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News of year. 2016

・・・2016年のニュース
 
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藤井眞吾
コンサートシリーズ・京都
・・・のご案内

藤井眞吾が京都の«Art stage 567(アートステージ・コロナ)»を会場に、毎月開催するコンサート・シリーズです。30名も入ればいっぱいになる可愛らしいスペースですが、木造りの空間は落ち着いた雰囲気を持ち、ギターの緻密な響きを余すところなく堪能させてくれます。コンサートホールでのリサイタルとはひと味違った個性的で贅沢ななプログラムをお楽しみください。

2016年の予定

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台湾の Rosette Guitar Ensemble が・・・
Rosette Guitar Ensemble plays ・・・

rosette

 台湾の若者達六人で結成される、「ロセッタ(Rosette Guitar Ensemble)」は、アルトギター(x1)、ギター(x4)、そしてバスギター(x1)からなるギター六重奏のグループです。メンバーのほとんどは数年前に台湾で私の「天使の協奏曲 Concierto de Los Angeles」を初演した時にそのオーケストラのメンバーであったのですが、なかでも代表格の Jimmy Liu は福田進一さんを介して、もうずいぶん以前から知己を得ている仲です。

 彼らが彼らの最初のアルバムで、私の編曲したアルベニス作品を録音してくれたのは、その少し後の事でした。それがきっかけで、昨年、私が既に京都の大学生のために編曲していたギター合奏用の「展覧会の絵 Pictures at an exhibition(ムソルグスキー)」と「くるみ割り人形 Nutcracker(チャイコフスキー)」 の楽譜を送ったのは2015年のことでした。楽器の編成が Rosette のそれと一緒だったので、これはどうにかなるだろうと思ったのがきっかけでした。 楽譜が着くとすぐに Jimmy から返事が来て「来年のリサイタルでこれらをの曲を演奏したい」とのことで、私はそれを大変楽しみにしていました。

 昨年、2015年の9月には一度聞いて欲しいという事で台湾に行って来たのですが、彼らが大変良く練習していて、仕上がりを楽しみにしていました。ところがその時に気付いた事なのですが、「展覧会の絵」では全楽章を編曲していなかった・・・、それはいくつかの楽章は大学生には無理だと、特にアマチュアの指揮者には無理だと判断して、編曲していなかった楽章があったこと、それともうひとつは、送った楽譜は「ギター合奏(ギター・オーケストラ)用」のものであったため,六つのパートは殆ど「Divisi」があって、つまり六つのパートとは言え、実際には最低でも12人の演奏者が必要になり、それを彼らは6人で無理矢理弾いていた、ということでした。

 そこで、帰国したら早速、欠けている楽章を編曲する事は勿論、そのほかの楽章も Rossette に相応しいように書き直すと言う作業をすることを約束したのですが、それが思いのほか時間のかかる作業となり、結局二つの曲のすべてを加筆/改訂して送る事ができたのは今年の3月でした。すでに彼らのリサイタルツアーは始まっていて、それでも彼らは「旧版」と「新版」の両方を練習し、5月の台北市でのリサイタルに向けて準備を進めてくれていた事には本当に感謝しています。

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 新版の練習成果を聞いて欲しいという事で今月も台湾に三日間行って来たのですが、いよいよ来月、5月9日は台北市の国立劇場でのリサイタルです。リサイタルが終わるとすぐにレコーディングをするとの事で、そちらも楽しみにしています。台湾の若者達のエネルギーには本当に敬服いたします。招待を戴いているので、リサイタルを聞きにいくことにしました。

 

展覽會之畫-Rosette 吉他室內樂團 2016 巡迴演出
Rosette Guitar Ensemble Concert

5月09日(一) 19:30『台北國家演奏廳』票價:400、600