日本の音楽、特に「歌」をギターのレパートリーとして編曲するという構想はかなり以前から持っていました。特に各地に伝わる「わらべ歌」「子守歌」、そして「文部省唱歌」と呼ばれる多くの歌曲がそれらの対象でした。そして重要なことは、個々に独立したものではなく、またギター独奏に限らない、という内容であることです。既にギター独奏用や、フルートとギター、歌曲の伴奏としていくつもの編曲をしておりましたが、2007年に立命館大学ギター部の委嘱により「五部編成のギター合奏曲」として同名の作品を上梓しました(これは
version 5 としています)。2008年に山形県庄内で開催される第2回庄内国際ギターフェスティバルのプレコンサートで6月に福田進一氏と演奏する為にギター二重奏曲として「version
2」を作曲しました。ここに含まれる楽曲は前作と全く同じものですが、オリジナルの序章(イントロダクション)は全く異なるもので、また楽曲も様々に編曲を変えています。
「ラプソディージャパン Rhapsody Japan」はこれらの作・編曲、出版で留まるものではなく、これからも延々と続く作業になるだろうと思っています。
- 序章 Introduction
- さくら Sakura
- 花 Hana(滝廉太郎)
- 通りゃんせ〜かごめかごめ Touryanse, Kagome Kagome
- 浜辺の歌 Hamabe no Uta(成田為三)
- すいすいすっころばし ZuiZui-Zukkorobashi
- ふるさと Furusato(岡野貞一)
楽譜は2008年にフォレストヒルエディションより出版(FHED20806)
、出版にあわせてW.カネンガイザー、藤井眞吾によってレコーディングされ、また続くリサイタル(2008年6月22日/博多、24日/広島、25日/京都)で演奏されました。
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