二つの国で演奏された《 Air
8月28日(火)  

  先日26日、日曜日の深夜の事でしたが、偶然 YouTube で私の《Air》を演奏しているビデオが検索リストに上がって来て、それはタイの「Chulalongkorn University 」 の学生達が8月24日に演奏したものでした。 さっそく聞いてみるととても立派な演奏。この曲は技術的には平易な曲ですが、それだけにアンサンブルの乱れは目立ち易く、また音楽的な表現もはっきりと解る曲です。ところがここで弾いている四人の若者達は、とても良い音で奇麗にひいているばかりでなく、選択したテンポも非常に良く、何よりも作品の雰囲気を的確に捉え、音楽の表情の変化がとても豊かです。早速 facebook でこのビデオを紹介すると、彼らを指導している Chulalongkorn University 大学の先生からコンタクトがあり、この作品を演奏した事、私がビデオにコメントした事を喜んでくれました。皆さんも是非お聞き下さい。
  またこのビデオ公開のあとを追うように、先日《パサカリア》を演奏してくれたブルガリアの人達が昨年演奏した《Air》のビデオを YouTube に公開してくれました。こちらも是非ご覧下さい。

 

 

  演奏会を終えて・・・
8月26日(日)  
shingo

  演奏会が終わって、ちょっと一息ついているところです。今回はタンスマンの《ショパン讃歌》という曲がきっかけで、ショパンのピアノ曲を5曲、編曲して演奏しましたが、わたしにとってはそれもとても意義深い事でした。ショパンの音楽をギターで演奏すると言う事は、正直に云って、今まであまり考えて来なかったのですが、タレガの残した編曲を通じて、タレガが試みた事は大変刺激になりましたし、そのお陰で私自身のアプローチを見つける事ができたと思っています。
  来月は(9月22日/土)ブローウェルの《黒いデカメロン》がタイトルですが、プログラムはこれまで演奏して来たものを集めた(・・・ブローウェルだけにこだわったプログラムではありません)内容で演奏したいと思います。

 

 

  明日は《ショパン讃歌》
8月24日(金)  
08

  本日のプログラムを企画したとき、何の疑いもなくショパンのピアノ曲〜ギター編曲はF.タレガ版を使おうと決めていました。タレガが素晴らしい作曲家である事は周知のことですし、7月に演奏したタレガ版によるベートーベンの《月光ソナタ 第1楽章》は、「さすが!」と思わせるアイデアに溢れた素晴らしい編曲であったからです。実はF.タレガという作曲家はギターのためのオリジナル作品をはるかに凌ぐ数と量の編曲をギターのために残していて、近代ギターの父と言われる彼の音楽は、もしかしたらこういった多くの編曲作業の中から産まれて来たのではないだろうか、と思わせるほどの内容なのです。バロックの音楽から古典の巨匠達、そしてタレガと同時代のロマン派や20世紀初頭のスペインのピアニスト達の作品さえ含まれています。そのなかでショパンの作品は、前奏曲、ワルツ、マズルカなど、10曲以上を編曲していますが、今回の演奏会のためにそれらの練習を始めて見ると、「「おいおい、ちょっと待てよ・・・!」ということが頻出。ピアノの原譜を引っ張り出して比較検討をしてみると、そのほとんどの編曲で、私には納得も合意も出来ないアイデアや音の変更/加筆が行われている事を発見しました。それがどういった事なのか、またどういう意味を持つのかというお話は、別の機会に譲るとして、結局私は今回の演奏会のために、ショパンの5曲のピアノ曲を自分で編曲すると言う作業に入らざるを得なくなったわけです。それは、非常に楽しく、自分自身が昔から慣れ親しんで来たショパンの音楽が、タレガの流儀ではなく、私のやり方でギターの上にその姿を現してくる、というのは「興奮する瞬間」と言っても過言ではありませんでした。

(藤井眞吾/2012年8月24日)

 

 

  ショパンのピアノ曲
8月22日(水)  

  今週の土曜日(25日)は私のコンサートシリーズ第68回で、《ショパン讃歌》。このタイトルははポーランドの作曲家、アレクサンドル・タンスマン Alexandre Tansman (1897 - 1986)の晩年のギター曲《ショパン讃歌 Homage a Chopin(1966)》からとったものです。ショパンのピアノ曲も何曲か演奏します。最初はタレガの編曲を使おうと思っていたのですが、結局全部自分の編曲になりました。マンサーナ製作による宣伝ビデオがありますので、ご覧下さい。ここで演奏しているのが私の編曲による、ショパンの前奏曲「第20番」「第15番《雨だれ》」です。乞うご期待!

 

 

  ブルガリアで《パッサカリア》- ビデオ
8月12日(日)  

  先日ブルガリアで、《パッサカリア〜独奏バイオリン、独奏ギターとギター合奏の為の》が演奏されたとお知らせいたしましたが、演奏された方が早速ビデオを YouTube にアップして下さいましたのでご覧下さい。バイオリンは Anelia Staleva、 ギター独奏は Valentin Valchev、指揮は Milena Maneva、そしてギター合奏は "Guitar in the Old Town" - Festival Guitar Ensemble です。

 

 

  ブルガリアで《パッサカリア》
8月10日(金)  
passacaglia

  昨日メールをもらい、8月4日にブルガリアの Plovdiv 博物館で行われた「Guitars at the Old Town」というフェスティバルで、《パッサカリア〜独奏バイオリン、独奏ギターとギター合奏の為の》が演奏された旨お知らせをいただきました。私の作品を演奏する事に対する喜びの声もいただき、とても嬉しく思いました。近い将来、ブルガリアで私の演奏と指揮によるアンサンブル演奏を行いとの事、楽しみに待つことにします。

 

 

  マスタークラスのレポート発見!
8月4日(土)  
aura

  先月、東京のアウラで公開レッスンを行ったのですが(7/8)、その時のレッスンの様子と内容がアウラ音楽院の谷川英勢講師のレポートでご覧いただく事ができます。とても詳細なレポートで、まるで再現ビデオを見ているような気分になります。私は30代の頃、留学から帰国して公開レッスンを頼まれた時に、主催者にお願いして開催された二日間のレッスンを全てビデオに撮って頂いて、それを後日見返すと言う「勉強」を何度かやったことがあります。「教える」という、一見単純に見える作業も、ビデオに撮って客観的に見返してみると、「説明の仕方が悪い」「説明の順番が悪い」「説明の為に挙げた例が解りにくい」「ポイントの絞り方が悪く散漫」「早口で何を行ってるか聞き取れない」・・・などなど、沢山の反省点が見つかりました。それらをノートに書き留めていくと、ノート一冊にもなりました。今回アウラのレポートは、そういう昔にやっていたことを思い出させてくれました。(・・・レポートを見る

 

 

  益田正洋さんの新譜《カタルーニャ》
8月3日(金)  
masuda_CD

  益田正洋さんの新しいCDアルバム《カタルーニャ》がリリースされました。一般的に「スペイン音楽」とひとくくりにされてしまいますが、スペインの中にあってカタロニア地方との歴史と文化は独自のものである事をこのCDのコンセプトと、そして演奏が示しています。大変珍しい曲目も収められています。まず第1曲目の「E.グラナドス/スペイン舞曲第8番《サルダーナ》」、「F.モンポウ/歌と舞曲 第6番&第10番」、さらにはセゴビアと親交の深かったチェリスト、G.カサドによる三曲「サルダーナ・キジアーナ」「カタロニアの伝説」「レオナルドの歌」 など、おそらくギターの独奏では初録音となるだろうと思われる曲も多数収録されています。モンポウの「歌と舞曲」は私の編曲ですが、第6番では「歌」だけでなく「舞曲」も演奏されています。とってもピュアーな演奏! 超おすすめ、です。

 

 

  猛暑
8月1日(水)  
dragonfly

  猛暑が続いています。そして今日から8月、イギリスではオリンピックが開催されていて、毎日アスリート達の最高のパフォーマンスを堪能させてもらっています。
   今月は編曲の仕事などがあって、家に籠り気味です。いつものコンサートは25日、《ショパン讃歌 》と題して、同名のタンスマンの作品と、ショパンのピアノ曲を編曲でお聞き頂く予定です。演奏会の予定を立てた時には、先月と同様、F.タレガの編曲によるものを演奏しようと思っていたのですが、勉強をしていくうちに、どうもショパン作品の編曲に関しては「月光」と違った要素が多く、少し考え直さなければ行けないと感じています。そこで今は原曲の楽譜とタレガの編曲を比較検討中。いずれにしろ「ピアノ曲の中のピアノ曲」ですから、それをギター曲に翻訳するのには多くの作業が必要になりそうです。
   昨日帰宅した時に家の前に蜻蛉(とんぼ)がのんびりと昼寝をしていたので写真を撮りました。

 

 


2012年7月 July の日記 Diary を見る・・・