Diary
2006
5

 

BLOG●ブローウェルに捧ぐ
2006年5月29日 (月)
「天使の協奏曲」第2楽章は「F.タレガ讃歌」、そして第3楽章は「ブローウェルに捧ぐ」です。昨日28日に、呉竹文化センターリハーサル室で第2回目の練習が行われました。会場を下見したら、予想より狭かったので、午後の部と夜の部に分けての練習となりました。また博多公演では音楽監督を、そして京都公演でも演奏に参加してくださる、中野義久氏も駆けつけてくださいました。
第2 楽章は「タレガ」の名前を冠していますが、モチーフに「アルハンブラの思いで」から引用していること、マズルカのリズムを基調としていること以外は、音楽のスタイルとしてはタレガとは異なり、現代的なものです。もう一つの重要なモチーフは「Francisco」から「cis(C#)」を、「Tarrega」から「re(D)」「g(G)」「a(A)」の四つの音です。最初はこういったスタイルの音楽に面食らった様子の、メンバー達でしたが、練習が始まるとすぐに音楽が理解できて、パートを重ねるに連れて形となってくる音楽が、奇麗に蘇ってきました。 第3楽章は Leo Brouwer に捧げた音楽で、彼自身がこよなく愛していると思われる「ブルガリア民謡」を主要なテーマとしたロンドです。「舞踏礼賛」のリズムや旋律、「黒いデカメロン」第2楽章のアルペジオなどが解体再構成されて、途中で聞こえてきます。こちらはとてもすんなりとメンバーの一人一人の体に音楽が入り込んだ感じです。 いい感じで練習が進んでいます。本番まで2ヶ月を切りました。いよいよ佳境です。
BLOG●レコーディング終了!!
2006年5月27日 (土)
フルートオーケストラ「湖笛の会」による私の作品「組曲《猫の組曲》」のレコーディングが、滋賀県日野町の「わたむきホール虹」で25日、26日と行われ、無事終了しました。ホールは収容700名ほどの素晴らしいホールで、ゆったりとした気分で収録することができました。 初日に5曲、そして今日二日目には残りの4曲を。 今回の編成は「ピッコロ、ソプラノ、フルート2部、アルト2部、バス-C、バス-F、コントラ・バスフルート」と言う編成で総勢二十数名。ソプラノフルートと言うのはフルートの完全五度上の移調楽器です。また特殊なセッティングをして、オーボエのような音を出すことができます。写真最後列に見えるのがコントラバスフルートのお二人。中央がバス-F、バス-C、そして手前がアルトフルートです。低音のフルートも駆使して特に今回の新作3曲では、フルートオーケストラならではの独特のサウンド作りUmbue_2 ができたのではないかと自負しています。旧作6曲も湖笛の皆さんはこれまでも何度も演奏してくださっているので、完成された演奏を聴かせてくださいました。CDはメンバーの一人である中山登志子さん作によるお話の絵本に添付される形で発売されます。7月9日(日)3時から湖笛の定期演奏会で全曲の演奏と、CD(絵本)の発売が行われます。
BLOG●フルートオーケストラ
2006年5月24日 (水)
先週は携帯を忘れていったので・・・、昨日は携帯を持っていったにもかかわらず、写真を撮り忘れたので、とうとう「湖笛(うみぶえ)」との練習風景をお伝えすることができないまま、明日はいよいよレコーディングです。 今回収録する曲は「猫の組曲(全9曲)」、おおよそ30分の大曲です。そのうち3曲が新作。旧作にもかなり手を入れました。明日からのレコーディングが楽しみです。 (写真は数年前のフルートフェスティバルでのもの)
BLOG●猫の組曲
2006年5月17日 (水)

前回お知らせしたフルートオーケストラの作品がやっと完成しました。1999年に滋賀県のフルートフェストィバルのために委嘱され作曲した作品なのですが、今回は湖笛の会の定期演奏会のために、またCD録音するために、私の書き下ろしていた6曲を全面的に改訂し、また3曲を追加して全9曲の組曲としました。その内容は・・・

1.ディベルティメント ト長調
2.《カロ・ミオ・ベン》によるピッコロ小協奏曲
3.アラビアのミャーオ
4.王様と私の猫
5. 3 for 4〜ワルツ
6.マラガの子猫
7.シーサイドダンス
8.キャット・イン・ブルー
9.ブエノスアイレスの猫〜タンゴ

です。7年前の作品を見直すと言うのは諸々複雑な思いもありましたが、私にとっては意義深い作業となりました。今回新たに追加した新作三曲は「4. 王様と私の猫」「5. 3 for 4〜ワルツ」「9.ブエノスアイレスの猫〜タンゴ」ですが、なかでも終曲のタンゴはフルートオーケストラから新しいサウンドを引き出すことに腐心しました。勿論私の大好きな A.Piazzolla に敬意を表した作品です。 昨日私との最初の練習がありました。「湖笛の会」との共同作業はもう何度目かになるので、団員の方々はすぐに音楽を理解してくれました、さすがです!来週もう一回リハーサルをして、すぐにレコーディングです。 昨日の練習風景の写真をアップしようと思っていたら、携帯を忘れていったので、楽譜の表紙の写真で、ごまかしちゃいます。(〜湖笛は女性ばかりの演奏グループなんですよ!)

BLOG●フルートオーケストラ
2006年5月14日 (日)
ギターに「ギター合奏」があるように、フルートには「フルートオーケストラ」という演奏形態があります。Flute Orchestra というのは日本の言い方で、欧米では Flute Choir というようです。滋賀県に「湖笛の会(うみぶえのかい)」というフルートオーケストラのプロフェッショナルの団体があり、私は1999年に初めて競演をさせていただきました。アランフェス協奏曲(全楽章)です。その後、いくつかの演奏会で小編成のフルートアンサンブルとの競演もやりましたが、一番の接点はこの演奏団体のために、フルートオーケストラのためのオリジナル曲、編曲を上梓してきたと言うことです。最初は、かの有名な「猫踏んじゃった」をテーマにした組曲、その次はドボルザークのチェロ協奏曲の編曲、それから動物の世界を描いた「友人からの音楽」です。今年、湖笛の会からの依頼で1999年以下いた「猫の組曲」を加筆/補筆し、CDにすることになりました。三曲を追加し、またほか六曲も改編して、全九曲、演奏時間約30分の大曲です。既に練習はスタートしていて、いよいよ今月25日、26日に録音です。この曲は7月9日に湖笛の定期演奏会で演奏もします。皆さん、ぜひ聞きにいらしてください。
BLOG●ハープと影
2006年5月11日 (木)
福田進一ギターリサイタル in 京都《ハープと影》が終了しました。ブローウェルの新作、素晴らしかったです。ギータがまるでオーケストラのように、変幻自在に、多彩な音色を聞かせます。まさに「世界初演」を堪能したわけですが、えも言われぬ緊張感に溢れて、聴衆も拍手大喝采でした。 あさっては東京公演もあると言うことで、終演後は慎ましやかに夕食を・・・、と言うことだったのですが、何故か福田進一、こんな様子で元気でした。

from Nov. 19th 2002
only Counter!

Google
WWW を検索
このサイト内をを検索
WARNING!/本サイトに掲載されている画像、文章等、 全ての内容の 無断での転載・引用を禁止します

Copyright © 2005 Shingo Fujii, All rights reserved