佐賀大学クラシックギターハーモニー

・・・そして今日は佐賀大学ギタークラブへ急遽レッスンに来ることになりました。明後日にアランフェスの演奏を控えたN氏の代役です。佐賀大学の学生にとって、こう言った講習会の企画は初めてのこととあって、皆とても緊張している様子でしたが、学生は、とっても素直で、明るい若者ばかり。
先ず個人レッスンで「郷愁のショーロ(A.バリオス)」と「アルハンブラの思いで(F.タレガ)」。夜は、基礎練習と、テクニック講座。爪の削り方なんかも教えてしまいました。でも、どんなことにも興味があるようです。皆、食い入るように聞いてくれました。

(2009年5月22日/Diaryより)


今日は佐賀大学の学生達と講習会二日目。まずは午後から「合奏講座」です。クラシックセクションの演奏と、ポピュラーセクションの演奏を聞かせてもらいました。音楽はクラシックであろうが、ポピュラーであろうが、基本的には変わりはありません。生き生きとした音楽、楽しい音楽、美しい音楽、感動的な音楽・・・それだけです。 また、合奏では指揮者の役目がとても重要です。当然のことながら、指揮者へのアドバイスもしましたし、全員で「指揮法入門」もレッスンしました。この分野は、まだまだやらなければいけないことがあるようです。夜の部では昨日の復習、「基礎練習」とまたまた「爪の磨き方」。どうも、やたらと爪を長くしている学生が多く、また爪の磨き方は爪をなんのために使うかということ、つまり右手の技術と密接に関連しているので、ただ爪の磨き方というものはあり得ないのですが、そう言ったことを総合的に説明するのに苦労をしました。二日間で沢山の曲も弾きました。厳しいアドバイスもしたと思いますが、佐賀大学の皆さんが少しでも成長してくれればと思ってのことです。

(2009年5月23日/Diaryより)


佐賀大学クラシックギターハーモニーの皆さんへ

 先日は突然のことでありましたが、皆さんとの二日間、とても楽しい時間でした。
 レッスンの中でもお話したように、私自身も大学生時代は皆さんと同じように大学のギタークラブに所属していました。部長も務めましたし、合奏も沢山やりました。ですから、皆さんが疑問に思っていることや、求めているもの、そして今は未だ気付いていない様々な問題や課題も、私には我が事のようにわかるような気がしています。
 皆さんは何度も爪の磨き方を教えて欲しいと行っていましたね? 爪はギター演奏にとって大事なことですから、それはしっかりと理解し、爪の管理を自分でできるようになって欲しいと思いますが、講習会の中で何度も説明したように、爪の磨き方/使い方は右手のテクニックと密接に関係したことです。ですから、爪の磨き方だけを覚えてもそれは何も意味がありません。大事なのは右手の基本的なテクニックです。爪は勿論のこと、人間の体は極めて個人差のあるものです。それを一般化して「このように爪を磨けばいいのだ」と断言することは不可能であり、またそれを規定してしまうなら、極めて危険なことだと思います。しかし現実的には、皆さんの場合「やたらと爪の長い人」 が多かったですから、少なくとも今回の講習会で、長さのことだけでも考え、気付いて欲しいと思います。
 私は最も懸念するのは、 もっともっと音楽(クラシック音楽)のことを知らなければいけないということと、アンサンブルをもっとしっかりやるということです。独奏というのはむしろ「特殊」な演奏形態であり、何人かで一緒に音楽を楽しむという「アンサンブル」はより自然なことです。では自分以外のものと一緒に音楽を楽しむためには何が必要かを良く考えてみて下さい。練習の方法、楽譜の準備、そして指揮者の責任の重大さです。これは何も佐賀大学の皆さんだけに限ったことではありません。おそらく日本中の大学の「ギタークラブ」や「マンドリンクラブ」で共通して抱えた問題点/課題点であろうと思います。
 具体的なことは講習会の中で教えました。それらを忘れないように、そして君達の力で今すぐにできることは、確実にやるように頑張って下さい。最終的に最も大事なことは「より自由に音楽を楽しむ」と言うことです。そのためには沢山のことを学ぶ必要があります。辛いことがあるかもしれませんが、全ての道はより良い音楽に通じています。これを実現するには、音楽を愛する気持ちと、情熱と明るさが必要ですが、君達はその全てを持っていると思います。頑張って下さい! またいつか会いましょう!

藤井眞吾(2009年5月26日)


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