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El Decameron Negro
Night Sketches


藤井眞吾 ギター・リサイタル
in 函館 2005.Oct.15

よく考えてみたら、函館での演奏は4年ぶりくらいのことで、久し振りでした。函館には200人くらいの室内楽専用というホールがなく、今回もホテル函館山を開場に、しかし2回目ともなると、ホテルのスタッフの方々もギターの演奏会をよく知ってられて、・・・というかもう8年前になる個々での演奏会のことをよく覚えてられて、完璧な準備とサポートをして下さったのには、本当に感謝と嬉しさの気持ちで一杯です。特別にステージを設営した部屋には100人近くの沢山のお客様がいらして、和やかな雰囲気で演奏会をすすめることが出来ました。今回はブローウェル、武満等の現代作品もありましたが、「黒いデカメロン」をコンサートの最初と、中間部、そして最後に配置することによって、その間に様々な小品を演奏して、結果的には聞きやすくなったようですし、私も演奏しやすかったように思います。その中でブローウェルの「11月のある日」やドメニコーニの「コユンババ」そして武満編の「ロンドンデリーの歌」などが、私にとっても大きなアクセントと聞こえました。「黒いデカメロン」の終楽章「恋する乙女のバラード」そして「キューバの子守歌」にいたって、演奏会全体がひとつの音楽になったような気がして、とても嬉しく思いました。CDもよくう売れて・・・、これもよかったです。
函館では懐かしい友人にも沢山会うことが出来て、そして地元のギター愛好家の皆さんとも交流を深める機会があり本当に楽しい日々でした。また近いうちに函館で演奏できたら・・・、と思っています。

(藤井眞吾/2005年10月20日)


2005年10月15日(土)6時半開演
会場●ホテル函館山
函館市元町19−1(Tel.0138-23-7237)
入場料●2,000円(当日 2,500円)
問合せ●安田裕子ギター教室
Tel.0138-55-1145

久し振りに函館での演奏会です。会場となるホテル函館山は美しい函館の夜景も堪能できる最高のロケーションです。10月の函館は一年の中でももっとも爽やかな季節ですから、この演奏会が今から楽しみです。

●program
〜L.ブローウェルを讚えて《黒いデカメロン》
1.《黒いデカメロン》より
  〜戦士の竪琴(L.ブローウェル)
2.11月のある日(L.ブローウェル)
3.《魔笛》の主題による変奏曲 Op.9(F.ソル)
4.練習曲 ホ短調(A.ルビラ)
5.コユンババ(C.ドメニコーニ)
6.《黒いデカメロン》より
  〜谺の谷からの逃走(L.ブローウェル)
7.舞踏礼賛(L.ブローウェル)
8.《森のなかで》より
  〜ミュアー・ウッズ(武満 徹)
9.ロンドンデリーの歌(武満 徹 編曲)
10.《黒いデカメロン》より
  〜恋する乙女のバラード(L.ブローウェル)
11.キューバの子守歌(L.ブローウェル 編曲)


演奏会の終った翌日(10月16日)、安田ギター教室でアンサンブルのレッスンをしました。安田先生の新しい教室は、落ち着いた雰囲気のスタジオで、とてもご自身のお住いとは思えない贅沢な空間でした。写真は練習の合間の「休息」風景・・・、その時演奏を披露して下さった方・・・、そして最後には僕も皆さんのリクエストに応えて「ミニコンサート」になってしまいました。

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