藤井眞吾の Diary 2005

Diary
2005
5月

●新幹線の若者	2005年5月30日（月）
先日東京から帰る新幹線でのこと･･･。三人掛けの窓側に座っていた私、通路側には60代半ばと思しき紳士。静岡を過ぎて20歳前後の若者がその間に座る。若者は座るやいなやバッグからノートパソコンを取り出し、目の前のテーブルに広げて電源を、ＯＮ！更にスナック菓子を取り出し、パソコンにDVDを挿入。なんと始まった映画は「KILL BILL」。おいおい！　と思ったけれど、音声もＯＮのまま、若者はスナック菓子をバリバリと食べながら平気な様子。･･･5分も我慢しただろうか、私は業を煮やして「済みませんが、イヤホンかヘッドホンで聴いてもらえませんか？」と。実のところ、音声ばかりか、正直に言うとこういった状況では嫌が応でも視界に飛び込んでくる映像も不快。イヤホンもヘッドホンも持っていないという彼に「では音を消して下さい」というと、チッ！と舌打ちをして音を消す。･･･早く大人になれ、若者よ！
●フィガロホール	2005年5月22日（日）
大津市のフィガロホールで佐々木滋隆さん（19世紀ギター）と富永直子さん（フルート）のデュオ･リサイタルを聞いてきました。すごく良かった！ここのホールは二週間後に「第6回琵琶湖ギターフェスティバル」が開催される会場で、僕はその時ゲスト演奏することになっているから、会場の雰囲気にもなれておきたく思っていたけれども、ギターにはとても優しい響のする会場。来月が楽しみになった。お二人の演奏は、アンサンブルがとても良く、音楽がいつも一体となっていて気持ちがいい。ギター独奏の「リュート組曲第3番前奏曲」も見事な演奏。楽器のせいもあって、音が柔らかく美しい。佐々木さんは7月にも琵琶湖ホテルのチャペルでトリオによるリサイタルを計画されているから、今からそれも一層楽しみになってきた！
●石清水八幡宮	2005年5月19日（木）
私の家から歩いてほど近いところに「石清水八幡宮」と言うところがある。今日は気温も高くわりと良い天気だったので、午後に少し散歩に出てみた。娘達が小さかった頃には何度も何度も遊びに連れてきた境内は、その当時と何も面影を違えていない。緩やかだ石の階段があってそこに腰を下ろすと、頭上には鬱蒼と茂った木々の枝がかかり、楓、桜、粗樫などの新緑も鮮やかに木漏れ日が注ぎ込んできます。思わず携帯電話を取りだし、写真を撮ってみたのがこの三連写。以外に良く写るもんですね。雰囲気をお分かりいただけるでしょうか？石清水八幡宮は高校生時分に勉強した「徒然草」第52段に出てくる「仁和寺の法師」の逸話で有名なところ･･･、ということをここに住んでから数年後に気付いたのでした。それはまさにこの境内を何度か散策しているうちにそこにある「高良（こうら）社」の存在に気付き、「極楽寺・高良などを拝みて、かばかりと心得て帰りにけり」そして「すこしのことにも、先達はあらまほしき事なり」という一説を思いだしたからなのでした。
●ありがとうレオナルド！	2005年5月15日（日）
日曜日だから、と言うわけではないし、そもそもここ数年、いやそれ以上しばらくの間、曜日の感覚なんて無いわけだから、少しばかりお天気が良くて、メールもほとんど来なくて、きっとそういう理由で今日はのんびりと過ごせたのだろうと思う。でも、もうひとつの理由は先日の「コンチェルト」そしてその翌日の「琵琶湖リサイタルシリーズ」でのレオナルドの演奏が僕に大きな安らぎと勇気を与えてくれていることは間違いない。なんとスケールの大きな音楽なんだろう！　ただひたすら音楽をすることに立ち向かって、ギターをつま弾く彼の姿に僕は感動している。あとは明後日の博多公演。
●レオナルド・ブラーボ	2005年5月11日（水）
豊中の「コンチェルト」でレオナルドの演奏会。「コンチェルト」はいつもの「おおのホール」の時よりも瀟洒で落ち着いた雰囲気に。白い壁面が綺麗。本当にギターが好きな人達が集まり、音楽を楽しもう、という雰囲気が溢れている。プラムログ前半ではレオナルドの音楽アプローチの面白さが耳を惹き付けている。後半はアルゼンチンの音楽。特に最後の「シエロ・アビエルト」は圧巻！　明日は琵琶湖での演奏。会場の雰囲気も音響も違うから、また一層楽しみ！
●宮下祥子さん	2005年5月4日（水・国民の祝日）
昨日、今日と快晴が続く。今年一番の爽やかな日々。久し振りに「休日」満喫。CDを聴いて･･･、そうそう、宮下祥子さんという若い女性のギタリストのCD「passion」、素晴らしく上手いギタリストです！　買っていながらまだ聴いていないCDがあるので、気になっています。こんな時には作曲や編曲がはかどります。
●さあ五月	2005年5月4日（水・国民の祝日）
真夏のような暑さだった二日間が過ぎて、今日は少し雨模様。今頃、竹形君は米子でコンクールに出ているのでしょう。慌てずに、落ち着いて演奏できると良いのだけれど･･･。今月はレオナルドの演奏会。大阪が11日、琵琶湖は12日、東京が13日。楽しみ！

from Nov. 19th 2002
only Counter!

WARNING!/本サイトに掲載されている画像、文章等、全ての内容の無断での転載・引用を禁止します