Diary
2005
10

 

●新聞記事
2005年10月31日(月)
 明日はもう11月で、郵便局では年賀状葉書の発売が始まるのだそうです。年賀状なんて、ついこの間やっと出したような気がするのに・・・。東京が終って、今回はスケジュールをゆったりとって、東京滞在中ものんびりやっていたはずなのに、帰ってきてみるとやっぱり疲れている。今日朝日新聞に、荘村さんのリサイタルの紹介記事が載っていて、そこに11月三日の演奏会のことも書かれていて、マンサーナヘの予約電話が急増したとのこと。やはり、新聞の力は大きい。いや、この間京都版の朝日新聞情報誌に僕の写真が大きく載って、コンサートの話題も盛んに喋っていたのに、ここまでの反応はなかったぞ・・・。やっぱり荘村清志人気かな・・・?
●編曲
2005年10月25日(火)
 「編曲と作曲は、どちらが大変ですか?」と訊ねられることがある。僕は即座に「編曲」と答える。乱暴に説明すれば「他人の考えたことを理解するには時間がかかりますからね」となる。哲学の用語では「追思考」というらしい。勿論「無からの創造」は決してたやすいことではない。「編曲」という作業は完成された形が明確に見えていて、更にはそれは誰もが知っているもので、そこに到達するための新たな道を切り拓く作業に似ている。目的地が分かっているのに、たどり着く道が・・・、手段が見つからないというとき、困ってしまう。作曲の場合は、目的地を見つけるということは、すなわちその道程を見つけたというに等しいから、この作業は表裏一体のものといつも感じている。
 今度演奏する武満氏の「SONGS」は僕にとって、たまらない魅力に溢れたまさに宝石が山積みになった目的地であったが、曲によっては、そこへ到達する道のりがなかなか見つからなかった。いや見つからなかったと言いうより 、どの道を選べばいいのかに、最後まで悩んでしまった。可能性がいくつも感じられたからだ。また曲によってその魅力は様々で、「小さな空」は音楽が余りにも精緻で、完璧であるために、果たしてそれを傷つけることなく、どうやってギターの音楽にするかを最後まで悩んでいた。最善の方法というのがあるのだろうと思っているから、時間の許すかぎり、その姿を追い求めてみた。「死んだ男の残したもの」という曲は、単純なリフレインが「詩」の力によって表出するものを、ギターという楽器の音色でその全てを代替しなければいけなかった。それ自体は簡単な作業ではなかったけれども、思いのほかアイデアが次々と湧いてきた。「さようなら」はまるでオリジナルのギター二重奏曲のようだ。いや、旋律を除けばそこには完璧と言っていいほどの、ギターの音形や和音が発見された。旋律だって、ギターにとってはうってつけだ。「見えない子ども」も同じようなことが言える。 もしもこれを知らずに聞いたら、誰もが武満氏の書き下ろしたギター二重奏曲だと思うだろう。
明日はGGサロンで、スティーヴ・ライヒのリハーサル。もう今日は脳みそが目一杯に働いて、・・・限界。
●函館のイカ
2005年10月21日(金)
 この一週間ですっかり秋らしくなってしまった。函館では演奏会が終って、大沼公園の周辺をドライブして綺麗な紅葉を満喫しました。今回はすこし時間をたっぷりとって「一週間の滞在」としていたのに、結局毎日友人に会ったり、レッスンで、忙しくも楽しい毎日を送ってしまいました。それにしても「食事」が美味しかった! やっぱり「烏賊」は函館ですね! 久し振りにおいしいイカの刺し身を堪能。ホッケや、スジコ、みんな美味しかった! 
●函館のリサイタル-2
2005年10月21日(水)
 演奏会が近くなると、神経が高ぶるというのは、昔からのことで、寝ても頭の中がいつも何か考えていて、ついつい睡眠不足になってしまう。そしてこういうときに限って、他にもやらなければいけないことが沢山見つかって、ますます忙しくなってしまう。一年ぶりの北海道(函館)で、楽しみなことは沢山。でも、もう頭の中では15日のプログラムがぐるぐる回って鳴り始めているし、北海道滞在中に練習しなければいけない他の曲も、モゴモゴと動き始め、やり残した編曲の原譜と五線紙もしっかりバッグに詰め込んだから、明日は飛行機の切符を忘れないように、ちょっとばかり早起きをするだけ。
●函館のリサイタル-1
2005年10月21日(火)
 今週函館での演奏会のプログラムを考えた。弾きたい曲が一杯ある・・・、と言うのはいつものこと。何か特別のことがないかぎり、僕は何を演奏するのかというのがなかなか決められない。函館は僕にとって「ふるさと」、そこのギターファンに沢山の曲を聴いてもらいたいのは言うまでもない。でも多すぎてもいけない。ブローウェルの《黒いデカメロン》はもう何度も弾いている曲だけど、今回は三つの楽章をプログラムのなかに分散して、それぞれの曲を「核」としながら、そのほかのブローウェルの曲、そしてブローウェル以外の作曲家の音楽を聴いてもらおうと思う。・・・面白いプログラミングが出来た! と思ったら、チラシに書いていたビラ・ロボスが・・・、ない。函館の皆さん、ご免なさい。ビラ・ロボスはまたの機会に演奏します。いえ、もしもアンコールがあれば勿論弾いちゃいます!
●荘村清志さんと練習
2005年10月9日(日)
 大阪で荘村清志さんと練習。11月3日にやる演奏会「武満徹とギターの音楽」の、二重奏曲、「不良少年」そして僕が編曲した「SONGS」から「島へ」「死んだ男の残したもの」「小さな空」「さくら」「さようなら」「見えないこども」。とっても良い感じ! 荘村さんは流石に、即座に「音楽」を作ってしまう。ほとんどの曲を初見で、そして即座に音楽をつかまえて、そして自在に表現してしまう。やっぱり素晴らしい音楽家です。一杯勉強しました。今度は今月末に東京でもう一回練習。楽しみ!!!
●ギター・サマー・コース in 九州
2005年10月5日(水)
 毎年恒例の、熊本での「ギター・サマー・コース in 九州」は今年で13回目を迎え、10月2日に無事閉幕。今年のゲスト講師は大萩康司さん。写真は「根子岳山想」の夕食、「馬刺し」。充実の四日間でした。近々レポートをアップの予定。
 博多に帰って、九州ツアー中の福田君と合流。 相変わらず元気。またまた「薮金」の蕎麦を完食。昨夜京都に帰ってきて、今日は「AIAI京都」のインタビュー。生憎の雨模様。話題は専ら、11月3日の演奏会のこと。インタビュー記事は10月26日に掲載の予定、とのこと。

from Nov. 19th 2002
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