Diary
2005
7

 

●SONGSとギター
2005年7月13日(水)
武満徹さんの「うた SONGS」という合唱曲集には一曲だけ、オリジナルではない曲が含まれています。日本古謡の「さくら」がそれですが、この曲は元来、和音、あるいは和声とは組みしえない音楽です。しかし、近年になって様々な編曲の影響で、私達の耳にはこの旋律が何らかの和音を伴って聞こえてきてもさほど違和感を感じなくなっています。武満徹という一人の天才が、この曲を一体どのようにアレンジしたのかということは、私達にとって興味をひくところであります。それにしてもこの曲集は演奏するとなると、合唱の人達にはかなりの技術と歌唱能力を要求するのではないかと思います。古典的な西洋音楽の和声の中では多少の音程の跳躍や、意表をついた転調も、ある程度練習によって克服できると思うのですが、この編曲で使われているそれぞれの声部への要求は、機械のように正確なそれを必要とするのではないでしょうか。特にこの曲で思うのは、武満徹さんが、まるで音楽の全体的な設計、「ひびきの計画」とでもいいましょうか、編曲の基盤となっているサウンドが、まるで「ギターの機能」を思い出していたのではないかと、思ってしまうほど、音域や和音の構造がギターには相応しく出来ています。
●我が家のトマト
2005年7月3日(日)
空梅雨で水不足と騒いでいたら、突然雨が降りだして、今度は一転、土砂崩れや洪水などの災害に注意しなければならなくなりました。うっとおしい季節だから、嫌われているはずなのに、こうして雨が降り、むしむししてみると、「そうそう梅雨はこうでなくちゃ」と思ってしまう。ここ数日の天候のお蔭で我が家のトマトも遂に色づき、収穫第一号を本日頂戴いたしました。今年は初めてイタリア産のトマトも植えてみました。モッツァレラ・チーズを載せて食べたくなります。「ゴールド」と言う種類はちょっとピーマンのように見えますが、なかなか甘味が強く、サラダに最適です。それにしても今年の「プチ・トマト」は大きい!
●展覧会の絵
2005年7月2日(土)
「展覧会の絵」の編曲をやっと脱稿。今になって梅雨らしい天候に。気候のせいか、昨日からちょっと疲れ気味。つい先日誕生日を迎え、人生後半の半世紀に突入したことを実感。さてさて、まだまだやりたいことが沢山残っている。休んでいる暇はありません。

from Nov. 19th 2002
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