藤井眞吾 コンサートシリーズ 2022

第170回
変容　Variant

「変奏曲 Variation」という言い方はいつ頃から一般的になったのか、はっきりとは分かりませんが、数百年前から目にすることはできます。ただ、変奏の仕方、作曲上の方法は時代や作曲者によって色々で、まさに variable 様々です。少し前に私の生徒のために有名な「グリーンスリーブス」を簡単に演奏できるようにと編曲したのですが、その時それを主題のようにして練習曲としての変奏を作曲してみようと思いました。ただ一般的な意味での「変奏」とは違うので、「変容（Variant）」、すなわち「姿を様々に変えたグリーンスリーブス」と呼ぶことにしました。

藤井眞吾（2022年7月）

●program

1 ● 前奏曲 第1番（H.V=ロボス）　
　H. V-Lobos (1887 - 1959); Prelude No.1

2● グラナダ（I.アルベニス／藤井眞吾 編）
　I. Albeniz (1860 - 1909); Granada

3● 前奏曲、練習曲とマズルカ〜12の小品（F.タレガ）
　 F. Tarrega (1852 - 1909); Preludios, Estudios y Mazurkas (12 obras)
　　1. -1.前奏曲 Preludio イ短調 (No.12)
　　　-2.練習曲 Estudioハ長調（No.7)
　　　　-3.マズルカ Mazurkaハ長調「夢」

　　2. -1.前奏曲 Preludio ト長調 (No.3)
　　　-2.練習曲 Estudioト長調（No.9)
　　　　-3.マズルカ Mazurkaト長調

　　3. -1.前奏曲 Preludio ホ長調 「ラグリマ」
　　　-2.練習曲 Estudioロ短調（No.12)
　　　　-3.マズルカ Mazurkaホ短調「アデリータ」

　　4. -1.前奏曲 Preludio イ短調 (No.2)
　　　-2.前奏曲 Preludio イ長調（No.14)
　　　　-3.マズルカ Mazurkaイ短調「マリエッタ」

4● 揺りかごの歌（草川 信／藤井眞吾 編）
　S. Kusakawa(1893 - 1948); Cradle Song

5● 世紀を遡る変奏曲（M.C.テデスコ）
　 M. C. Tedesco (1895 - 1968); Variations à travers les Siècles, Op.71
　　1.　シャコンヌ
　　2.　悲しみの前奏曲
　　3.　ワルツ- I
　　4.　ワルツ- II　〜　ワルツ I のテンポで5.　FOX-TROTO

6● 「グリーンスリーヴス」五つの変容（藤井眞吾）
　S. Fujii (1954 - ); Five Variants of “Greensleaves”
　　　Variant - 1　和音の為の
　　　Variant - 2　ドゥブル
　　　Variant - 3　三度の和音の為の
　　　Variant - 4　六度の和音の為の
　　　Variant - 5　素早い動きの為の

今月のプレゼント編曲

　今回のプログラムに含まれている「グリーンスリーブスによる変容（藤井眞吾 作曲）」の楽譜を、チケットご予約頂いた方のなかで希望された方にのみ、進呈いたします。
　 ご希望の方はマンサーナのサイトからチケットを予約される際に、あるいは既にチケットを予約された方はマンサーナ宛メールにて、「楽譜希望」と書いて、お知らせ下さい。尚、当日受付ではご予約分しか楽譜を用意いたしませんので、必ずご予約頂きますようお願いいたします。

会場：アートステージ567

京都市中京区夷川通烏丸
西入巴町 9-2 「コロナ堂」2F
（Tel. 075-256-3759）
＊地下鉄「丸太町」6番出口より徒歩1分

主催・予約

マンサーナ Manzana
Tel.075-972-2834

次回（10/22）は・・・