東京都と東京都民
3月23日(水)
いうまでもなく東京とは我が国の首都なのですが、Wikipedia によれば・・・
「首都(しゅと)とは、一国の中心となる都市のことを指す。ほとんどの場合にはその国の中央政府が所在し、国家元首等の国の最高指導者が拠点とする都市のことである。ただ、場合によっては、中央政府の所在とは別に、その国のシンボル的存在として認められている都市が首都とされることもある。」
・・・とありますが、又同時に・・・
「日本の首都について直接定める法令はないが、日本の現状や様々な理由から東京都とされる。東京都は何度か、日本の首都がどこかを法的に明確にすべきだとの要望を出している。」
・・・と言う記述は知らない事柄でした。 今回の福島の原発のことがあって、もしも日本の政府が東京以外のところにあったなら、震災以降の物事の進展で不可解な部分が少し鮮明に見えてくるのではないかという気がしています。東京電力という会社が、勿論東京にあって、そして原子力発電所を福島と新潟に作っているわけですが、発電所が機能を失ったからと言って行った「計画停電」なる物が、あたかも緊急事態への対応であるかのような顔をしていながら、当たり前のように東京23区への電力供給は行っているのは、いかなる理由なのでしょうか? 少なくとも被災地には給電するべきでしょう。勿論給電能力が落ちているわけですから、それをカバーする、さらには節電を考えなければ行けないわけですが、社会全体から見て優先的に電力を供給し続けるべきところ、医療関係、一般家庭、時下必要を求められるものの生産工場、などなどはあると思うのですが、それ以外のところ、つまり優先度の低いところは、電力の供給を停止ないしは、自発的停止や節電を求めることはできる筈です。 福島の第1原子力発電所で問題が発生したときも、東京都知事の判断と発声で消防署が動きだしたと言うことはありませんでした。この方(都知事)は、今回の震災や津波は「天罰だ」とお考えになっていたのだから、仕方がないのかもしれませんが、こういう動きに批判の声が少ない様な気がします。 私は社会や政治と言う物を、代表者や政治家だけに責任を問うのは、時と場合によって間違っていると思います。彼らは煎じ詰めれば私達が「選んだ」人達なのですから、彼らの言動は厳しく注視しなければなりませんし、社会や我我の利益や公正に反する動きがあった場合には俊敏に批判の声をあげ、それが届くような仕組みを手に入れなければ行けないと思います。 今の東京都知事は、なにか思い上がっているのではないかと言う気さえしますが、もしも行政府のある場所が、東京でなかったら、一連の事態の進展がもう少し自然に発見できたように思います。今日、都知事選挙の告示が行われました。この時期に都知事選挙を「敢行する」にことにもいささか疑問を感じますが、行われる事は決まっていますから、どうか東京都民の皆さんには、単に「東京の知事」と言う視点ではなく、「日本の首都の知事」であると言う視点から、より優れた人物を選んで頂きたいと、願っております。
また東京の浄水場から「放射性ヨウ素」が検出され、その量が乳児に許容される値を超えているとの事です。おそらく先日の降雨の影響でしょう。晴天が続けば数日後には値は低くなるでしょうし、大人には影響を心配する必要のない数値ですが、乳児および母乳を与えるお母さん達は警戒しなければならないのだろうと思います。厚生省は正確な情報発信と、それへの対処を速やかにして欲しいと思います。
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