Diary
2006
10

 

BLOG●京都の古い町家
2006年10月31日 (火)

1月4日に行われる「レオナルド・ブラーボ京都2006」の会場となるのが京都建築専門学校の「よしやまち町家校舎」。今日、下見と打ち合わせにいってきたのですが、(私は既に一度お邪魔しているのですが)改めて拝見するとかなりすてきですね! 結局コンサートは二階の「書院造り」の部屋でさせていただくことになりました。此処での公開レッスンもとてもいい雰囲気での勉強ができると思います。 訪問したことがマンサーナのブログに写真いりで載っていますので是非ご覧ください。
実はレオナルドはアルゼンチンでギターのほかに建築を専攻していたそうで、今回のコンサートは彼にとっても、とても興味深いものになるだろうと思っています。ご覧の部屋とレオナルドが演奏するアルゼンチンおギター音楽と言うのは、もう此処にしか存在しない・・・、そういうコンサートになる訳ですね! 京都の古い町家を残そうとする人々の努力には本当に頭が下がります。こういった建築物のひとつひとつが私たちの「文化」なのですから、大切にしなければなりません。音楽も同じです。なんだかとても興奮してきました!

BLOG●安藤美姫が復活!
2006年10月30日 (月)

夕食をとりながら家族とフィギュアスケートのGPを観戦。安藤美姫が見事に復活した。前回オリンピックの雪辱を果たした。ショートプログラムで2位につけていた安藤は浅田真央、キミ・マイズナーをかわし、ぶっちぎりの1位優勝。技術のことや採点基準などは何も分からないけれど、見ていて「キビキビ」していて歯切れがよく、輝いている感じは手に取るように感じられた。よかった!
一方「無敵」と思われていた浅田真央は精彩がなかった。若い人が勢いで頭角を現したあとには、必ずこういう時がやってくるけれども、思いのほか早かった。でも彼女の真価はこれから問われるのだろう。 音楽でも、ギターでもそうだ。特に演奏家はスポーツと違って、「七転び八起き」。若さだけでは長続きはしない。・・・そう思いながら僕も年をとってしまった。学生でコンクールを受け始めた頃は、周囲の誰よりも若かったけれども、今ではそれは逆転。ただ今でも気持ちのどこかは、一番若いような気がしている。若者が若々しく見えない。また若さ故の勢いがある人も、それほど魅力的には見えない。結局は今の自分に何が出来るのかと言うことが、30年前よりは少し客観的に見えるようになってきた。
安藤の復活は確かなものだろう。そして浅田にとって今回の結果はものすごく勉強になったかもしれない。そうならば、彼女はものすごく成長をするかもしれない。そうなることを期待している。 投稿者 Shingo 時刻 02時50分

BLOG●必修科目問題
2006年10月29日 (日)

 高校の必修科目問題で、校長先生が出てきて謝ったり、なりたてホヤホヤの文部科学大臣がとんちんかんなことを言ったりして、一番迷惑を被り、当惑しているのは当の高校三年生だっていうことを何故もっと考えてあげられないのでしょうかね? 日本の大人達はこんなにも馬鹿になったのでしょうか? この時期になって追加授業なんてつじつま合わせをしたって、そんなもの身に付くはずもないし、だいたい大学受験に向かって迷惑以外のないものでもない、っていうの! 今になって世界史をやらされるって言うことは、受験で世界史の必要ない人たちばかりでしょう? 「一人前の人間になるには世界史を勉強しなければいけない、だから必修なのだ」なんていうなら、大学行ってからやったていいじゃない? 
 そもそも高校で「必修科目」なんていうのが余計なお世話で、逆に言えば「世界史が必修」なら日本史はなぜ必須じゃないの、と言う議論が出てくる。地理は必要ないのかい? 倫理(昔は倫理社会って言ったけど)は要らないのかい? 理科だってそうだ。今は物理と科学と生物を全部勉強しないんだそうですね? え、それでいいのかい? そういうことの方が問題だと思うんだけどな。大学受験にはそれぞれ進路があるし、それに必要な科目が受験科目となることは仕方のないことで、それは各自が対応すれば良いことで、学校の勉強はそれとは関係なく、いろいろと勉強しなければいけないんじゃないのですか? 
  いつだったか生物を高校で勉強しないまま医学部に入ってくる子がいて、それは問題だ、ってそんなこと気づくのがおそ過ぎですよ。 私立の音楽大学でも楽譜も読めない、書けない、そんな子でも受験が出来て合格しちゃうんだから、そういうことをもっと厳しく世の中は見つめるべきです。大学入ったって、それじゃあそういう基礎教育をきちんとやるかって言うと、全然やってないですからね。結局何にも能力のない人間が社会にどんどん輩出(排出?)されて、ようするに「教育産業」であって、まともな「教育機関」はどんどん減っている。そういう私立大学に文部科学省が助成金を出すって言うのは、国を挙げていかさま商売を助長しているようなもんです。
  でも実際問題として、高校三年間だけであれもこれもと言うのは大変なんであって、時に学生は。運動もしたいし、クラブしたい、遊びにいきたい、そんな年頃ですからね。要は「勉強をする」という、人生といのは最後まで勉強なんだから、そういうことの重要さ、勉強をすると言う生活、というか「勉強することが出来る人間を作る」ということが一番大事だと思うんですね。だから「必須科目」なんて本当はどうでよくて、いまここで教育委員会だとか、文部科学省が「英断」を下して「いよ! さすが!」という対応が出来たら、そっちのほうがはるかに高校三年生にとっては、大きな教育であり、勉強になると思うけど、あの大臣の顔見てるとそれは無理だろうな、と思う。トホホ。 投稿者 Shingo 時刻 02時51分

BLOG●日本ハム優勝
2006年10月26日 (木)

 プロ野球日本シリーズで、北海道日本ハムが44年ぶりの優勝を成し遂げました。北海道出身の私としては勿論嬉しいことですが、それにしても駒大苫小牧が甲子園で大活躍をしたりして、一体どうして北海道がこんな「野球大国」の様なことになったのかと、「信じられなーい!」です。三年前に日本ハムが札幌をフランチャイズとするまでは北海道にはプロ野球球団がありませんでしたし、とにかく私が子供の頃には「野球は巨人」で、プロ野球に「パリーグというグループの人たちがいる・・・」みたいな感じでしたから、今回の北海道の人たちの熱狂ぶりは夢を見ているような気分です。
  高校野球でも北海道代表は(特に南北海道代表は)初戦敗退が当たり前だったのです。一時期、私が高校生から大学生の頃、函館有斗高校というところが強くて、三回戦くらいまでは言ったことがあったと思います。そういえば当時の有斗高校ピッッチャーだった佐藤義則さんはその後阪急ブレーブスのピッチャーとして、そして現在は日本ハムのピッチングコーチとして活躍されています。
  それにしても日本野球界、あるいは野球ファンは、昨年そして今年と日本一を制したチームの監督が比較的若いアメリカ人であると言う事実を、もっと深く認識するべきではないでしょうか。これは偶然の連続ではないような気がします。それは昨年のロッテ、そして今年の日本ハムと、やはり選手の顔が生き生きしていること、プレーの内容が素晴らしいことと深い関係があるはずです。
  佐藤義則氏が阪神のピッチングコーチを解雇されたとき岡田監督に対して苦言を呈し「選手の起用方法で、指揮官とコーチの意思にズレがあった。各コーチが、それぞれのセクションを一任された星野政権とは、どこか違っていた。監督からの指示も、すべて中西投手コーチ経由で告げられた」と語ったあたりに、様々な現在の日本の野球の古い体質や人材が見えてくるような気がします。岡田監督より星野監督の方が「若々しく」感じられるのは、その性格の所為だけではなく「頭の中身」もそうなのだからだろうと思います。名伯楽・野村監督も今の若者は御しきれずというところかもしれません。
時代は明らかに変わったのです。

投稿者 Shingo 時刻 02時21分

BLOG●レオナルド・ブラーボが京都でコンサートと公開レッスン!
2006年10月26日 (木)

 演奏を聞き終わって「ああ、一体この演奏を次に聴けるのは何時のことなのだろう」と待ち切れない気持ちにさせられることは、その音楽の内容が本当に素晴らしいからなのです。レベルが高いかどうかと言うことよりも、聞き手にとってなにか不可欠な音楽的要素を持っていることでもあろうと思います。
 私にとってレオナルド Leonardo Bravo の演奏はまさにそういう魅力に溢れ、出来ることなら毎日でも、毎朝でも、この人の音楽に触れていたいと思うのです。つい何十時間か前に彼から電話があり、大阪に仕事でくること、そしてその機会に11月1日の David Russell の演奏会にも行きたいこと(…だから前売り券はあるだろうか)などの用事でした。デイヴィッド二年前の来日時、初めてその生演奏を目の当たりにしたレオナルドはすっかり度肝を抜かれてしまったようです。
 今回の関西滞在中に念願であった京都散策の時間がありそうなこと、そしてこの機会を逃してはならないとばかりに、京都でのコンサートと公開レッスンの話を持ちかけたのでした。早速マンサーナが企画をたて、なんと来週土曜日(11月4日)2時から、京都建築専門学校のよしやまち町家校舎でコンサートと公開レッスンが行われることとなりました。「アルゼンチンのギター音楽」、そしてレオナルドが私のために捧げてくれた彼の作品 GURMIMUNACHI も披露してくれます。 来週は私にとってエキサイティングな週末となりそうです!
演奏会情報、受講申し込みはこちらです
http://manzana.ne.jp/concerts/Leonardo2006.html

BLOG●新生、LAGQ!
2006年10月25日 (水)

William Kanengiser 氏が7月に来日し、天使の協奏曲や諸々の練習で明け暮れていた時、まさに多忙を極めていたのですが、関西空港に到着するや否や、彼が私に尋ねてきたのは「アンディーが LAGQ を辞めるんだけど、Shingo はどう思う?」ということでした。ビル(Kanengiser)が実はとってもナイーヴで周りの人間に限りない気遣いをする人間なのですが、この質問が彼にとってどんなに深い意味を持ているか、私には痛いほどわかりました。
アンディー、すなわち「アンドリュー・ヨーク Andrew York 」のことなのですが、私は正直なところ LAGQ のメンバーの中にあって、彼の存在をあまり重要と考えていませんでした。それは「メンバーの中の演奏者」としても、そして「音楽家」としてもです。彼の作品が多くの人に好まれ、演奏されている事実は認めるけれども、クラシック・ギターの大きく広い野原の中では一輪の花にすぎないというのが私の考えです。それは LAGQ というハイレベルでタイトなアンサンブルの中では、さほど重要な意味を持っていないと確信していました。 今回彼が退団し、マシュー・グリーフ Mathew Grief という若い才能が新たに加わったことは、むしろこのグループにとって非常に好ましく、LAGQ がはるかにレベルアップするであろうことを感じさせます。
退団の経緯など LAGQ のオフィシャルサイトで語られています。 7月の日本滞在中も実はビルは、このことで最悪の状態で頭を悩ませていましたが、京都と福岡、そして琵琶湖リサイタルシリーズでは最高の演奏を聴かせてくれたのですから、まったくこれは神のなせる業と私は思います。
マシュー・グリーフ Mathew Grief 氏はビルとスコットの弟子だそうです。現在はルシアーナ・ソーサ Luciana Souza と言う魅力的な歌手とツアーをしています。
実は彼らのために新たな編曲作業も進行中!
来日が心から待たれます!!!
新生「ロサンジェルス・ギター・カルテット」おめでとう!!!

投稿者 Shingo 時刻 02時58分

BLOG●天使の協奏曲、米国初演!
2006年10月23日 (月)

7月に京都と福岡で、W.カネンガイザー氏をソリストに迎えて初演された私の「天使の協奏曲 Concierto de los Angeles」が今年の12月にニューヨークの Yale 大学ギター科の学生達によって「アメリカ初演」されることになりました。同大学ギター科教授のヴァードリー Benjamin Verdery 氏がこの曲をとても気に入って下さり、今年書き上げ初演したばかりの曲が、米国デビューすることになりました。演奏会の日程などが分かりましたらまた、こちらで報告します。ニューヨークにいらっしゃる皆様、是非聞きにいらして下さい! (写真は今年ハワイでマスタークラスを開催された B.ヴァードリー氏とその生徒達)

投稿者 Shingo 時刻 02時30分

BLOG●Fanaライヴ2006〜コンサートと公開レッスン
2006年10月23日 (月)

「藤井眞吾 コンサートと公開レッスン」というタイトルで、今年2006年は京都のアートステージ567で、vol.1、vol.2、vol3 と三回を行いましたが、この形は実は昨年2005年に大阪のギター専門店 Fana大阪で「藤井眞吾Fanaライヴ2005」として行ったものが始まりでした。今年も「藤井眞吾Fanaライヴ2006」として、12月3日に行います。
演奏曲目はアートステージ567の第二回でも演奏したソルのOp.44(おそらく12曲くらいを演奏の予定)、ヴィラ=ロボスの練習曲と前奏曲、などを予定しています。最終的な演奏曲目は私のHPで追ってご報告いたします。 また回を重ねるたびに公開レッスンでの聴講の方々がこういう形での勉強になれてきたのがよく感じられ、熱意が伝わってきます。今回は受講生を二人募集中です(時間的にこれが目一杯ですね・・・)。特にギターを初めて間もない、というレベルの方が受講されたときには聴講の方々も目が輝きだします。私自身は、いろいろなレベルの方が受講いただくことを望んでいます。その方が広い範囲での勉強ができるからです。 主催のマンサーナのサイトからチケットの予約、と公開レッスン受講申し込みができます。

投稿者 Shingo 時刻 16時13分

BLOG●デイヴィッド・ラッセル来日!
2006年10月21日 (土)

デイヴィッド・ラッセル氏が来日します。第47回グラミー賞を受賞後初の来日となります。今回もバラェティーに富んだ面白そうなプログラムです。
2006年11月1日7時開演
会場●豊中市立アクア文化ホール [豊中市曽根東町3−7−1 / TEL 06-6864-3901]
主 催●猪居ギター教室 TEL.06-6324-2376
共 催●コンチェルト TEL.06-6864-5775
後 援●現代ギター社 ●日本ギタリスト会議 ● マンサーナ ●ギター工房 SHOJI
企画/制作●アトリエ・カーサ
協 力 ●ユニバーサルミュージック

PROGRAM ●ジュリアーニ M.Giuliani /大序曲 op.61 J.Sバッハ J.S.Bach /無伴奏パルティータイ短調 BWV1013 (フルートのための) E.グラナドス E.Granados /詩的なワルツ J.ダウランド J.Dowland /涙のパヴァーヌ /エリザベス女王のガリアルド /つねにダウランド、つねに悲しく /ダウランド氏のガリアルド H.ハウグ H.Haug /プレリュード・ティエントとトッカータ V.E.ソーホ V.E.Sojo /5つのヴェネズエラ小品

前回来日したときに私のHPに私の師でもあるデイヴィッドのことを書いたページ「Daivid Russell と私」がありますのでご覧ください。

投稿者 Shingo 時刻 01時16分

BLOG●函館でのレッスン
2006年10月21日 (土)

17日のリサイタルを挟んで、今回の函館滞在では三日間のレッスンが行われました。最年少は小学三年生。最高齢は・・・、? 僕のレッスンは初めてと言う人が約半分でしたが、皆とてもギターが好きで、明るく、元気。また今回は二日目と最終日のみ、初めて「公開レッスン」という形をとりました。公開レッスンでの「聴講」という勉強の形が初めての人が多く、それがとても勉強になることが分かってもらえたと思います。演奏をするには自分と言う「主観」、そして自分の体(=テクニック)と音楽作品という「客観」、の両方が理解出来なければいけません。写真は二日目のレッスン終了後。また皆さんとお会い出来る日を楽しみにしています。

投稿者 Shingo 時刻 18時23分

BLOG●函館山から
2006年10月20日 (金)

函館でのリサイタル翌日、「FMいるか」に出演、番組司会の山形敦子さんの番組進行、トークは、リズムが最高に気持ち良い! 「FMいるか」は函館山中腹にあって、18日は快晴。スタジオを出たところからの眺めをご覧下さい。

BLOG●リサイタル函館
2006年10月19日 (木)

函館芸術ホールでのリサイタル終了しました。

函館市芸術ホールは、噂通り、そして想像通り素晴らしいホールでした。音響は本当にギターにとって最適の環境です。最近は過度な残響のホールが多いですが、此処は「残響時間=1.9秒」で無駄なものが無く、しかし倍音の乗り具合も理想的です。

ダイナミックレンジもよけいな気を使う必要がなく、のびのびと演奏することができ、開放感を感じることができました。伊藤さんとのモーツァルト、ロドリーゴでもピアノとギターのバランスは自然に! 体調不良も吹っ飛ばして、伊藤さんは素晴らしいピアノを聞かせて下さいました(ありがとうございます!)。

また近いうちにこのホールでのリサイタルを是非実現したいと思います。函館の皆様、そして北海道の皆様、そのときにはまた是非お越し下さい!

投稿者 Shingo 時刻 17時02分

BLOG●本番です、まず蕎麦!
2006年10月17日 (火)
今から本番です。腹がへったので、芸術ホールすぐ横にある「ふでむら」で腹ごしらえ。つゆもいい!
BLOG●つけ麺
2006年10月14日 (土)

今日は芸術ホールでリハーサル。夕飯は函館の虎之介というラーメン屋で醤油ラーメンと久々につけ麺を完食。麺の腰もよろしく、醤油ラーメンのチャーシューはとろけるようで絶品。またつけ麺はのスープは豚骨で濃厚。ボリュームもたっぷりで大満足。お勧め!
あすはいよいよ本番です!

BLOG●FMいるか
2006年10月14日 (土)

函館地方のローカルだと思うのですが「FMいるか」というラジオ局があります。函館芸術ホールでのリサイタルが終わった翌日、出演いたします。

番組名「人・ネットワーク」/山形敦子担当
10月18日(水)11時10分〜11時30分 番組中で生演奏もする予定です。

どうぞ視聴可能地域の方はお聞きください!

BLOG●藤井眞吾ギターリサイタル in 函館
2006年10月13日 (金)

来週火曜日(10/17)、函館の芸術ホールでリサイタルを行います(主催/安田裕子ギター教室)。函館在住の素晴らしいピアニスト・伊藤亜希子さんと、モーツアルトの「ソナタ K.304」、ロドリーゴの「ある貴紳に捧げる幻想曲」、そして独奏では「魔笛の変奏曲(F.Sor)」、「練習曲と前奏曲(H.Villa= Lobos)」、「11月のある日、舞踏礼賛(L.Brower)」などを演奏します。芸術ホールは数年前にできた、室内楽専用の素晴らしいホールです。函館ではこれまで、何度も演奏してきましたが、このホールでの演奏は是非地元の皆さんに聞いていただきたいと思っています。伊藤さんとの初共演もとても楽しみです。
函館はもう「秋」の様子です。函館の芸術ホールに、ギターの音色と、ピアノとの共演を最高の形で響き渡らせたいと思っています! 伊藤さんのブログも是非ご覧ください。

BLOG●ギターとピアノの夕べ
2006年10月13日 (金)

10月9日に福岡市で、フォレストヒル音楽工房の主催により「ギターとピアノの夕べ」を行いました。これは私が不定期に教えているフォレストヒルミュージックアカデミーの学生達への「勉強会」的意味合いの小さなコンサートでしたが、ピアノの共演者として同校の講師でもある「夏川由紀乃」氏も共演して下さり、モーツァルトのソナタ K.304、ロドリーゴの「ある貴紳に捧げる幻想曲」なども演奏しました。 会場はとてもデッドなところで、ピアノも決して良い状態のものではありませんでしたが、かえって生の音を聞いていただくことができ、ピアノとギターによるユニークなレパートリーの誕生を聞いていただくことができたと思います。 夏川氏のピアノは常にギターとのアンサンブルを絶妙に支えて下さり、本当に楽しいひとときでした。

BLOG●九州ギター音楽コンクール
2006年10月13日 (金)

先日、10月8日に「第52回九州ギター音楽コンクール」が開催されました。これまで私は何度か、審査員としてお招きいただきましたが、今回は「審査委員長」と言うことで大きな責任を感じつつ、このコンクールを聞かせていただきました。
審査の結果に関しては同コンクール実行委員であり、また長崎ギター四重奏団のメンバーでもある平戸さんのブログに報じられていますのでこちらをご覧ください
私が初めてコンクールと言うものを経験したのは二十歳のとき。幸運なことに優勝することができました。以来、年齢制限が許すまで何度もコンクールと言うものを受けましたが、それほど華々しい結果を残すことはできなかったような気がします。特にスペインへ留学したのが27歳の時、ヨーロッパのコンクールはほとんどが30歳まで、長いものでも35歳が年齢の制限ですので、現在の日本のギターコンクールとは相当状況が違います。
今は反対にコンクールで「審査をする」と言う立場になって、思うことや考えることは沢山あります。コンクールの存在意義、採点の方法、課題の選定、などなど・・・。同コンクールの講評を現代ギター誌に執筆するので、ここでは詳細は省略しますが、特に印象に残った演奏者は優勝した上野芽実さん、二位になった Mirandilla さんです。上野さんは若干15歳ながら演奏家としての限りない資質を感じさせました。Mirandilla さんの演奏した Henze の「Drei Tentos」は本当に見事な、完璧なものでした。
審査をするとき、審査のための「基準」と言うものが可能な限り明確であった方がよい訳です。主催者はそれに向けて、もっともっと研究が必要だと感じています。

BLOG●お昼
2006年10月 6日 (金)
今日のお昼は、天神でスパゲッティー、美味しい!
BLOG●《パッサカリア》上海で初演!
2006年10月 4日 (水)

もうひとつホットな話題!
2000年に作曲し、昨年フォレストヒルから出版された《パッサカリア》が、明日10月5日に上海で演奏されます。上海音楽院の名誉客員教授である福田進一氏から先月連絡があり、彼の指揮で上海での初演をしていただくことになっています。演奏会の内容は・・・

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1)獨 奏【上海音楽院の生徒】
■M.Praetorius    Ballet & La Volta
■A.Coeck Constellations
2) 三重奏
■M.D.Pujol Fin de Siglo
■K.Wusthoff Samabe Quica
3)四重奏
■G.Bizet Carmen Suite (arr.Kanengiser)
4)大合奏
■A.York Attic
■Shingo Fujii Passacaglia
※ 指揮:福田進一 / 獨奏:郭?(小提琴)、程斌
~Intermission~
5)獨 奏【福田進一】
■Giovanni Zamboni Allemanda & Gavotta from Sonata No.6(arr.Fukuda)
■Mauro Giuliani Rossiniana No.2
■Issac Albeniz Mallorca !) Asturias (Segovia)
■Leo Brouwer The Harp and Shadow - Homage to Toru Takemitsu (2005/dedicated to S.Fukuda)
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これで、この曲は日本国内での演奏回数より海外での演奏の方が多くなってしまいました。昨年、ザルツブルグ、ことしになってパリで二回、そして今回の上海です。ちなみに国内での演奏は来年1月8日に福岡のフォルストヒルミュージックアカデミー大発表会で行われます。バイオリン独奏=荒田和豊、ギター独奏=中野義久、指揮=藤井眞吾。

BLOG●椿姫による幻想曲
2006年10月 4日 (水)

先日の「藤井眞吾コンサートと公開レッスン」では松本弘樹君が受講生でした。受講曲が「椿姫による幻想曲/F.タレガ(Fantasia sobre motivos de la Traviata; F.Tarrega)」、立派な演奏を聴かせてくれました。 この作品は本来 J.アルカスによるもので、タレガの手稿はただ単にそれを写譜したものだろうと、私は思います。何カ所かわずかな違いが見られる程度です。アルカスのものはスペインの SONET から出ている曲集に含まれています。タレガ版は以前からイタリアの BERBEN から「タレガ曲集第4巻《編曲集》」に、また昭和63年には現代ギター社から「ターレガギター曲集 5」に含まれています。それに先駆けて1985年頃にロンドン/ショット社からイギリスのギタリスト、C.ボネル編が出ていて、今回松本君はこれを用いて演奏してくれました。
この曲はジュリアーニの「ロッシニアーヌ」シリーズと同様にオペラによる「ポプリ Potpourri」に属しますから、原曲オペラのストーリー展開であるとか、いくつも現れる場面場面のメロディーがどういう情景で使われているものか、すなわち音楽の性格などを知っておかなければいけません。誰かのギタリストの演奏を聴いて、それを真似て演奏していたのでは、変なテンポ設定や、表情になってしまう危険があります。
またこの曲に限らず、若い人たちはいかなる作品を勉強する場合でも、その作品の生い立ち、あるいは自分が使用する楽譜のソースについて勉強する必要があるともいます。C.ボネル編は「アルカス版」ともまた「タレガ版」とも違う音があります。私には「不要」と思われる音の追加、カデンツァの追加、原典には無いハーモニックスの使用など、オリジナルとは音楽スタイルの隔たりがかなりあります。演奏効果としてこの版を使用することは構わないと思いますが、私はオリジナルの方がはるかに好きですし、若い人にはそういうことを知った上で、この版を勉強してほしいと思います。それにしてもボネル版、ベルベン版で、曲の冒頭「D-C#-B」を「D-D-D」とした間違いは何とかならないものなのでしょうか? 皆さん気をつけて下さい。

BLOG●今年最後のアートステージ
2006年10月 4日 (水)

「藤井眞吾コンサートと公開レッスン」が10月1日終了いたしました。今年予定していた3回が全て終了したことになります。心配していた雨もそれほどのこともなく、いつものゆったりとした、そしてのんびりとした雰囲気で終えることができました。ただし、会場に着くのがちょっと遅くなってしまい、体が目覚めないまま(2時開演というのは僕にとっては結構「早朝!」)の演奏で、ビラロボスのエチュードで指が吊りそうになってしまいました。慌てました・・・!これからはもっと早起きをして体調を整えなければいけません(反省!)。 モーツァルトイヤーと言うことで、ソルの「魔笛」、ビラロボスの前奏曲と練習曲を6曲、ペルナンブコ、メルツなどを演奏しました。(このブログで Ataka 氏より指摘があったように、メルツは生誕200周年、没後150周年なんです!)。 それにしても「アートステージ567」のオーナー本田さんが入れて下さる紅茶は最高に美味しい! この紅茶を飲みにくるだけでも大きな収穫です! 今年は「藤井眞吾コンサートと公開レッスン」は12月に昨年同様大阪の「Fana大阪」で計画しています。しばらく「アートステージ567」で演奏出来ないと思うと、何だかさみしい意気分です。(何か、やろうかな〜。コンサートだけとか・・・) Artstage200610_2 公開レッスンは「松本弘樹」君が「椿姫による幻想曲」を聞かせてくれました。この内容については明日、レポートいたします。


from Nov. 19th 2002
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