第25回 日本合奏フェスティバル
& ギター合奏作曲コンクール本選会
・・・日本ギター合奏連盟からの委嘱で「四つのリトルネッロ Quattro Ritornelli」と言う曲を作曲し、初演頂いたのが二年前の事ですから、日本ギター合奏フェスティバルの第23回の時だったようです。今年は作曲部門も併設されて、私も審査員としてお招き頂いておりますので、とても楽しみにしています。合奏フェスティバルについては毎年開催されて、多くの団体が参加されていますから、よくご存知のことと思いますので、作曲部門についてお話しいたします。
演奏のコンクールというのは沢山ありますが、作曲ンコンクールはあまり多くはありません。ましてや、ギターの合奏作品のコンクールとなると、非常に少ないだろうと思います。ところがアメリカのテキサス州オースチンではすでに合奏作品のコンクールが行われており、私の知っている若い作曲家達が積極的にギターの合奏曲を作曲し受賞しています。またアメリカでは教育の現場でもギターのアンサンブル教育が徹底しており、毎月のように開催される各地でのフェスティバルでも、参加者による大きな合奏が行われており、その度に、主催者が作曲家へ新作の依頼をしているという状況が、アメリカの若いギタリスト達に刺激を与えています。A.ヨークやR.ディアンス、と言った名前もそれらのフェスティバルに作品を提供して来た作曲者リストに発見する事ができます。私が LAGQ のために書いた「SHIKI」と言う曲も、似たような経緯から生まれた作品です。
ですから今回の、日本での作曲コンクールは、私は大変興味深く、また審査に対しても極めて重く、深い、責任と意味があるだろうと受け止めています。コンクールが終わりましたら、内容についてお知らせしたいと思います。皆さん是非、フェスティバルとコンクールを聞きにいらして下さい! (藤井眞吾)
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