山科アスニー(2009_10_09)

「トワイライトコンサート 藤井眞吾」

 京都の山科にある「山科アスニー」と言うところでコンサートをしました。山科アスニーの企画・主催で、入場が無料で、夜の7時から。本当に沢山の方が聞きに来て下さいました。圧倒的にご年配の方が多かったのですが、皆さんとても熱心に聞いて下さいました。最初の曲(メルツの《序奏と華麗なロンド Op.11》)から素晴らしい拍手を戴いて、「ああ、今日は本当に音楽を楽しみに来て下さってるかがたばかりなのだな・・・」と感じました。山科アスニーの生涯学習のための企画だそうで、私はこういうものがあることはあまり知りませんでしたし、演奏させていただくのも初めてのことでした。でもこうやって公的機関が最小限の入場料で、市民の為に様々な企画をされるということは、本当に素晴らしいことだと思いました。
 前半では私の独奏、メルツ、ブローウェル、ソル、コスト、武満の編曲作品、トゥリーナなどを弾きましたが、皆さんとっても熱心に聞いて下さって、本当に熱い拍手を戴きました。物凄くいい雰囲気の「音楽会」でビックリしました。後半は六月に出版した「はじまりの音楽」から八曲を演奏。パートナーにはつい先日、九州ギター音楽コンクールで二位になった奥野君にお願いしました。合わせる時間も殆どなく、リハーサルも一回しかできませんでしたが、奥野君は本当に立派な演奏をしてくれ、演奏しながらとても楽しくなりました。私達のそういう気持ちが、聞いている方々にも伝わったようです。一曲一曲にあたたかい拍手を沢山頂戴して、まるでクラシックギターの音楽会ではなく、何かの「ライブハウス」のような雰囲気になりました。やはり日本の、私達の音楽はいいですね。皆さんが共感してくれたんだと思います。
 コンサートのタイトルが「トワイライトコンサート」ということをあとになって知りました。・・・だったら、武満さんの「全ては薄明のなかで All in Twilight」なんか弾いたら良かった、と思ったりしました。でも本当に楽しくて、気持ちのいいコンサートでした。音楽会の「原点」の様な気がしま下。昔、スペインに留学しているとき、市の公共団体が安い入場料で主催するコンサートに(・・・でも演奏家は一流で)老夫婦がちょっとおめかしをして、手に手をとりながらいそいそと音楽を聴きに来る風景を見て、ああ日本もこんなふうになればいいな・・・、と思ったものですが、やっとそういうふうになってきたのですね。素晴らしいです! 上の写真はコンサート風景。下の写真は控室に主催者の方が用意して下さった「堂島ロール」です! 美味しい・・・はず、というのはこれは奥野君が食べてしまいました! 上海から帰って来たらアートステージでの今月のコンサートでも、奥野君と「はじまりの音楽(全曲)」をやります。是非聞きに入らして下さい。

 
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