Diary
2005
9

 

●マリア・エステル・グスマン
2005年9月23日(金)
昨夜は大津市の琵琶湖ホテルに泊まり!マリア・エステルを駅に迎えにでて、コンサートが始まるまでのしばしの時間、練習をしようとギターを持ち込む。少し雲って、部屋からの眺めは霞んだような景色。しかしマリア・エステルは「神秘的だ!」と大喜び。初めて訪れた大津市、そして初めての琵琶湖に大満足の様子。演奏会も素晴らしい出来で、しかもこの日誕生日を迎えた彼女は滋賀県のギタリスト達から誕生祝いの花束をもらい上機嫌。その上ホテルには大好きな温泉があると・・・、やっぱりこういうときは20数年前に見た「セビリアの天才少女」の笑顔に戻る。・・・僕の練習は、勿論ちゃんとしましたよ。
●武満徹の音楽
2005年9月20日(火)
武満徹の「SONGS」を編曲をしながら、色々なことを学び、発見し、思う。武満氏のギター曲を練習していると最初はとてつもなく難解に思えるのに、しばらくすると壁を乗り越えたように、いやむしろそれがとても軽やかに、当たり前に感じられるのは、武満氏の音楽が作曲者自身の体の中から生まれてきた音楽だからかもしれないとすっと思っていたけれども、どうやら「SONGS」を編曲していても同じことを感じてしまう。もしかしたら武満氏は、ギターのためとか、ピアノのためとか、合唱のためとか、あるいはオーケストラのため、と言うことを精密に考えながらも、その目的がご自身の体の中から生まれてくる音楽を如何に表現しようかと・・・、そしてそのことにとても忠実であったのかもしれない。だから結局は楽器編成が変わっても、その表現の道はいつか必ず自然に見つけられるのかもしれない。こどのもの時に「プラモデル」作りが好きだったけれども、武満氏の音楽は演奏者が(あるいは編曲者が)努力してその音楽の設計図を見つけてしまえば、それは難解さとはおおよそかけ離れた、ひどく「やさしく」「しぜん」な音楽なのだろうと、最近気付き、いたく感動している。いや、この感動は言葉では伝わらない。
●大阪から博多へ
2005年9月18日(日)
10日大阪でのゲスト出演が終って(男声合唱団・アルマ・マータ・クワイアー)そのまま博多へ。JR西日本の Rail Star は座席が広くていいぞ! 今回はいつもの FOREST HILL でのレッスンのほかに、Timo Korhonen 氏の演奏会と公開レッスンが目的。20年前にドイツ(ミュンヘン)で見かけた Timo 君は若干17歳だったけれど、すっかり貫録が増してしまった。たしかこんな体格のギタリストつい最近みたぞ・・・。既成概念にとらわれることの無い、自由闊達な演奏。のびのびとした音楽。
レッスンはいつもの若者たちに加え九州大学の学生が一人新顔。皆頑張っているのは分かるんだけれど、特にプロを目指している人達はもっともっと「貪欲」でなければ・・・。
写真は最終日の朝、ホテルに併設されたカフェテリアのテラスで・・・、見送りに来てくれた友人の中野義久氏。ここはカフェテリアというよりはレストランかな・・・、むか〜しよく来た店です。コーヒー、特にエスプレッソもおいしいし、パスタもなかなか、¥850のランチもいいですよ。レオナルド君も此処が気に入ったようです。
熊本での講習会課題曲の準備もできたし、あとは本当に「のびのび」になってしまっている武満「SONGS」の編曲を急がなければ。荘村さんに迷惑をかけてしまうぞ・・・。

from Nov. 19th 2002
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