お薦めの一冊!
クラシック音楽ファンにとっては「指揮者」という存在は当たり前のものではありますが、また同時に一種独特の特別な存在でもあります。「オーケストラと指揮者」と言う本が音楽之友社から刊行(¥1800)されました。著者であるA.バッスィー氏はピアニストであり、作曲家であり、指揮者でもあるという経験からか、著名な指揮者に関する論評が生き生きとして面白く描写されています。また前半でのオーケストラの歴史も分かりやすく、音楽ファンにはなかなか興味深い内容になっています。読みやすさに大きな貢献を果たしているのはイタリア語からの翻訳を担当した入江珠代(いりえたまよ)女史の力量! お薦めの一冊です。
2003年9月
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