、ファルーの作品では素晴らしいギターの音楽を聴かせてくれました。ジスモンティーとピアソラでは鮮やかなギターのテクニックを。
公開レッスンでは、竹形将之(パッサカリア/S.L.ヴァイス)、佐藤ゆか(練習曲/L.ブローウェル)、そして蟹江真実(シエロ・アビエルト/Q.シネーシ)が受講、客観的でクールな音楽の捉え方、ギターの練習方法が、分かりやすく解説されました。この日のレポートは私の HP にも写真入りで掲載しています。
とにかくこの日はとても特別な、そして「極上」の時間と空間であったように思います。音楽を楽しむということが、こんなにも気持ちよいものかと痛感した一日でした。

BLOG●猫と酒
2006年11月 3日 (金)
めっきり秋らしい空気になって、我が家の猫も毛布にくるまり、日本酒でも一杯ということだそうです。そろそろ熱燗が欲しくなる季節です。
BLOG●清々しいマエストロ、デイヴィッド
2006年11月 3日 (金)

音楽家の成長と円熟を目の当たりにすることはこの上なく素晴らしく、またそれが自分と身近な存在であれば、とても嬉しいことです。デイヴィッド・ラッセル 7度目の来日となると思うのですが、今回は大阪と東京での二公演。豊中のアクア文化ホールはほぼ満席の聴衆が詰めかけ、熱気が伝わってきます。ジュリアーニの有名な「大序曲」でコンサートがスタート、すぐさま David ワールが会場いっぱいに広がります。バッハ、グラナドス、と予定していたプログラムに加えてメルツの「ハンガリー幻想曲」が追加。後半は奔放なダウランドに始まり、珍しい Hans Haug の作品。最後はベネズエラの作曲家(ラウロの作曲の師)V.E.Sojo の作品で終わりました。アンコールはマラッツ、そしてバリオス。Bravo! 二年ぶりに聞く演奏は円熟の味を増して、さらに清々しく、のびのびと開放感に満ちていました。写真は終演後のパーティーで、同道したレオナルドとデイヴィッド、そしてマリア・ヘスス。(いつものことながら自分の写真を撮り忘れました)

BLOG●必修科目、とは何の謂いそ!
2006年11月 1日 (水)

世間を騒がせている必修科目の未履修問題、とうとう高校の校長先生が責任故にその尊い命を自ら絶つと言う悲しい状況になってきたことは、事態が現場ではいかに逼迫し、深刻な状況であるかを語ってあまりあると思います。
教育関係者の間ではこの問題といじめ問題をセットにして、原因が教育基本法にあるとして現状に背を向け、議論の矛先を転換しようとしてるという話も聞きます。朝日新聞によれば伊吹文相は、救済策の検討にあたっては「履修した正直者に損をさせるわけにはいかない。ただ、筋張った議論だけだと(未履修の)生徒が途方に暮れる。その間のバランスを取らないといけない」と述べたと報じていますが、嘆かわしいことです。履修した者を「正直者」とするなら、未履修の者を「不正直もの/嘘つき」と我が国の文相は宣うのか! 「者」とは「学生」ぞ! 学生をそのように導いたのは誰か! 「バランスを取らないといけない」などとしたり顔で申されるが、そもそも教育において文部科学省が規定した「必修科目」とはなんであるのか、その規定の運用が過去数十年にわたってどのように執り行われていたのか、「存じませぬ」とおっしゃるならあなたこそが「不正直もの/嘘つき」ではありませんか?
今、高校三年生に、未履修でありましたからと言って補修授業などを押し付けると言う教育機関、並びにその最高責任者である文相の無様な対応こそが、若者達にとって「最悪の教育=悪しきお手本」であると思います。このような問題が発覚している高校が所謂、進学校であるということから「学歴偏重、受験第一、という間違った風潮にこそ原因がある」という短絡的議論が聞かれます。それをおっしゃるなら、必修科目とは何なのか、それを今一度説明していただきたい。それを学んでいなければ「人」ではないというのか? 「日本人ではない」というのか? ならばそれを高校で学びさえすれば人であり、日本人だと言うのか? そもそもそういった次元での必修科目の規定ではないのか?
今、試されているのは、未履修をなんとか短期間に履修することが出来るかどうか、という高校三年生ではなく、またその当該教育機関でもない。その責任者達、いわば「大人達」、日本の「行政」がいかなる判断をし、自らが成してきた自己矛盾に如何に対応するかと言うことなのだ。そのことを決して17歳の若者達にのみ押し付けてはならない。世界史の授業として修学旅行を海外に行った・・・、大いに結構ではないか!
茨城県立佐竹高校(同県常陸太田市)の校長、高久裕一郎さん(58)がその遺書に「お願い」として「一、生徒の調査書、成績表については、生徒に瑕疵(かし)はありません。生徒に不利益にならない御処置をお願い申し上げます。」「一、三年四組・五組の皆さんには、迷惑をかけますが学校から出される補習日程に従って補習を受けるようお願いします。」と書いていたと言う。そして最後に「右願い、一命を副(そ)えてお願い致します。」と認めた高久氏の思い、いかばかりかと思う。自殺したと言う事象のみを捕らまえて「教育者にあるまじき・・・」などと軽々に言うなかれ!


from Nov. 19th 2002
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