フルートオーケストラ「湖笛の会」による私の作品「組曲《猫の組曲》」のレコーディングが、滋賀県日野町の「わたむきホール虹」で25日、26日と行われ、無事終了しました。ホールは収容700名ほどの素晴らしいホールで、ゆったりとした気分で収録することができました。 初日に5曲、そして今日二日目には残りの4曲を。 今回の編成は「ピッコロ、ソプラノ、フルート2部、アルト2部、バス-C、バス-F、コントラ・バスフルート」と言う編成で総勢二十数名。ソプラノフルートと言うのはフルートの完全五度上の移調楽器です。また特殊なセッティングをして、オーボエのような音を出すことができます。写真最後列に見えるのがコントラバスフルートのお二人。中央がバス-F、バス-C、そして手前がアルトフルートです。低音のフルートも駆使して特に今回の新作3曲では、フルートオーケストラならではの独特のサウンド作りUmbue_2 ができたのではないかと自負しています。旧作6曲も湖笛の皆さんはこれまでも何度も演奏してくださっているので、完成された演奏を聴かせてくださいました。 曲はもともと199年の滋賀県フルートフェスティバルのために「湖笛の会」からの委嘱で6曲を作曲、今回のレコーディングのために3曲を追加し全9曲となりました。有名な「猫ふんじゃった」の旋律をテーマとし、時を越えて様々な国に生を受ける猫のお話です。モーツアルト風、アラビア風、タンゴ風など様々なスタイルで曲を作りました。最初の6曲はフェスティバルでの演奏を前提に書いているため、演奏も易しくなるよう、そして曲の内容もわかりやすいようにと作曲しましたが、今回はそれをプロの演奏団体「湖笛」版に書き改め、特に新作3曲では技術的・音楽的制約は殆ど意識せずに自由に書きました。「ブエノスアイレスの猫(タンゴ)」はシリアスな作品です。 1. ディベルティメント ト長調 2.カロミオベンによるピッコロ小協奏曲 3.アラビアのミャーオ 4.three for four(ワルツ) 5.王様と私の猫(シャム猫) 6.マラガの子猫 7.シーサイドダンス(沖縄の猫) 8.キャット・イン・ブルー(ジャズ風) 9.ブエノスアイレスの猫(タンゴ) CDはメンバーの一人である中山登志子さん作によるお話の絵本に添付される形で発売されます。7月9日(日)3時から湖笛の定期演奏会で全曲の演奏と、CD(絵本)の発売が行われます。