夏真っ盛り、日中は37度の猛暑。こんな日に演奏会に来て下さる皆様には本当に心より感謝です。演奏中には突然雨が激しく降りだし、強風も吹いて木枠の窓がガタガタ言い始めました。このコンサートシリーズをしたときこんなこともあるだろうと思っていましたが、会場の皆さんはそんなことも気にせず演奏会は続きました。前半ではタレガの音楽が極めて機密であることを実感しました。中村さんの「リバーサイドララバイ」も久し振りの演奏でしたが、とても好評。ブローウェルは「キューバの子守歌」を挟んで、《黒いデカメロン》から二曲。休憩のお茶の時間、今回はフランスの白ワインを冷やして。とってもいい香りです。後半のソルは先月と違って、楽器のダイナミックスの幅や音色の違いが、私自身にも全く違った表現を要求してきているように感じました。どちらが良いと言うことは出来ません。お聞きいただいた方々の感想も興味のあるところです。次回は「スペインと南米、小品集」、9月13日です。
program
1部 1.前奏曲とマズルカ集 (ト長調、ホ短調、イ短調、ハ長調)/F.タレガ 2.アラビア綺想曲/F.タレガ 3. リバーサイドララバイ/中村典子 4.ブローウェル三つの作品 ~戦士の竪琴 ~キューバの子守歌 ~恋する乙女のバラード
2部 4.24の漸進的小品集(全曲) Op.44/F.ソル 他
暑い日々が続きます。今回はタレガのマズルカ集と名作「アラビア綺想曲」、ブローウェルのいくつかの作品、そして先月も演奏したソルの作品44を演奏しますが、今回の楽器はいつもの愛器「三浦隆志(1989年製作)」です。先月のブッヘルとの響きの違い、表現の違いをお楽しみ下さい。(藤井眞吾/08/08/01)