●松田晃明 Teruaki Matsuda(gt.) クラシックギターを溝淵仁啓氏、コード理論とリズムパフォーマンスを鳩山薫氏に師事。第7回朝日放送ABCギターフェスティバル第2位、第8回スペインギターコンクール第3位他、国内のコンクールで多数の賞を受賞。1995年、ホセ・ルイス・ゴンザレスのマスタークラスを受講。1995年より、東京、京都の各地でリサイタルを開催し、同時に「松田晃明
ソロギター」というジャンルにとらわれないコンサートも企画、開催する。日本・スペインギター協会専門会員。フォーラム音楽芸術学院ギター科講師。京都音楽院音楽療法科講師。
出演者からひとこと・・・・
●「癒しの音楽」という言葉がはやり、テレビやBGMでギターの曲がよく流れる
ようになりました。ギターという楽器を弾き始めて30年、私自身は「癒しの音楽」 と捉えたことはありませんが、他の楽器と比べて、音も小さく、どちらかといえ
ば地味なイメージがあることからも、クラシックギターは永遠に冬の時代のまま なのではないかと考えていました。それだけに、このブーム到来は、ギターを生
業としている私にとっても、クラシックギターが春を迎える兆しとして、とても 喜ばしいことと感じております。
このような静かなブームのお陰で、クラシックギターのコンサートも増えまし たが、開催されているコンサートの多くは独奏が主体で、もちろんソロも素晴ら
しいのですが、ギターはアンサンブルにおいてこそ、その可能性をより発揮でき る楽器だと感じている私にとっては、今回の演奏会はまさに、「アンサンブルの
様々」という題名にふさわしく、クラシックギターを色々な角度から見て、楽し んでいただけるものと自負しております。
調和・対話の優れたアンサンブルをはじめとした内容充実のプログラムは、ト リオ・デュオ・ソロの全てを存分に堪能いただけます。また、三者三様の個性的
な演奏をお楽しみいただけるソロでは、私、松田晃明は現代フランスのギタリス ト・作曲家である、フランシス・クレンジャンスの「最期の日の夜明けに」を演
奏いたします。
この曲は、死刑囚が処刑されるストーリーに基づいて書かれたもので、罪人の 心象風景を巧みに表現し、特殊奏法によって、その心の動きや情景をよりリアル
なものにしています。皆さんおなじみの「禁じられた遊び」や「アルハンブラの 想い出」などの曲とはまた違った、ギターの世界を感じていただけたら幸いです。
メンバー構成・プログラミングともに、またとはない演奏会ですので、ギター を弾く方もそうでない方も、必ずや楽しんでいただけるものと確信しております。
多数のご来場を心よりお待ち申し上げております。(松田晃明)