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Shingo Fujii

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River Run for 3 guitars
composed for
Shinichi Iwasaki, Ryuji Matsushita & Shinji Ikeda
(2004. Aug.)
 

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 ギター三重奏の為の作品というのは、私にとってこれが2作目になります。River Run(リバー・ラン)というタイトルはこの作品を書こうと決めたとき既に脳裏に浮かんでいた言葉です。大阪であった何かの演奏会のあとで、若いギタリスト・岩崎慎一君と飲みながら、「今度シンチャン達と一緒に演奏会やるんですよ!」と嬉しそうに教えてくれて、さっそく「シンチャン」こと池田慎司君に電話をすると「そうなんです、松下先生と、僕と岩崎さんで、二重奏と三重奏を・・・」とのこと。「松下先生」とは九州を中心に活躍しているギタリスト松下隆二君のこと。松下君も池田君も、僕が九州(博多)にいったときには、いつも一緒に酒をのみ、音楽談義に花を咲かせ、そして毎年恒例の「九州ギターサマースクール」でも講師を務める、ギター仲間です。彼等が岩崎君と一緒にアンサンブルをするというなら、是非彼等のために相応しい「カッコイイ」三重奏曲を進呈しようと思い立ったわけです。なにしろ彼等は若い世代を代表する我が国の優れたギタリスト達ですから。
 そんなやり取りがあったのが、たしか今年の3月か4月のこと。じっくりと作曲に取り組めるはずだったのに、なんだか私の頭の中では曲の校正や様々なモチーフが勝手に動き回るばかりで、さっぱり形にならず、結局仕上がったのは彼等が大阪の岩崎君の家で最後の練習にやって来た8月30日のことでした。スコアとパートを抱えて彼等の練習しているところを訪ねると、さっそく「音出し」をしてくれて、喜びの声を上げてくれました。そして何度も確かめるようにひとつひとつの音を出して、あとはすっかり空きっ腹になった僕たちの胃袋を満たすために出かけたのでした。
 曲は10分ほどの単一の楽章です。リズミカルで勢いのある音の流れがやがてひとつの調和を保ちます(上の楽譜)。中間部にはゆったりとしたテンポで、川の流れが満々とみなぎった大きな湖、あるいは大海を描いてみました。この曲を作り出す原動力となったものは、池田君、松下君、そして岩崎君というエネルギーあふれる三人のギタリスト達の力です。
gfd 初演は・・・、「9月10日/19時開演/ 北九州市/ウェルとばた・中ホール」そして翌日「 9月11日/19時開演 /福岡市/大名MKホール」です。全く残念ながら、私は初演に立ちあうことができません。9月15日の「琵琶湖リサイタルシリーズ」まで待たなくてはなりません。どうか、お時間のございます方は九州での「River Run」 の産声(うぶごえ)を聞いてやって下さい、そして何よりも今回の彼等の演奏会はブラジルの作曲家・R.ニャッタリの代表作「肖像」の三重奏版(編曲/L.アルメイダ)をフィーチャーしたものです。これは聞き逃せません!

(藤井眞吾/2004年9月3日 )

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