第55回九州ギター音楽コンクール(おしらせ)

・・・いくつかの基本的な改革を進めつつ、我が国最長の歴史を持つ九州ギター音楽コンクールが今年も10月3日・土曜日(一次審査)、10月4日・日曜日(二時審査と本選)に開催され、第55回目を迎えます。私は今年も審査委員長を務めます。

 最大の特徴は一次から二次、そして本選までに8曲の課題曲を演奏しなければならないこと、本選までを数えれば延べで12曲を演奏しなければならないという超難関コンクールになったということです。とはいえ、ひとつひとつの課題曲のレベルは必ずしも「超難関」と言うわけではなく、むしろオーソドックスなクラシックギターのレパートリーが並び、その結果か、今年は内外から33名の応募がありました。  http://kyusyuguitar.org/competition/index.html

・第1次予選課題曲
課題曲 A / M.カルカッシ作曲「練習曲Op.60-3, Op.60-21」
課題曲 B / F.タレガ作曲「マズルカ イ短調《マリエッタ》」(現代ギター社 版)

・第2次予選課題曲
課題曲 A / M.カルカッシ作曲「練習曲Op.60-3, Op.60-21」
課題曲 B / J.マラッツ(F.タレガ編曲)「スペインセレナーデ」

・本選課題曲
課題曲 A / F.タレガ作曲「マズルカ イ短調《マリエッタ》」(現代ギター社 版)
課題曲 B / F.タレガ作曲「アルハンブラの思い出」(現代ギター社 版)
※ただし「アルハンブラの思い出」のダカーポは省略すること 
課題曲 C / F.ソル作曲「序奏と魔笛の主題による変奏曲 Op.9」
課題曲 D / H.V=ロボス作曲「5つの前奏曲集」から任意の1曲(Max Eschig 版)
課題曲 E / H.V=ロボス作曲「12の練習曲集」から任意の1曲(Max Eschig 版)
課題曲 F / 自由曲(ただし1910年以降のギターオリジナル曲であること、複数曲でもよい)

 応募が増えたもう一つの理由は、昨年(第54回)一位が空位であったために、その賞金「30万円」を本年に持ち越し「一位=45万円」「二位=20万円」「三位=10万円」という高額賞金になったことが、遠方からの参加者を勇気づけたと思われます。つまり、必ずしも「一位優勝」でなくとも、二位でも、あるいは三位でも関東や東北、北海道からの参加が可能になったというわけです。

 また今年は「記念コンサート」も開催されます。10月3日、一時予選が開催される会場で「益田正洋ギターリサイタル(6時半開演)」、そして本選審査のあとには「竹内竜次ゲスト演奏」と盛り沢山です。おそらく一次審査から激戦が予想されますし、12名が予定されている二次審査は高いレベルでかなりの接戦が予想されます。本選では「アルハンブラの思いで」や「魔笛の主題による変奏曲」など、誰もが知っているような「王道」とも言うべき作品を基準に接戦を繰り広げる訳ですから、観戦される方々にとってもこれほどエキサイティングで面白いコンクールはないでしょう。

 観戦に来られるなら、是非10月3日・土曜日の「益田正洋ギターリサイタル」を九州キリスト教会館で聞いて、そして翌日4日・日曜日はJR博多駅の直ぐ近くにある大博多ホールでの「二次審査/本選」を聞いて新幹線に飛び乗る・・・、そうすれば関西方面からの観戦も可能です。地元九州は元より、それ以外の方々にも、より多くの方々にお聞きいただけることを願っています。(藤井眞吾)


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