2008年に作曲したギター二重奏のための「ラプソディー・ジャパン Rhapsody Japan」は、同年に初演、レコーディング、そして出版されました。私のCDアルバム「藤井眞吾ギター作品集~天使の協奏曲(FOREST HILL / FHCD-20815)」に収録しましたが、演奏はアメリカの名手、W.カネンガイザー氏と私です。その後も中国で福田進一さんと演奏したり、アメリカでも演奏しましたが、少しずつ国内外で色々な演奏家達がこの曲をとりあげてくれるようになりました。2014年にドイツのフェスティバルではマスタークラスに北欧のギター愛好家二人がこの曲を演奏してくれた時にはとても嬉しく思いました。最近では日本の若いギター二重奏、Duo TRUSSARDI がそのアルバムに収めて、立派な演奏を聴かせてくれましたし、大萩康司さんと朴 葵姫(パク・キュヒ)さんの二重奏は京都の演奏会で聞かせて頂きました。
少し前に出版元のフォレストヒルより連絡があり、村治佳織さんの新しいアルバムに「ラプソディー・ジャパン Rhapsody Japan」が収録される予定で、販売元の UNIVERSAL MUSIC JAPAN からリリースの許可を求めて来たとの連絡をいただきました。なんと、アルバムタイトルも「Rhapsody Japan」!
村治さんが弟さんの奏一さんとこの曲を演奏会でやってくれている事は知っていましたが、CDに収録という知らせは大きな楽しみです。日本の民謡や唱歌をポプリ(メドレー)にしたこの作品ですが、単にノスタルジックなものを狙ったわけではなく、私達の中にある深い意味での「日本の音楽」あるいは「日本の旋律」が、クラシックギターの二重奏曲として完成した形を持つ事、そして様々な音楽スタイルに寄りかかるのではなく、旋律が本来持つ性格に既存のクラシック音楽様々なハーモニーやリズムを引き寄せてくると言う挑戦をした作品です。まだお二人での演奏は聴いた事がないので、10月26日のCDリリースが楽しみです。
UNIVERSAL MUSIC JAPAN のサイトでの情報
CD「藤井眞吾ギター作品集~天使の協奏曲」
「ラプソディー・ジャパン Rhapsody Japan」の楽譜
「ラプソディー・ジャパン Rhapsody Japan」について
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