先月に引き続き山口大学マンドリンクラブの指導に行って参りました(11月11日)。また今回はその前日(10日)、熊本大学マンドリンクラブにも指導に行って参りました。お昼の新幹線に乗って京都を発ち、博多でフォレストヒルの車に乗り換え一路熊本へ。長旅です。熊本大学を訪ねるのは初めてでしたが、大勢の明るい部員と、また聴講に来ていた熱心な先輩方の姿は、このクラブの音楽に傾ける情熱の深さと見えました。曲は二曲。四時間という時間は十分なものとは勿論言うことができません。様々な問題点を指摘したり、解決したり、ということこの時間の中では限りがあります。音楽はそれを学び、練習をして行く、音楽を作り上げて行くプロセスが最も重要であり、特にアンサンブルではそのことが最も楽しい時間であるはずです。私は「その極一部」にしか関わることができませんが、これを機会に今回の定期演奏会だけでなく、今後のクラブの練習の仕方、音楽への取り組み方など参考にしていただければと思い、熊本をあとにしました。
 翌日は雨も降り風も強く福岡から山口大学へのドライブは厳しいものになりました。この時期山口大学のキャンパスでは、博多よりも二三度は気温が低いことを経験していましたが、今年の寒さは格段でした。レッスンには先月と同様にマンドリニストの福屋篤さん、そして地元ギタリストの吉岡美砂惠さんも見学にいらっしゃいました。演奏は先月に比べて格段に整理され、この一ヶ月間の練習の成果が感じられました。練習すること、上手に演奏すること、にばかり気を取られて音楽の感動する瞬間を粗末にしないように、そんな話をしました。毎年繰り返すことですが、アンサンブルの基礎的なこと、指揮法のことなど春先のうちにまとめて勉強する機会があればなあ、と思います。こうやって実際に定期演奏会の曲の練習に入ってしまうと、そういう視点で音楽をとらえることが難しくなってしまいます。私が彼らのためにできることも、自ずと限られてきます。
 山口大学、熊本大学の定期演奏会のご成功をお祈りいたします。 (藤井眞吾)

 

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