藤井眞吾の経歴
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Diary diary 2011年8



エッセイ

8月31日(水)

 東京の友人、富川勝智(とみかわまさとも)さんが主宰してられギター教室の月刊会報に拙文を連載させていただいております。月遅れで、私のホームページでも公開させていただくことにしました。「ESSAY」のページはこれまでに書いたものもまとめてリストアップしていますので、お時間ございます方、是非ご覧下さい。

「ギター音楽200年

 ギターと言う楽器は相当古い時代からあった事は間違いがありません。相当とは、それこそ何千年と言うことです。しかし今のような形になったのはまだ100年ちょっと、一般的には19世紀の終わり頃。その前の時代、16世紀や17世紀、18世紀はどうだったかと言うと、これはルネッサンスやバロックの時代にあたるのですが、ギターは今よりはるかに小振りなボディーで、弦はダブル、つまりリュートやヴィエラのようにひとつの音に二つの弦を持っていました。この頃ギターはいつも「5コース」で、ですから10本の弦、しかし音域は狭く、ド・ヴィゼーやサンスの素晴らしい独奏曲もありますが、どちらかというと室内楽で活躍していました。それが19世紀、すなわち1800年になる頃、突然「複弦から単弦へ」そして「5コースから6コース」という大変身を遂げます。(・・・ 続きを読む)




ジュリアーニの音楽世界

8月26日(金)

Giuliani_portrait_2  あしたは京都での毎月のコンサート、第57回でジュリアーニの作品148番「Giulianate」を全曲弾きます。プログラムは全部ジュリアーニなので、この一ヶ月間ジュリアーニばかりを弾いていたような気がします。このコンサートシリーズでジュリアーニをとりあげるのは初めてではありません。今回のように、全曲ジュリアーニというのも二回目なのですが、それでもとても新鮮な気分です。前回(第40回)の時は「ソナタ Op.15」「大序曲 Op.61」「フォリアの変奏曲 Op.45」などの大曲や有名な曲も含んでいたのですが、今回はジュリアーニが晩年に書いた《ジュリアナーテ》という全8曲の曲集が中心で、あとは「ソナチネ第2番 Op.71-2」や小品を組み合わせた「前奏曲とバガテル」です。
 「ジュリアーニは技巧的で派手な作品ばかりを書いた」と思われがちですが、それは間違いですね。技巧的と言う意味では、同じイタリアのレニアーニやレゴンディー等の方がはるかに技巧的ですし、少し後の時代に登場するメルツも非常に技巧的で華やかです。今回演奏する《ジュリアナーテ》は易しいとは言えませんが、決してほかの曲のように技巧的であるわけではありません。また「ソナチネ第2番」はまるでシューベルトのピアノソナタを思わせるような、内省的で穏やか音楽です。作品100番の「練習曲又は前奏曲」はまるでバロック音楽、リュートの音楽を連想させるような簡潔さですし、バガテル(Op.78)にはハッとするようなアイデアのひらめきや、旋律の美しさがあります。こういった音楽の幅こそがジュリアーニの音楽の真骨頂であり、そういった多様な作曲技術があったからこそ「ロッシニアーヌ」の様な作品でも、ロッシーニのオペラ作品を巧みにギターへ編曲できたのだろうと思うのです。
 実は第40回の時は19世紀ギター(まさにジュリアーニの時代のウィーンで製作していた、ブッヘルというシュタウファーの弟子の作品)で演奏したのですが、今回はモダンのギター、私の愛器(三浦隆志 1989年製作)です。またいつか、全く同じプログラムをブッヘルで弾いてみるのも面白いかもしれないと、夢は尽きることがありません。




ジュリアーニ

8月25日(木)

2011_08

 明後日は京都で毎月行っているコンサートシリーズ、今回はかなり大変なプログラム。イタリアの作曲家、マウロ・ジュリアーニ(Mauro Giuseppe Sergio Pantaleo Giuliani /July 27, 1781 ミ May 8, 1829)の作品ばかりを演奏します。ジュリアーニの作品は、技巧的で華やかなものが有名ですが、私は小品も大変好きです。今回のテーマとなっている Giulianate (Op.148) は作者晩年に書いた全8曲からなる作品集ですが、それぞれの楽章に「決然/綺想曲/恋人/快活/調和/感傷/哀愁/喜び」といったタイトルがつけられていて、とても面白いです。また作品71-2の「ソナチネ第2番 ト長調」は私が最も好きな曲のひとつです。ジュリアーニに、こんなに穏やか側面が会ったという事が、少し驚きです。また、これまでに何度か演奏して来た「作品100」と「作品73」の組み合わせも、とても気に入っているものですので、皆さんぜひ聴きにいらして下さい。(プログラムはこちらをご覧下さい---> 藤井眞吾コンサートシリーズ vol.57




《泥棒かささぎ、序曲》ギター五重奏

8月18日(木)

 2009年の上海での演奏会のビデオをもうひとつご紹介します。現代ギター社から出版した G.ロッシーニの《泥棒かささぎ、序曲》です。この編曲は第1回庄内国際ギターフェスティバルで、オスカー・ギリア先生、福田進一さん等が演奏するために編曲しました。上海での演奏は福田さんに加えて、Danny、そして上海音楽院の学生であった Wu Yu 君(今はアメリカで S.アサドに師事)、この年の九州ギター音楽コンクールで優勝した Wu You 君、そして私の五名です。




Danza Espanola No.1 from "La Vida Breve"

8月15日(月)

 もうずいぶん前に、ファリャの「スペイン舞曲 第1番(《はかなき人生》より)」をギターの五重奏に編曲しました。その後、あちこちで、色々な人達が演奏してくれていますが、これは2009年に上海で演奏したビデオです。本来はスペイン舞曲第2番の前にある「間奏」をここに加えています。




J.BreamのオリジナルジャケットCD

8月14日(日)

Bream_cd

 昨日 Twitter で情報を見つけて早速 HMV に注文したら、なんと、もう今朝到着しました。J.ブリームの RCA 時代の録音、10枚組CD。オリジナル LP のジャケットのまま(・・・裏面の解説もそのままだから、字が小さくて見えないけど)、そしてCDまで「レコードの盤面を模した」黒いデザイン、これは私の年代などには泣かせる心遣いです。(・・・こんな感じです↓)

Cd




送信フォームに不正コード?

8月11日(木)

 私のホームページには直接お問合せなどをいただけるように、「送信フォーム」を設置しているのですが、さっき何気なくチェックしたら、正しく動いていませんでした。さっそくコンピューターの中にあるデータを調べてみると、HTMLの<form>タグのなかに規則的に無意味なコード「2」が書き込まれてあって、何故こんなことになったのか解りません。半年程前に、nifty のサーバーがハッカーの攻撃を受けたという話がありました。そのために海外からのアクセスを制限するという話です。そのことと関係があるのかどうか解りませんが、ページのHTMLを隈無く読み直して、不正と思われるものを削除、今は元通り動いているようです。
 お問合せのございます方はこちらからどうぞ!《藤井眞吾の WebSite お問合せ/Contact》

Form



バイオリンとギター、ギター合奏のための《パッサカリア》

8月10日(水)

 この曲は11年前に書いた、そしてこういう大きな編成のための作品としては初めて書いた曲です。色々な方々に演奏して頂きましたが、これは2009年に上海で行われた演奏会、ギターは上海音楽院のギター科教授、Danny Yeh 氏、バイオリンも同音楽院の Zhen Wei-Min氏です。ギター合奏は上海音楽院の学生を中心とした、特別合奏団。

 



京都で益田正洋さんによるマスタークラス

8月9日(火)

 10月3日(月)に京都で益田正洋さんによるマスタークラスが京都で開催され、現在受講生を4名募集中です(〆切りは9月の10日、受講希望曲の録音を提出しなければなりません!)。詳細は主催のマンサーナのサイトをご覧下さい。益田さんは、比類ないテクニックと幅広いレパートリー、そして何よりも奇を衒う事のないピュアーな音楽性が、ずば抜けたギタリストですが、普段はとっても気さくで、若者にも優しい(・・・彼もまだ若いですが)先生でもあります。この機会に、関西の若いギタリスト達は是非薫陶を受けたら良いのではないかと思っています。公開レッスンの後には、私と二重奏のミニコンサートをいたします。こちらも是非聞いて頂きたいと思っております。

2011_masuda_masterclass

 



新作《四つのリトルネッロ Quattro Ritornelli》脱稿

8月8日(月)

Quattroritornelli

 四部のギター合奏のための新作新作《四つのリトルネッロ Quattro Ritornelli》の楽譜がやっと整理でき、発送してきました。楽譜の整理にはいつも想像以上に時間がかかり、あとになってから臨時記号の欠落など、発見してしまいます。曲は独立した四つの楽章からなりますが、全楽章を演奏する場合は、あたかもひとつながりの音楽のように連続して演奏されます。
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Quattro Ritornelli per insieme di chitarra di 4 parti/Shingo Fujii (2011)
  I. ... verso il mare 海へ
  II. Tarant粛la タランテラ
  III. Cantil熟a 詠唱の歌
  IV. ... la fine e lユ inizio 終わりは始まり

commissionato da Associazione dell'Insieme della Chitarra del Giappone - 2011
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 初演は「第23回日本ギター合奏フェスティバル」10月8日(土)、きゅりあん大ホールです。皆さんぜひ聴きにいらして下さい!



ジャズ・サックス奏者、川村裕司 君のコンサート

8月4日(木)

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 「宮間利之とニューハード」でサックスを演奏している、川村裕司さんは私の高校の同級生です。先日も東京で行われた同窓会で、卒業以来の再会を果たし、一緒に演奏したりしたのですが、今度の日曜日(7日)は新大久保の「スペースDo」で演奏会を行います。前半はニューハードでの演奏30周年を記念して、川村裕司に feature したプログラムだそうです。彼のサックス、とっても良いですよ! お時間ございます方は、是非お出かけください!

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2011年8月7日(日) 14:30開場 15:00開演
会場/新大久保 スペースDo
料金/3,800円 (当日券は +500円)

宮間利之とニューハード
第一部:featuring 川村裕司(ts)ニューハード在籍30周年を迎える川村裕司の魅力満載!
第二部:牧さちこ with ニューハード

チケット予約/http://www.kkdac.co.jp/cgi-bin/ticket/ticket.cgi
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NY での《天使の協奏曲》第3楽章

8月3日(水)

 今年の4月29日に、NY ニューヨークで行われた、William Kanengiser氏による《天使の協奏曲》、今日は第3楽章をご紹介いたします。この楽章はキューバの作曲家 Leo Brouwer に捧げており、「舞踏礼賛」「練習曲第8番」「黒いデカメロン」などからのモチーフを引用しています。YouTubeにはこの協奏曲の沢山の種類のビデオが公開されていますが、再生回数を見ると、この楽章が圧倒的に人気があるようです。

 



NY での《天使の協奏曲》第2楽章

8月2日(火)

 昨日に引き続き今年の4月29日に、NY ニューヨークで行われた、William Kanengiser氏による《天使の協奏曲》演奏ビデオのご紹介です。第2楽章は「Francisco Tarrega」に捧げていますが、曲全体を、タレガのギター曲がそうであったように、独特の響きに仕上げること、そして「TARREGA」と言う名前から「RE(レ)」「G(ソ)」「A(ラ)」という三つの音をモチーフに作曲しています。

 



NY での《天使の協奏曲》第1楽章

8月1日(月)

 今年の4月29日に、NY ニューヨークで行われた、William Kanengiser氏のリサイタルでの《天使の協奏曲》が主催者(New York City Classical Guitar Society)により YouTube に公開されました。ギターオーケストラはニューヨーク市内の音楽学校のギター科学生選抜、指揮は Scott J.Wiley 氏です。

 

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from Nov. 19th 2002
更新 2011年12月1日 ギタリスト・ 藤井眞吾のWebsite